新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

大手特許事務所に入って3年で辞めるのは正しい

自分は大手企業の知財部、比較的小規模な知財部、
小規模の特許事務所は経験したのですが、
実は大手の特許事務所に入ったことはありません。

自分は最初が企業の知財部からだったので、
企業目線でいうと、大手でも中小でもやる仕事の
内容は変わらないでしょと思うのです。
そして今は大手特許事務所に発注する
傾向が増えてきていますが、
当時は小規模事務所が多数であり、腕が良いならば
大手企業からでも普通に発注数は多かったです。

実際に大手の特許事務所の人の話を聞いてみても
そんなに本質的に仕事の内容は変わらないようです。
もちろん法律事務所併設で、権利化業務以外の
比率がそれなりに高いところは別ですが、
規模が巨大な特許事務所では、得てして明細書作成
業務ばかり大量に受任したりしています。

そんな中、大手特許事務所に入所するのは、
大手というものに幻想が過ぎないかという面は
あるのですが、未経験又は経験が浅い段階で
入所するならば、零細よりも良いのかなと
そういう面はあると思います。

特許事務所業界の最大の弊害は、「明細書かくあるべき」
というような頑固おやじ的な弁理士ないしは技術者が
変に自分のスタイルに合わせようとしすぎて、
指導を受ける側が疲弊してしまうという点です。
零細事務所の場合はそのような当たりはずれが非常に
大きく出てしまうため、外れを引いてしまうと大変です。

その意味だと大手特許事務所の場合、外れを引く
可能性は比較的低くなります。
「大手だから体制ができている」などというのは
おそらく間違いだと思いますが、
指導の段階であまりに指導しすぎるという点が
比較的少ないように思われます。

指導する側も自分の仕事がありますし、
仕事も大量に入ってきてますので、
その案件はまあそんなもんでいいんじゃない?
という感じの肩が抜け方ができている
ケースは小規模よりある感じはします。
もちろん程度問題ではありますけどね。

「どうしてこんな誤記をしたんだ!!!」
等と怒鳴り散らす人は結構いるんですよ。
最近は減ったかもしれませんが。
聞く限りそういう事務所は衰退傾向にあるようです。

そういう業界入りたての頃の外れを引く
リスクの低減という意味では、最初に
大手特許事務所に入るというのは良いのかなという
気はします。入ったことないから分からないですが。

ただ大手に入るのってそれ以外のメリットは
あんまりわからない感じですね。
別に待遇がいいわけではないし。
比較的大規模で待遇がいいとこもありますが、
待遇と規模の相関性は薄いので、
最初に大手に入って、そこで情報を集めてから
優良特許事務所に移るというのが
戦略的には正しいのかな
ということで表題の結論になります。