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新宿西口の国際特許事務所の弁理士うめざわの特許業界事情ブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士が、特許事務所、弁理士試験について語るブログ、特許事務所で中小ベンチャー企業や個人事業者を中心に受ける弁理士が、企業や特許事務所勤務の経験に基づく、特許知的財産業界の様々な話を展開します

弁理士として叙勲・褒章をもらう方法

時期的には今は全然違うのですが、毎年秋になると、
弁理士業務に功労があった人に対して叙勲・褒章が与えられます。
功労があった弁理士はみんな叙勲・褒章がもらえるのかなあって
思う人がたまにいますが、そんな訳はありません。
昔に比べれば弁理士の数も増えているのだから、それに合わせて、
叙勲・褒章をもらう人も増えるのかと思いそうですが、
多分数が増えるということはないと思います。

具体的にいうと、弁理士会の所定の役職をいくつかこなすことで、
叙勲・褒章の候補者とされ、その結果として与えられます。
その数ってのは一定数に収まるようになっているのですね。
ちなみにその役職というのは、希望すればなることができます。
もちろん今年から来年からやります、という性質のものではなく、
会社のような役職のローテーションがあり、あれをやったら
次はこれ、というステップの順の上りとしてなる役職です。
そのレールにのることを希望すれば、最終的には取れるものです。
弁理士会会長になるのは難しいのですが、会長職は叙勲の要件に
なっていないので、その意味では誰でも取れることになります。

こういう話に対して、ムラ活動をするのがそんなに偉いのか!
という意見があったりするのですが、そもそも弁理士として
功労があるってどういうことなのかってことですよね。
毎日頑張って仕事をしてきたというだけなら、
その辺のサラリーマンと何ら変わりはありません。

弁理士という資格は、特許庁から直接認定されて
資格付与されるのではなく、日本弁理士会を通して登録されます。
この辺パテントエージェントとかとは違うのですね。
自治組織であり、自治活動により維持されている団体です。
弁理士という資格を維持するためには、その自治活動に対して
積極的な貢献が必要であるということになります。
そうした貢献の結果として役職が与えられることになり、
その結果、叙勲・褒章の対象者となっていくわけです。

弁理士の資格にとって自治って必要なのか、
という点については議論の余地もあるのですが、
特許庁から一方的にすべてを決められる道を選んでいない以上、
自治により運営をして行かなければなりません。
そして弁理士会の要職につけるのにも人を見ていく必要から、
下部組織として会派というものが存在する、ことになります。

まあその在り方について、不満があったり、あまり好意的でない
こと自体に対しては分からない点ばかりでもないですけど、
組織の在り方ってのはそれなりに意味はあるのですね。