弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士と通訳案内士

英語関連の話題を続けますが、英語関係の唯一の国家資格が
この通訳案内士なんだそうです。
そしてこの通訳案内士は弁理士同様の業務独占資格なんですね。

wikipediaによると、
「報酬を得て外国人に付き添い外国語を用い旅行案内をすることは、
通訳案内士法により、資格を得た上で、都道府県に登録する事が
義務付けられている。違反すれば通訳案内士法の規定により罰せられる。
たとえ時給によるアルバイトであっても、無資格者が報酬を得て
外国人の観光案内業務を行うことは出来ない」

しかしながら、「報酬を得て外国人に付き添い外国語を用い旅行案内」
を実際に通訳案内士以外は全くやっていないかと言うと
それはちょっと怪しいのではないかと言う気がしますね。
その辺特許技術者を抱える弁理士業界とそう遠くないかもしれません。
まあ管理監督しているかという違いはありますが。
あと試験内容が業務とかけ離れているという批判も
弁理士の世界と共通するものはあります。

その辺踏まえてこの辺の記事とかあるのですが、
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20100618/Recordchina_20100618004.html

要するに独占性を維持させると支障があるから緩和するという
そういう流れがあるんだそうです。業界団体からすると噴飯ものですね。
しかし業界団体の政治力は弁理士どころではなく弱いみたいです。

何が言いたいかというと、多分資格による専権性は維持する方向で
努力しないとこういうことになってしまうよ、という話です。
外側の人間からすると排他力は不都合の方が多いですから。
床屋談義的な話をするだけでそういう活動は他人事という
そういう人が多めな業界ではありますが、そういう可能性はあります。

さて通訳案内士といえばもう1つ大きな話題があります。

「通訳案内士試験の英語筆記試験の免除対象として、平成26年度より、
TOEICスコア840以上、・・・が新たに認定されたことを発表いたします」
http://www.toeic.or.jp/press/2013/p005.html

英語筆記が最難関だったようなので、かなり受けやすくなった
ということでしょう。以前の免除は英検1級だったので
それはちょっと厳しいですよね。
ただ、弁理士同様の口述試験があり、これも難関のようです。
変な問題が出て、大量に落ちるというあたりもどこかで聞いた話です。
調べた限り、その他の一般教養科目はそんなでもないようです。