新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

特許事務所の開業に適した時期はいつか

さて自分は独立開業するぞと思ったとき、それをどのタイミングにするか、
というのは、人によってはどうでもいいかもしれませんが、
少なくとも自分は、前職をやめるときに、開業と退職のタイミングを
いつにするかというのは色々考えました。

前職の職場事情で今やめては困ると言う話が出る可能性がありますし、
引継ぎのタイミング、後任の手配など色んな事情が発生しえます。
まあ放り投げて出てきたところでそこまで大事にはならんよ
と言う話もありますが、あまり波風は立てないという立場に私は立ちました。

引継ぎにどのくらい時間がかかるか、あまりかからんなと思ったら
1月前に退職の意思を伝えればよいでしょう。
ただ通常ですと、3-4月前と言う感じでしょうか。

ではその退職のタイミングをどこに持ってくるかですが、
顧客を持って出るのでなければ、開業直後は売り上げが立たないので、
貯金を取り崩すこととなる訳で、やっぱりしっかりボーナスをもらって
やめてくるというのが一番よいでしょうね。
となると、開業時期は、8-9月頃か、年初ということになります。
それと、年度の初めというのが割と多いかと思います。

その中でどれが良いかと言うと、多分早いに越したことはないでしょうし、
やめると決めた中で前職に勤め続けるのはなかなかしんどいです。
一方で前職の事情、家庭の事情もあるでしょう。

私は確定申告が面倒だから売り上げが年明けから発生するように、
看板は去年から掲げましたが、実質的には年明けからという
時期を選びました。実際は確定申告は発生しましたが、
ほぼ源泉徴収通りで、その辺の手間は省けたと言うのはあります。

ただ、今から振り返ると、年初開業と言うのは税金対策上不利だったな
と思っています。まず税金については、消費税と、所得税があります。
消費税については、納付が必要となるのは、売り上げが1000万円を
こえた年の翌々年からという決まりがあります。
まあ今年はこえないでしょうし、ここはいつにしても
あまり変わらなかったと思います。

で、問題の所得税なのですが、退職した年の開業だと、給与所得と
開業した年の赤字を通算できるから、年明けてからの開業で
なかったほうが良かったなと言うのが少しあります。
じゃあ年をまたぐ前に開業届けを出すかと言う話もあるのですが、
売り上げ0で赤字を出して通算損益と言うのはなんか脱税っぽくて
気が引けたんですよね。
税務署はそこまで見ないでしょと言う声もあったんですが、
やっぱり売り上げが多少はあがった上で赤字という扱いでないと、
どうしたものかという個人的な葛藤がありました。
売り上げ0で赤字にして給与所得と通算している人も
いるらしいですが、それはばれたらどうすんのと思っています。

で、結論として良い時期は、7月にボーナスをもらって、
そのつきに辞めて、8月から開業して年内に売り上げを出す。
年末ごろには開業後のバタバタも収まっていることから、
申告の手間も確保できるでしょう。
そして、開業直ちには仕事は発生しにくいと思いますが、
数ヶ月たった時期に、受注の発生しやすい年末から年度末を
重ねることができるという点で、8-9月開業が一番良かったなと
今になって思っています。

まあ結果論ですし、税金対策なんてあまり優先順位も高くはなく、
退職できる時期と言うのも必然的に限られはするのですが、
いろんなことが一巡して、この時期だったなと今頃思いました。

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