弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士会がホームページに関して変なこといってる

さて月曜(9/15)の記事の続きでも書こうかなという前に、
その翌日火曜のpvは999だったんですね。
4ケタには到達せずですが、900超えはそもそも
片手か両手で数えられるくらいしか到達したことがありません。
月曜(9/15)の記事も注目を集めたようですが、それとは別の記事が
他の弁理士さんのブログからリンクがはられていたようです。
一応このブログで一番アクセス数の多い年収関連のあれです。
その合計でアクセス数が膨れ上がったようですね。

そんな中弁理士会の電子フォーラムにアクセスしたところ、
なんだか不穏な記事を発見しましたのでそっちから行きます。
そんなこそこそせず弁理士会のサイトに載せればと思うんですが、
まとめた方も後ろめたいんでしょうね。
フォーラム内なのでリンク張れない点ご容赦願います。

内容はこちら。

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会員の広告(ホームページ)に関するご注意


 最近、会員の広告(ホームページ)において、不適切と思われる記載が多々見受けられます。
例えば、他の事務所との比較、登録率の表示、「格安」、「激安」、「業界初」、「日本初」、
「最低水準の費用」、「通常の半額の費用」など根拠のない宣伝や料金表示等があります。

この度の弁理士法の一部改正により、第1条に使命条項が導入され、
弁理士が知的財産に関する専門家として明記されたこともあり、
我々弁理士は、社会的責任の重さを、今まで以上に自覚した行動が求められます。

 当会では、「会員の広告に関する規則(会令第62号)」及び
「会員の広告に関するガイドライン」を作成し、指針を示してきましたが、
会員各位におかれましては、ご自身の広告について今一度、上記規則及びガイドライン
ご一読いただき、自発的に改善されますようお願い申し上げます。

なお、改善していただけない場合には、弁理士法及び会則の規定に従い、
対応させていただきますことをお含み置きください。

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「など根拠のない宣伝や料金表示等があります」とか書いてますが、
これ宣伝広告としてはものすごく根拠がありますよね。
価格についてはもともとは特許事務標準額表がベースになって、
今は自由競争といいながらある程度は相場があります。
それより格安なら格安ですし、激安なら激安ですよね。
価格については相場があるし、料金を明示している限りにおいては
これほど根拠がある話はありません。

次に「業界初」「日本初」ですが、他になければ初ですし、あれば虚偽です。
これも根拠ははっきりしています。

むしろ、特許事務所の宣伝文句としては根拠の一番明確なものを挙げているような気がします。
逆に根拠がないものはなにか?

・顧客第一主義
・高い品質
・お客様に満足いただける
・高いプロフェッショナリズム

・・・こういうものこそが根拠不明であり、どうとでも言える話です。
むしろ、今回注意の対象になっているものこそ
言い逃れの出来ない、非常にはっきりした基準であるといえます。

まあだからこそ長老の牛耳る弁理士ムラとしては目障りなわけですよ。
なんかウェブサイトとやらでちょろちょろ勝手なことを言っている、
でもはっきりした基準を打ち出されると自分は該当しないから何もいえません。

その中でも特に価格競争を煽られるのは彼らにとって非常に迷惑です。
高い定価ででぬくぬくと生きてきたのに誰の目にもつくところで金額を示して
「安いです!」とか言われると、「あそこは安くしてるよ」とか
顧客から値引き交渉の対象にされるわけです。

彼らはこういう新規参入者に対してははっきりと不快感を示しています。
だからといって価格競争はまかりならんとは言えないので、
こういう遠まわしなとこから行くわけですね。別件逮捕的な。
もっとも弁理士会は処分関係は及び腰なのでこれでどうなるということは
おそらくはないと思いますが。

基準となるのは以下の規則ですが、上記事項はどれにも該当しないと考えます。
事実に合致しないのは問題外ですが、どこも基本的には事実を掲載してますよね。
いつまでもムラ社会の論理を振りかざすのはみっともないと思います。


会員の広告に関する規則(会令第62号)

 (禁止される広告)
 第4条 会員は、次の広告をすることができない。
 (1)事実に合致していない広告
 (2)誤導又は誤認のおそれのある広告
 (3)誇大又は過度な期待を抱かせる広告
 (4)法令又は会則及び会令に違反する広告
 (5)弁理士の品位又は信用を損なうおそれのある広告