弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士の英語とコミュニケーションに関する雑感

弁理士なり特許技術者で、大台と言われる水準の収入を得ようと思ったら、
外国業務を一定比率以上はこなさないと、到達することはほぼ不可能です。
もちろん筋のいい顧客をきっちり抱え込んでいれば、
もしくは特殊な技術分野とか、特殊なオーダーへの対応能力とか、
そして独立してたりすると話の違う場合もあるでしょうが、
一般論的にはこれからの弁理士は英語必須で、そういう前提の話です。

弁理士にとっての英語力と言うのは普通は読み書きの能力です。
英文を読んで、書ければよい。それって実は英語に対する能力よりも
実は技術理解に対する能力の方が有効だったりして、
そういう訳で、外国専任であっても英語の能力よりも
「技術のバックグラウンド」というものがより求められていました。

案件の受任見込みに不安がなく、自分は実務だけこなしていければ良い、
というのであれば、基本的には読み書きの能力だけあればよいと思います。
しかし通常業務だけでなく、外国の代理人の訪問を受けたり訪問したり、
外国に直接行って業務をこなしたり、外内を受けたりするようだと
つまり実務にとどまらない営業的な立ち位置にも入ってくると、
口頭でのコミュニケーション能力も不要とはいえなくなってきます。

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という訳で英会話も必要で、大変だ大変だ、となるのですが、
そのためにはどんな能力が必要なのでしょうか。

もちろん純粋に英語力が高いのが一番です。
しかし欧米人と同等の英語力ってのもなかなか厳しいものがあるし、
実際のところ、コミュニケーションに必要なのって英語力だけかなあと。
いろんな外国の人と話をしてみて、話が有意義になるかどうかは
言葉自体以外にも要素がある気がしました。

・話題の共通性
・話をかみ合わせたいニーズの存在

漠然と言葉だけ交わしてもだめなんですよね。
つたない英語力でも、お互いに話したいことが膨らんでいれば、
意外と片言の言葉でもそれなりの話の盛り上がりを見せたりします。
自分には話したいことがどれだけあるのか、
そして聞きたいことはどれだけあるのか。それらに熱を帯びているか。

外国の人とつながりたい気持ちを持っているか、というと、
弁理士に関してはそういう人は実はかなり少ない感じがします。
そういう情熱を持つことも必要だなというのは、
単に英語を勉強しようと言う、自分に対する戒めもこめて
持っておきたいことかなと思っています。

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