新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

特許事務所の合併で目指すべきもの

1人弁理士事務所でやっていくのも限界がある話ですので、
人を採用するか、どこかと合併するか、という話は随時
検討する事項ですし、その中で話をいただくこともあります。
この週末にかけてそんな話が複数出たことから、
そんなことを少し考えました。

先週月曜は弁理士会関東支部の「集う会」というのがあって、
それに参加をしてきました。テーマは弁理士の独立で、
主に営業回りの話が中心だったのですが、
2人でやっている方の話もでました。その中で
どう相手と折り合いをつけるかの話も出ました。

独立初期から2人でやろうというのが、中長期的には
一番おさまりやすいのでしょうが、初期のゴタゴタを
どう乗り越えるかという問題も出てきます。
片方の自己主張をもう片方が我慢する形になりがちです。
そこのところをうまくやっている方は素晴らしいと思います。

そんな中最近の話に戻ると、いくつか提案が自分に来ました。
1つは自分の事務所を単純に畳んで吸収される、
というものです。ただ、曲がりなりにも形になった現段階で
それを提案されても・・という話です。
右も左もわからない時期に来てくれれば乗りやすいのに、
そういう頃にそういう話ってないのですよね。
すいませんがそれはちょっと…とお断りになりました。

基本的には自分の事務所については独立を保ちながら、
徐々に1つにしていく、という形の希望になるのですが、
進め方が非常に難しいのです。相手からは自分の事業体を持って
きてほしい、と要望されるのですが、そうなると自分の
スタンスが既にできているので、折り合いにくいのです。
手ぶらだと楽ですが、今度は条件面の問題が出ます。
同じ場所にするにも看板どうするのとかいう話も出ますし、
そうなると寄せる側に不利な話になります。
それだけでもまとまらなくなります。

多くは向こうにとって都合の良い話ですが、
誠実に折り合わせても難しい話ではあります。

後は他士業との合同事務所という話も出ました。
他士業と共同名称の事務所にすることで共同グループ
であることを強調しつつ、その個々の事務所は
自分の事務所であり続ける、という方法です。
なので、事務所名はそこに変更になります。
ただ、永続化すればいいけど、分かれることになった時
どうなるのかなあなんてことを思ったりしました。
ロイヤルティをどうするかとかそういう話もあります。

そうしたことを考えたときに何を重視して考えるべきか。
出てきたのが、のれんの価値という部分です。
結局事務所を拡大したり、拠点を変更したりする、
という話は事務所ののれんの価値を高めていくために
行っている話なので、自分が進む方向は、果たして
その価値を高めているかどうか、というところに
純化して考えないと、話が複雑で分かりづらくなります。
互いの利害を調整するうえで、その利害の質が相互に
別々なものであることが多く、調整しづらいのですよね。

合併などせず人を雇うのが一番話としては単純なのですが、
零細事務所では、一番話として難しいのです。
額面で満足いく数字が出ないし、業態が不安定。
なので、普通の就職希望の方を採用しようとしても、
ほとんど無理な話なので、経営権をどう一部譲渡するか、
という観点からの条件設定になります。
そういうのは普通の採用とはかなり違うので、
条件決めの事例がありません。
未経験ではほぼ回せないですし、採用に失敗が許されません。
そんな中で共同パートナーを早いうちに固めることが
できたところは順調に伸びているように思われます。
知人に声をかけるつもりでしたが、なかなかうまくいきません。

当面の課題は、いつまでも今の場所で続けることは
難しいかなということなので、まず引越しから考えていますが、
その中でいろんな話が出てきました。具体的な話は
さすがに書けないですが、独立して数年たつと、
そういうことが課題となって出てくるという話です。