弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第20版〕が公開

J-platpatのサービス停止の混乱のさなか、
知財業界ではいわゆる青本と呼ばれる、
工業所有権法(産業財産権法)逐条解説の第20版が
特許庁のサイトから公開になりました。

www.jpo.go.jp

なおjplatpatとは、一応運営主体は別という建前になっています。

今年の弁理士試験の受験生は、これが試験範囲になります。
もしかしたら書籍版はすでに出版されていたのかもしれませんが、
加筆修正部分も考慮して勉強しなくてはいけません。
受験時代は遠い過去のこととなりましたが、
思ったより勉強したことは覚えていたりして、
受験生時代の勉強は必要だったのだなと思うこともあります。

まあPDFでも入手できますが、購入も必要な本です。
受験生時代には分冊して持ち運んでました。

patintl.hatenablog.com

J-platpatのサービス停止は一体どうなるのか

さてさて特許・商標の知的財産業界の今一番の関心事
といえば、表題のJ-platpatが停止していることです。

→ 3/17時点でようやく復旧したようです。

J-platpatとは、特許庁が提供する、
特許、意匠、商標などの検索用データベースです。
とにかく無料、で提供されているということで
最大の利用者数を誇ります。
特許調査、商標調査、公報の出力や、
関連する各種情報を調べるのに使います。
特に一般の方だとこちらになりますね。

まあ保守の都合上土日に停止することは日常茶飯事
ではあるのですが、今回J-platpatは、先週からずっと
停止状態が継続しています。
どうもサイバー攻撃が理由ということのようで、
まさかの土日を挟んで、3/16(木)10:00現在の時点
でもいまだに使えない状態が続いてます。

運営元の工業所有権情報・研修館のサイトでは、

数日中に再開予定とだけ告知されています。

電話をした場合も同じ回答がされるようです。

www.inpit.go.jp

こんな長引くと思わなかったので
記事にはしていませんでしたよ。

アメリカでも2年以上前にこんなことがありましたが、

patintl.hatenablog.com

対岸の火事ではないですね。
アメリカは雑だなとか思ってたのですが。
このときも結局1週間位かかりました。
今回も初の自体ではあるのですが、
同じくらいの見通しになるのかなという予測です。

で、どうすんのということですが、弊所では、
重要機能について商用データベースを契約しているので
今のところ支障は出ていません。などとどや顔で
書いていますが、商用に切り替えたのは数カ月前です。
あぶなかったですね。

ただ、全サービス契約すると結構な金額に
なってしまうので、jplatpatで検索するしかない
機能などもあります。それ使う用事は今のところ
出てきていませんが、必要になったら困りますね。
さすがに早いとこ復旧してほしいものです。

ゲスな物言いをしてしまうと、データベース業者は
新規獲得を増やす絶好のチャンスですね。
自分は使ってみて、さすがに商用DBの方が
良いなと思いました。費用との兼ね合いはありますが。

現在は状況を見守るのみです。

blog.goo.ne.jp

便乗していくつかリンクをのっけてみます。

 

独立開業は30代でするのが良いと思う

独立開業に適した年齢はいつ頃か、というのは
時々話題として出てきたりします。
自分はというと独立開業は40代になってからです。
弁理士の集まりに出たときに、もう後がない年齢、
等と言うと、ちょうどいい年齢ではないか、
という話が出たりします。

ただやっぱり自分の事業を興すのは若い頃の方が
良いと思います。今は何とかはなったから
よいものの、失敗したら後がない、というリスクは
年齢が増すほどに上がります。背水の陣、という
のは人によるでしょうが自分は精神衛生上
あまり良いものではないと思います。
元に戻れる年齢で始めた方がよいと思うのです。

それとですが、独立後は愚直に頑張るということが
大事になります。年齢が上がるごとに、頑張る、
という行為に対して無理が利かなくなります。
そして最初はなにかしらとんちんかんなことを
重ねていく部分がありますので、
そういうのって若い方が許される部分が
多いように思います。その辺考えると、
同じ土台でやるのなら若ければ若いほど有利です。

ただ、弁理士等の専門職というのは、
自分の専門的な経験を提供していくものですので、
経験の量が単純に多い方が良いです。
提供できるものが多い程、売り上げも上がります。
となるとあんまり若すぎても難しい部分も
あるかもしれません。

月並みではあるのですが、ある程度経験を積んで
それでいて年齢が上がり過ぎない頃に独立、
というのがよい訳で、すると30代くらい、
ということになるのかなと思います。

特に独立初年度は売り上げも上がりませんし、
節約しなくてはなりません。
そういう生活に対するみじめさのようなものが、
おそらく年齢が上がるほどに出てくると思います。
一から出直しと思っても案外微妙なものです。
若い頃なら貧乏生活等ある意味当たり前ですが。

あとまあ経験が多い方がよいといっても、
結局やったことないことばかりになりますので、
十分な経験、というのがどの程度までなのか、
というのもよくわかりません。
新しいことに対する柔軟性が高いうち
の方がよいのかなという風になります。

となると35歳前後というのがちょうどいい歳
になりますね。

28歳位で特許事務所に入って、6年くらい経験を
積んでから独立というのがちょうど良さそうです。

50代での独立というのは、顧客を持ってという方
がほとんどですね。年齢が上がったら顧客からの
直接的な関係がなくてはならない、ということを
意味します。まあ顧客を持ち出すのも
自分的には微妙なので、若いうちの独立の方が
良いのかなと思います。自分は0からはじめました。

もちろんこういう見方は一面的なものなので、
人それぞれのような気がしますが、
年齢が上がるごとに失われることも増えるなあ
というのは、どんな環境にいても思います。

だからこそ、失う以上のものを1年1年
積み上げていくことが大事なのかと思います。

そういえばこんな記事も書いてました。


2年前ですので今より悲観的です。
もっともどれくらい進展したかというと、
かなりの足踏み状態ではあります。
「なんとかはなる」けど「環境は年々厳しくなっている」
その辺の見方はあまり変わっていません。

あと、こちらに書いたように、独立向いてない人って
一定数いると思います。


むやみに怖がるのもあれですが、適性をきちんと
考えるのも重要なように思います。
まあ向いてない人っても多数派ではないと思いますが。

ブログ村でランキング上位になる3つの方法

テーマは弁理士でも何でもよいのですが、
ブログを開設したら最初にやることは
ある程度まとまった記事を書くことですが、
次はアクセス数を増やすための施策をとることです。

ブログを書いている以上、人に見られるということ
が前提になるので、アクセス数が1日に10
とかだと一体何のためにやっているのか、
ということになります。

最初に手っ取り早くアクセス数を増やすのは
ブログ村に登録することです。
私もいろんなことをやりましたが、
ブログ村が一番早いですね。

ブログ村に登録してからは、ランキングを登録
していればランキング欄にはのりますし、
サイドバーの新着欄にも出ます。
それで良いともいえるのですが、
ランキング上位に入るのはどうしたらよいのか、
というのが気になると思います。

私はもう必要なくなったので
ランキングには参加していませんが。
方法としては以下の3つです。


その1として、自分でクリックすること。
うちのパソコンと、職場のパソコンと、
スマホから毎日入力すれば1日3クリックです。
それを一週間で21クリックが入力されます。


その2として、ここで重要なのはポイントの
振り分けをしないこと。
弁理士 人気ランキング」に100%です。
でないとせっかくのポイントが分散してしまいます。

この時点でランキングの5位くらいには入りますね。
自分でひたすらクリックはさみしいものがありますが。


その3が重要なのですが、フェイスブック
ブログ記事を載せること。
できれば単なる転載ではなく、1-2行程度の
コメントを各記事に載せます。

これの何が効果があるかと言うと、
フェイスブックには「いいね」という機能があります。
友人の記事には気軽に「いいね」を押すのでは
ないでしょうか。

そしてリンク先のブログ記事を読むと思うのですが、
ランキング参加の場合は記事の下にバナーを貼る
と思うのですよ。そして通常は殆どの人は
バナーをクリックしてくれません。

しかしフェースブックとの連携効果として、
「いいね」を押すような感覚でバナーを押して
くれる人が多いようです。
通常読む人増えてもいちいちランキングには協力しない
ですからね。ここでクリックさせる仕掛けが重要で、
そこにこのフェイスブックに載せるというのが
バナークリックの観点から非常に効果的
のような感じがしています。

自分はと言うと、SNSにアクセスする層とブログの読者層は
実際は重複もありますが、一応分けて書いています。
ですので、この方法は自分向きではないのですが、
ランキングとの兼ね合いでやるならばSNS連携は
有効だと思います。自分は最初1年は匿名だったので
そこができなくて苦しかったのですけどね。

「ブログで集客」というのを考えるのであれば、
アクセスを集める方法の1つになりえるかなと思います。

スタッフを採用すると必要とする仕事の種類が変わる

自分の特許事務所を持つようになると
受任する仕事を増やしていかなくてはなりません。
最初にどんな仕事を集めるのか、というと、
専門性が高かったり、自分だからこそできる仕事、
というのが中心になります。

よそに依頼してもいまいち対応がよくなかったり
するような、ケースバイケースの対応を
求められる仕事が多く回ってきます。

自分ではあちこち回ってどんな仕事でも受任しようと
思って活動していても、集まる仕事は
自然とそういう形になります。
結局競争優位性というものが重要でして、
自分に優位性のある仕事が集まってきます。

例えば最初は母数の多い商標の仕事なんかから
依頼が入ってきますが、競争優位性でいえば
特許の仕事の優位性が高いので、
特許の仕事が多くなります。

商標の仕事の依頼から入ったお客様でも
そのうち特許の相談を受けたりします。
知的財産というのは事業を守るというものですから、
ある角度から権利取得を考えた、ということは
他の角度からも別の権利取得を考える、
という視点になってきます。
そして予算を配分する以上目的があります。
その辺を考慮した対応が増えてきます。

そうやって忙しくなってくるので、
スタッフ採用ということになってきます。
仕事の重荷はかなり軽減されるのですが、
そういう属人性の高い仕事ってのは
割り振ることができません。

その一方で自分に来る仕事というのは、
自分のカラーに合った仕事になってくるので、
自分だけ忙しいとかそういう事態になっていきます。

1人でやっているときは、事務仕事は面倒だから
あまりそういうのが発生しない仕事を、
と思ったりもするのですが、
現在ではむしろ逆になってしまっていて、
事務仕事の比率が高い仕事を求めるように
なっていきます。

現状はそういう状態なので、独立当初は、
商標登録などはあまりフォーカスしていなかったのですが、
特許だと何日間か案件にかかりきりになるので、
事務仕事の比率が高いという意味で商標業務
についてもアピールしていく必要性が高まってきました。

その一方で、ここのところずっと待ってれば仕事が来る、
という非常に横着な状態に慣れてきてしまっていて、
やっぱりここは1つ打って出る必要がある、
ということはずっと思ってはいたのですが、
なかなかいい方法が思い当りません。
基本的には来てもらう仕掛けが必要なのかと思いました。

セミナーを開くということと、テーマの選定については
こういう理由なのですが、小規模事業者の方にとっては
基本的に全員関係のあるトピックであろうということで、
商標から選びました。
特許は具体的な説明をしようとするとそれなりに
準備が大変なので、内容がまとまったら特許もやろうか
という風に思っています。

2年前も定期的にやろうと思いながら、
結局なおざりになってしまったので、
今度は継続してやっていこうと思っています。

そんな訳で今度の初心者向け商標登録セミナーはこちら。

www.umepat.com