弁理士試験の受験機関はどこにする?2
先日の記事で、LECとTAC(旧Wセミナー)について説明したので、
それ以外について説明します。
まず弁理士試験の受験機関の歴史からです。
今でも弁理士は大してメジャーではないですが、
昔はこんなもんですらなく、理系の人間の間ですら
知名度が高いとはいえませんでした。
したがって、大教室で大々的に講義をするというものではなく、
「ゼミ」と呼ばれる10数人程度の指導体制が主流でした。
そしてその流れは今も続き、今でもゼミに所属して勉強する
というのが受験生の多数派であると考えられます。
こうしたゼミというのが、おおもとをたどるとダルニーという
ところが聞く限りでは一番古いです。今はないでしょうか。
(と思って検索してみたら現存していました。するとここが一番古いでしょうか。
けど15年位前にはもうマイナーになってたイメージがあります)
そしてダルニーの対抗勢力として代々木塾が発足し、
現存する弁理士受験機関としては代々木塾が一番古いでしょう。
この代々木塾を中心とした流れについて説明します。
(以下の記事の続きです)
代々木塾というのは大塚塾長の下で生徒が集められ、
そこで堤先生、広田先生、菊地先生、高尾先生を中心とした
大勢の講師が指導していました。
代々木塾について http://patintl.hatenablog.com/entry/2013/09/23/215459
そして大塚塾長が退任のころ、内輪もめ?が起きて、
広田先生のもとに菊地先生、高尾先生が移動して
分裂し、こちらでプログレッジを設立します。
しかしながら経営事情からか広田先生は経営から手を引き、
プログレッジは終了します。残された講師は、
元LECの正林氏の元に身を寄せ、
マスター塾を設立したという流れです。
もともとLECは弁理士受験では後発でしたが、
こうした内輪もめに乗じて、そして昔は万年受験生が多かったので
万年受験生の下代々木塾が多数形成していたところ、
弁理士試験の易化傾向を受けて、代々木塾の知名度もあわせて
下がってしまったものと思われます。
基本的には上に名前を挙げた先生方は、弁理士試験が
難関だったころの末期において名を馳せた方々であり、
個人的にはLECとかよりも指導能力はあるんじゃないかなー、
なんて思っています。ただなんか、どことなく漂ってくる
落ち目感というか、これとは逆にLECのイケイケ感に
押されてしまってる感じはありますね。
一番の大物は今も代々木塾をほぼ一人で支えている
堤先生ですが、あくが強いので好き嫌いあります。
しかしその見識と指導内容はやはり一人者であると感じます。
菊地先生や高尾先生はあまり詳しくないですが、
やはり昔の受験生、今は弁理士の方から支持が寄せられます。
昔を知っている人ほどやはり代々木塾、って意見があって、
こうした教室へ足を運びますね。