平成27年度弁理士試験論文受験者統計
特許庁が弁理士試験統計の発表をしています。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h27toukei/index.html
去年の記事をたどっていったら、そういえば去年もお盆のこの時期でした。
休みの人も多そうなんですが、この時期って決まっているんでしょうか。
必須と選択の論文試験の受験者数ですが、
選択科目の受験者数が一昨年553人から去年324人、今年277人です。
必須科目が一昨年1979人から去年1263人、そして今年960人です。
去年もたいがい減りましたが、今年はさらにそこから減っています。
短答試験の合格者を減らしたまま据え置きですから、
短答免除者のストック数も減る訳ですし、
論文試験の受験者数はどんどん減っていきますね。
去年が358/1263ですし、合格率は1/4くらいが目安なんでしょう。
となると論文合格者は250人あたりってところですね。
数字的には短答初合格者の比率が大きく伸び、
その分1-5回合格者の比率が下がっています。
2008が免除制度の初回で、そこで三振すると2011、
その次が2014という計算になります。
平成20年に免除制度が導入されて以来、
3年おきに受験者数の山が出来る年があります。
合格して抜けていく人の方が多いはずではありますが、
滞留する人も案外多く残り続けたりします。
しかしもう1回短答を受けようという意欲もなくなりますよね。
その辺の代謝も進んだ感じの数字なのでしょうか。
すんなり受かる人とそうでない人の境目はどこにあるのでしょうか。
昔みたいに人生かけるほどでないと受からないレベルでは
ないと思うのですが、どうしても受からない
という方は結構いるようです。
一方で出題側も、そういう人を受からせるよりも
新しい人に有利なように出題しているようにも思えます。
一度穴に落ちてしまうと抜け出しにくい感じなのでしょうか。
実力面での差があるという感じはしません。
だって合格に必要な知識量がそこまで多いとは思えませんから。
自分はところてん式に出ていくのが一番良いと思うんですけどね。
試験の運営側はなにを選別したいんでしょうね。
一貫したメッセージがあれば分からなくもないですが、
その時その時でころころ変わっている感じがしますし、
そこにたまたま当たった人が受かる試験という印象です。
まあ新しく入ってくる人は減りますし、既存の人が抜ければ
母集団は小さくなっていきます。難易度とかではなく
そういう縮小傾向という印象の数字です。