ブラック特許事務所3
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ブラック特許事務所の典型的イメージ。
誰彼構わず採用して、半年くらいでクビになります。解雇です。
人が入るのもやめるのも常態化していて、そのことに鈍感になってきます。
新人は、特に指導もせず案件をいきなり渡されます。
所属長にチェック願いを出すと、やたら細かく見られて、
それで突然スイッチが入ったように怒鳴られるのです。
そんな日々が毎日続き。怒鳴られないように必死に修正。
案件の必死の見直しと修正に時間が取られ、それで毎日終電です。
安い単価で、しかもそんな調子だから案件もこなせません。
売り上げにしたがって給料も安い。
それでも安い給料分くらいは稼げてればいいですが、
そうでないと、まず1ヶ月くらいで呼び出され、
何をやってるんだと怒鳴られます。
3ヶ月か半年くらいで呼び出しがかかり、ついにはクビになるのです。
そのあたりが試用期間として設定されてる感じですね。
クビにはならないまでも安月給で据え置かれ、
その環境に慣れるころには次の新人が入ってきて、
自分が経験した環境に置かれます。
しかられながら仕事を覚えること自体は通常の習熟プロセスなので、
区別がしにくいと言う難点はあります。
が、ブラック特許事務所というのは、ろくすっぽ教えもせず、
ダメならダメで叱り、しかもそれが意味もなく細かいと言う傾向があります。
明細書が一応かけるという段階までは1.5-2年くらいでしょうか。
それ以上に必要以上の徒弟制が続く特許事務所は危険ですね。
明細書の品質なんてのもある程度自主性というか、
自己管理に委ねられる事項なので、それを細かく管理されすぎると
やっぱ売り上げてナンボの世界なので堪えるのも限界があります。
「この辺でいいか」という割り切りを基準として持っているかが、
ブラック特許事務所でなくなる境界ではないかなと思います。
基本的には次の記事の続きです。
外から見たときはどんなかの線引きについて語っています。
転職が多い業界とはいえ、通常はどんな感じか想像できない人も
多いと思うので、あえてまとめてみました。
こんな感じなので、経験者で案件処理の波長が合ってしまうと、
働いてる本人は案外ブラックとは思えなかったりもしますね。
人が定着しない分、定着した人は優遇されたりして、様々です。