弁理士うめざわブログ

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平成29年度弁理士試験志願者統計が発表される

平成29年度弁理士試験志願者統計が特許庁より公開されました。

平成29年度弁理士試験統計 | 経済産業省 特許庁

そろそろ統計発表になるだろうと特許庁のサイトを見たら
発表がなく、求人関係の記事を見つけたので代わりに載せたら、
わずか数時間後に発表になりました。騙された気分です。

応募者数が300人ほど減ったというのが最大のニュースです。
昨年度の4679人から、4352人になりました。

今年も減るらしいよという下馬評は流れていたので、
まあ大体このくらいかという感じですね。
受験機関の方は大変です。
データの内訳に顕著な変化がみられるものはありません。
比率的なものは去年のものとほぼ同じようです。

減るべきものが減っているということで、
特に言及するような話はありません。
必要以上に弁理士を増やしたら競争が強く働いて、
魅力が下がったから応募者が減ったというだけです。
減少率も収まってきましたし、落ち着くべき数字に
そのうち落ち着くでしょう。

独占権を付与する結果して発明を促進している、
という特許法の精神を理解している方であれば、
弁理士資格の独占的効果が下がれば
勉強する意味もなくなる、というのは
当然理解するでしょう。
特許の仕事、面白いよ、などという意味不明な言及に
騙されるようでは、論文試験に受かるはずもありません。

昭和の頃の受験者数はもっと少なかったようですし、
こんなもんじゃないかと思います。

 

なお、司法試験はこういう状況のようです。減少傾向はどの試験も同じ。

法科大学院修了者らを対象とする司法試験が17日、全国7都市の9会場で始まった。受験者は5967人(速報値)。2016年は6899人が受験し、1583人が合格。3年連続で2000人を下回った。

https://mainichi.jp/articles/20170517/dde/041/040/043000c