弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士専攻代々木塾について

特定の何かについて支持不支持的なものを解説するのは
微妙だなと思うのですが、「代々木塾」を検索したときに
結果として出てくるのがこのブログともう1つだけ
という現状があります。
そして、このブログの流入ワードとしても
それなりの比率を占めていたりします。

もう1つのブログの方は、まあ個人的にはお会いすることが
多かったりしますが、ここでは代々木塾不支持なことを
書いているので、ちょっとこちらでフォローしておいた方が
良いのではないかと思い、ちょっと書いてみることにしました。

前の記事にも書いたとおり、
http://patintl.hatenablog.com/entry/2013/09/23/215459

弁理士」が超マイナーからそれなりに脚光を浴びるように
変わっていく過程で最大手の受験機関だったのが代々木塾です。
それ以前はダルニーというところがありました(今もある?)が、
どこも小教室でこじんまりと教えていて、でも他も似たようなもの
ということもあり、どこからか話を聞きつけてきて集まる
というそんな風に運営されていました。

代々木塾も段々規模が大きくなって、大教室で模試をやったり
講義をやったりするようになったのが2000年前後、
それより少し前でしょうか。
この頃、代々木塾が最大手で、対抗がWセミナー
あとはパテントラボとか小さいとこがいくつかありました。
石川ゼミはこの頃には既に知られる存在だったようです。

この頃代々木塾で教えていた先生は塾長をはじめ
まだ現役なのですが、分裂による縮小に伴い
LECが政権をとるようになりました。
この辺は前書いたとおりです。

で、弁理士界隈で情報を発信しているのが、
当時受験で合格した人たちなので、
親代々木対アンチ代々木的な、そんな空気感はいまだにあります。
LECはまだまだ新興勢力なんですね。

アンチ代々木というのは要するにアンチ堤ということです。
プログレッジが分裂したのもアンチ堤という面がありますし、
受験生の中でも好き嫌いがはっきり分かれます。
なんでかというと、物腰という部分で職人的なんですね。
業界的に持論をがんがんにぶつけ合う傾向がありますし、
そういう中で「納得いかん!」とぶちきれちゃう人が
多いんじゃないでしょうか。
そらまあ宮口先生とか納富先生は柔らかいですからね。

で、アンチ堤的な人が「もう代々木塾は終わりだ!」
と吹いている場面をちょくちょく見ましたが、
実際はプログレッジの方が先に終わりました。
いやプログレッジの講師の方もすばらしいですけどね。
アピール力が弱いと思いました。
そういう意味だと代々木塾ははっきりしてますね。

昔の人だから新しい情報に疎いと思うなら、それは違うと思います。
最新の法改正、判例はもちろん、有力な裁判官や学者の傾向も抑えてますし、
「最近の試験委員はA説支持派が占めているから、A説、B説あるけど
 ここはA説にあわせておきましょう」みたいな柔軟性もあります。
まあこういう話は筆記試験ではあんまり関係ないですけど
結構ぶつかる人多いですからね。
何が強いかというと、受験生が苦手なポイントを
知り尽くしてるとこなんでしょう。
答案作成のポイントも最近の傾向を反映していますし、
バイトに採点させてないですからね。
逆に、要領よくさっさと受かっていくイメージではありません。
まあ1年合格なんて努力と実力だけじゃ無理ですからね。

偏った情報だけじゃあれなんで、参考になれば。