弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

特許事務所にとって景気動向は無縁と思っていた時期もありました

多分今でも顧客からの引きが強くて処理しきれないくらい受任しているような
特許事務所については景気動向はあまり重要な要素ではないかもしれません。
しかしながら今では他の業種と変わることなく一般的な景気によって
わが業界の景気も左右されるようになってきているように思います。

それを最も決定付けたのはリーマンショックですね。
それ以前ってふつーに仕事していれば仕事はどんどん来るし、
単価の切り下げ圧力を受けるなんてことはあまりなかったように思います。
そして転職市場においても引く手あまたでした。
未経験の技術者でも確かにはじめの給料は低いですが、
それで良いなら来なという感じで比較的どこでも入れた気がします。
増してや実務経験者で弁理士有資格者であるとか、
英語が出来るとかいう要素があればふるいわけするのが
むしろおこがましいと言う時代があったんですね。

それは技術系だけではなくて事務職も同様で、
特に外国事務の経験者となると、採用するのは非常に大変と言う状況、
翻訳希望者をうまく乗せて外国事務に持っていくという事務所すらありました。

その後リーマンショックのあたりから景気に合わせて採用が大きく絞られました。
その後も景気の山と谷はありましたが、通常の景気循環にあわせて
景気の山では求人が増え比較的職を選ぶことが出来、
景気の谷に来ると採用は少なくなり、内定を取るのは難しくなりました。
それまでは景気についてこの業界で話題にすることは少なかった
ように思いますが、知人と話してて普通に景気の話題が出るようになりました。

まあ昔よりこの業界厳しいねと言うことではあるのですが、
景気循環についても関心を持った方が良いのかなと思う所があります。