弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

2018年弁理士試験の口述試験を含めた全日程が終わる

口述試験を受験の方々は本当にお疲れ様でした。
春から駆け抜けた方は、8月頃小休止したりもあったと思いますが、
基本的には長丁場がようやくここで終わりになりました。

試験問題はあまり追っていないのですが、今年はパネル問題が
多めだったとの噂話を見ました。特段意地悪されたという話も
特に聞いてはいないのですが、3科目とも楽勝で通過、
ということは基本的にはない試験であると思っています。
そういう人ほど蓋をあけるとまさかの結果になってたりします。

口述試験については一体何のための試験だとか、公平性が
筆記試験に比べて疑わしいとかいろんな話がされて久しいです。
ここ数年は一時期のような得体のしれない難しさは影を潜めていますが、
やるなら今年も公平かつ平穏に終わってほしいという感想です。

どうしてもやるなら基本条文の暗唱と青本のキーワード解答、
というベーシックなスタイルを踏襲してほしいと思うのですね。
筆記と異なり、基本的にできるだけ通そうという試験ですので、
あまりトリッキーなことをしてほしくないなあという感想です。

あの試験はまあ言っちゃあ何ですが、勉強してもできるように
ならない試験ですので、そこで何か試すというのは、
法文の理解を試す方向性にはならないと思うのです。
口述試験で引っかかるのは、前にも書きましたが、
試験官と話が食い違うというパターンです。
質問意図が伝わらない、くみ取れない結果、試験に落ちる、
というのが一番多いように思います。

もう出会いがしらですし、試験官がその時たまたま不慣れでも
それでその科目は落とします。という観点に立った時に、
パネル問題みたいのを出すのは、一体何がしたいのか
非常に疑問を抱かせます。ひと頃みたいな人数調整的な
ことやってなければいいのですけどね。

ネガティブなことばかり書きましたが、気候のいい季節ですし、
合格発表まで晴れやかに過ごしてもらえればなあと思います。