弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

士業向け集客コンサルティングに足を運んでみた

弁理士に限らず士業は、一昔前まではこれといった営業をしなくても
ちゃんと仕事がこなせていれば普通に受任できていたとの昔話が
ありますが、今は営業活動が必要であり、どのような活動をするか、
というのは独立にあたって懸案事項となります。

という状況に目をつけてか、士業向け集客コンサルティング
というのがネットをざっと検索すると多く出てきます。
自分としても、開業に際してどういう活動をするかというのは
去年からずっとあれこれ模索して、ネット検索して
すぐ出てくるものについてはとりあえず見には行ってみよう
ということで足を運んでみたりしました。
一応ここで書く話は去年の出来事ですが、多分変わっていないと思います。

コンサルといっても、メインはスクーリング形式のセミナーだったり、
ウェブサイトの構築サービスだったり、色々です。
こういうところはセミナーがまず開催さるので、受講してみました。
ああなるほど、という話も多かったりしますが、
基本的にはセミナーで完結しない話になっているんですね。
もちろん完結させることは出来るんでしょうけど、
受講者を講座内容でもって満足させるというのは
提供者側の目的ではありません。

詳細は私どものサービスを利用していただいて、
その中で結果を出してもらいます、という構成になっていて、
そのための個別相談をしますのでご予約はこちらへ、となっています。

まあうまく誘導しているなあと思うのですが、そんなお金出して
本当にうまくいくの?という問いに対しては、講演時間は限られているのに
これでもかと成功事例を出してきます。
しかし成功事例からはそのサービスのエッセンスはいまいち伺い知れません。

結局講演者の人となりから判断するわけですが、ウェブサービスの方は
案外に職人的というか、営業くささが薄くて、この人は信頼できそう
なのかなと思い、メールで問い合わせをしたところ、
こちらとは条件面で折り合いませんでした。
ここをこう変えてくれれば使うのになあと思いながら、
案外そういうのは融通が利かなかったりするようです。

もう1つはスクーリング形式です。率直に言って語り口とか
さあ契約へ、と言わんばかりの口調が、なんかうさんくさいなあと
思ったのですが、「もしかしたら」という部分を
なんか刺激させられるのですね。
とりあえずふーん、ということでただ聞いて帰ったのですが、
後日他の士業の方との間で、「あれって実際のところどうなの?」
と話題になったのですが、うまくいく人はいくけど、
ダメな人はダメ、というありきたりな話のようです。
ウェブで集客してステップメールを送ってセミナーに読んで、
という一部で定番となっているパターンを実践させるもののようです。

実際のところ、ブログも面倒、セミナーもそんなにやる方ではない、
というのが大多数の士業の方に向いているシステムなのか疑問です。
成功者の声とか列挙しているけど、うまく行かない人の方が
多いだろうし、そこまでシステムを詰めるのは自分には面倒かなと。

けど色んなとこに足を運んでみると色んなアイデアが出るので
面白いといえば面白いので、独立する気なくても行くのは面白いです。