弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士になったら日本弁理士会の委員会にどれか入るべき理由

日本弁理士会という組織に対して、積極的な活動をしている人と、
そうでない人がいます。そんな中、弁理士会については
そもそもよく分かんない、という人が多いと思うので、
自分の考え方を書いてみたいと思っております。

日本弁理士会というのはどういう組織か、ということに対して
あまり積極的な解説はされていないと思うのですが、
基本的には自治団体と考えております。
弁理士という専権資格は特許庁経産省の管掌にありますが、
それに対して、唯一の独立団体として自治を行う団体です。

この自治活動を必要なことと考えるのか、
必要ない、特許庁の言いなりでよい、という見方と、
その両方があると思いますが、とりあえずは自治をすべきである、
という見解の方が多いと思います。自分もこちらの立場です。
弁理士会が存在しないなら、弁理士を代表として意見を表明する団体がない、
というだけのことになります。そういう国もありますし、
そうなったとしても、それはそれでおかしくはありません。

なので自分は、自治活動を多少程度はやるべきではないか、という意見で、
自治活動は要するに委員会のことなので、委員会やろうよ、
というのがこの記事の趣旨です。


委員会やろうよ、というのは、
・委員会活動やってると、弁理士の義務を果たした感じで
荷がおりた気がするよというのが1つ
・委員会の雰囲気ってのは委員会によりまちまちで
やりやすい委員会ものあるよというのが1つ
・自分の弁理士としての活動にフィードバックできるものもある
・人間関係ができるので情報交換の場になる

この辺をちょっと書いてきます。

義務感について・・・

弁理士会というのは、弁理士自治のための委員会活動である、
自分はそう理解しております。ですので、弁理士を名乗る以上、
委員会活動は必要であるというのが自分の見解です。
自分は少なくとも最低限職務として、1つ以上の委員会に
毎年参加しております。

ただまあ委員会って言っても必要なものとそうでないもの、
というのがあります。それは弁理士会内でも議論される内容です。
必須と思うのが、財務委員会とか、コンプライアンス委員会とか、
自治と直結した委員会です。弁理士会の制度趣旨を
上記の通りと理解するかぎり、絶対必須の委員会です。


自分の所属している委員会について・・・

自分はこの記事を書いている現時点で、
関東会の研修対応委員会に入っております。
委員会の所属は基本毎年変わりますので、将来的には分かりません。

弁理士には、少なくとも研修は必要であると共に、
弁理士自身も研修を受けるのは割と好きであると考えます。
弁理士会費は、研修費として払っている、という意見もあります。

その意味で、研修所というのは必須の委員会と考えられます。
個別の研修については、関東会とか近畿会とか、
各地域で割り振っており、関東会の研修対応委員会というのもあります。
私はここにけっこう長く入り浸っております。

委員会も色々ですが、その意味で研修対応委員会について、
存在意義自体に異議はほとんどないように思っています。
実際色んな委員会について、予算を付けるべきかという意見は出ます。

以上の経緯を鑑みるに、この委員会に所属して研修を企画する、
ということは、弁理士全体としてある程度褒められる活動である
とともに、自分自身として得るものもあります。
その割に比較的負担は小さいです。

こういう自分の考え方を整理したときに納得感の多い委員会、
というのも、ありそうであんまりなく、その結果がこの委員会に
長く所属する結果となっております。

毛嫌いしないで何かやってみるのも良いのでは?と思うので、
入られていない方は、ぜひともご参加をお待ちしております。

新宿アイランドタワーに入居してみた感想と実態

 

弊所の所在する新宿アイランドタワーですが、まあ高層ビルの一室に入った、
ということで、いろんな感想を持たれる方が多いです。
自分としては単純に条件が合致した物件がここだったというだけなので、
なんかこう、どう説明したらよいものなのかと思うことが少なくないです。
希望する場所と、広さと、その結果としての料金が
釣り合った場所がここだけだっただけなんですが。

で、実際入居して見て、何でこれほどの建物が、この破格であるのか、
とは思ったのですが、入って1年半、なるほどなという感想しか出てきません。

まず、ここはこういういわくつきの場所なんだそうです。

fmktg2.dreamlog.jp

 

上記記事は20階のシェアオフィスのことを言っており、弊所は2階の店舗物件で別です。ただまあこの建物の沿革としてはそんな感じです。

前の入居先の方に、あそこはマルチの巣窟だから、みたいなことを言われていて、
まあやっぱ出ていってほしくないのかなくらいの感想を持ちつつ話を聞いていたのですが、そのままのブログ記事が出てきました。


新宿アイランドタワーといえば、東京都関連の公団公社住宅のひとつ。東日本住宅取扱い。

てきた当時はテナント埋めるため、かなりの数のマルチ商法のインチキ会社をいい加減な審査で

入居させていたのであるが、それらも全部撤退・逃亡・差し押さえられてしてしまって、
付属のアネックス含めてかなり空いている模様である。

・・・

アイランドタワーというのは西新宿のビルでも少し扱いが違って
ねずみ講」とか「マルチ」とか「詐欺」のイメージが極端に強いビルである。


その辺も踏まえてなのですが、ここ、設備が非常にしょぼいのです。
照明が暗く、その照明を取り替えることができません。
まあ大半のボロビルと同じくらいです。

次に、空調が良くないのです。なぜか共用部分は非常に空調が効いていて
居心地が良いのですが、自室に入った途端、空気がよどみだします。
そんななので、扉を開けておかないと、なかなかしんどくなることも多いです。
店舗物件なので、まず人を出入りさせろよ、という設定の場所なのでしょう。

あとまあ、管理会社の人が非常に態度が悪いのですよね。
大体偉そうだったり、あとは対応を聞いても絶賛たらいまわしにされます。
警備上気を付けてほしい点を求めても、個別対応はできませんと、
今どき役所でも、もっと親切だぞという対応をされます。

次にセキュリティですね。
あまり言えないですが、言えないですが・・・うーんという感想です。
こういうのって中に入ってみて驚くことではありますね。

あとこの辺は他も同じと思いますが、内装、外装に際して
いちいち提出書面が必要です。
搬入搬出関係も届け出がないといけません。
組合で決めた結果、決め事がやたら多く、あれもダメこれもダメ、
というのがこのビルでは多いです。

西新宿も長いので近隣のオフィスに入れてもらったり、遊びに行ったりしますし、
あとは目黒のアルコタワーや、霞が関ビルでも働いたことはあります。
ただ中で働いた感想として、これらに比べ、目につくとこ以外全てがぼろい、という感想です。
逆を言えば、目につくところだけを良くした結果がこの設備、ということです。

近隣のビル、センタービルや野村ビル、三井ビルは70年代の一方、新宿アイランドタワーは95年にできた建物なのですが、明らかに設備はアイランドの方がぼろく・・・慢心、環境の違いとしか言いようがありません。

ただまあ弊所でも入れる物件ということですから、こういう形で折り合った、
というのが正直なとこなんだと思います。リンク先にある通り、
確かに審査自体は、待ち時間が長く、提出書類が多かったのはありますが、
特に入居にあたって色々あったということはありませんでした。

あとはまあ立地が良いですし、表面的なスペックで言うともちろん申し分ないです。
何というか、顔はいいけど性格は悪い女みたいな感じで、
確かにここまで特許事務所の入居はなく、うちが初めてなのですが
集中するにはなじまない感じもあり、だろうなあという感想があります。

言いたいことは、そういうことも割り引いて見てもらえればと思う限りです。

ブログ更新の遅延日数が過去最大になってしまいました

前回記事から2週間以上もたってしまいました。。。
仕事のスケジューリングを見事に誤ってしまい、
死ぬ思いをしながら仕事をするとともに、
しんどくなれば当然休みも取りたくなるものですから、
ブログについてはどうしても疎かな扱いになってしまいます。

しかも、ブログは検索したらどうしても目についてしまうのです。
案件処理、メールの返事が遅れているのにブログだけ更新とは
何事だと思われたら本当に申し訳ないのですよね。
片付かない状態でブログの更新をしてそういう気持ちを
刺激したくない判断はどうしても働きます。
まあそれで怒られるということもないと思うのですが、
やっぱり相手の気持ちも考えてですね。

今も、仕事が片付いた状態とも言い難いのですが、
さすがにこの辺でアナウンスメントをしておく必要があるのかなと
そういう意味も込めてこの記事を書くことにしました。
すいません、今忙しい状況です、というのをブログを通じて
分かるように伝えておいた方が、書く時間を割いたとしても
そっちの方がトータルでプラスかなという算段もあります。

記事ネタ自体は、一応昔からネタ帳のようなものを持っており、
書く内容自体は大量にストックしております。
ただまあこれを記事起こしするのも多少時間がかかります。
そこをさささっと書いてしまうとどうなるかというと、
無駄な反響を呼んでしまう記事というのも
ここにきていくつか書いてしまいました。
多少は慎重にもならないといけません。

ブログも長く続けるといろいろ難しいのです。
難しいのだな、ということを理解してもらえるとありがたいです。

8/2(金)「独立系弁理士の集いリターンズ」開催

iwapat.sblo.jp

弁理士ブログと言えば、今は更新していないようですが
いわさき弁理士が先駆者で、そこで独立した、またはこれから独立しよう
という弁理士が集って、なんか色んな情報交換をしたり励ましたりしよう、
という飲み会を、以前は年2回くらいやっていたのですが、
いわさき弁理士が新潟に完全移転して以来、なくなってしまいました。

それを8/2にまたやるから告知してね、と連絡を受けましたので、
上記の通りの詳細になりますので、よろしくお願い致します。

参加資格としては別に独立しようという弁理士でなくても構いません。
私自身、初回は独立する気もなく冷やかしで参加しました。
でも、あの中の独立するぞ、独立するよね?という空気感の中、
自分も独立しようかな?という空気感になっていくのですよ。
そういう感じの飲み会であることは覚悟してお越しください。

やっぱり独立してみないと分からないことも多いし、
独立した者同士でないと分からないことも多いです。
同じ時期に独立した者同士でたまに会うことは他にもありますが、
「分かるよなあ、うんうん」と、何か解決するわけではないですが、
そういう気持ちを分かち合ったりすることはあります。
ライバル同士というよりも、案外そんな気持ちのことが多いです。

詳細は上記リンク先ですので、こぞってお越しください。
よろしくお願い致します。

令和元年度弁理士試験論文式筆記試験(必須科目)問題及び論点

弁理士試験、必須科目の論文試験問題が公表になりました。
昨日は試験日だったようです。受験生の方は暑い中ご苦労様でした。

https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-mondai/2019ronbun-hissu.html

選択科目がない方はこれで一旦試験のワンサイクルが終わり、
というのを毎年感じるのですが、一息したら口述試験になります。
それまでは夏休みと言いたいところ、まずははよ仕事しろとなりますね。

自分は必須と選択同時に受かったので、必須のあと一息、という経験は
したことがありません。むしろ選択は永久免除なので、こちらが本番、
というのは正直な時期でした。しかしながら、選択科目の方は、
会場の方にもどうにも緊張感がない感じがあり、
選択非免除にとってはどうにもやりにくい試験ですね。

そういう経緯もあり、自分としては選択組はここから頑張れ、
という気持ちになるのですが、選択がない方はとりあえずお疲れ様、
そんな時期になります。

月並みですが、受かることに意味がある試験ですので、受かるまでは
できる範囲で気を抜かず頑張ると、そういうことが大事になります。