弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

審査官のお茶目なミス

拒絶理由通知やらオフィスアクションとかを見ていると
時々誤記を見つけることがあります。

最近の拒絶理由については時々じゃなくて頻繁かもしれません。
良くあるのが誤変換で、文字だけ見てると何だこりゃと思うのですが、
音韻に頭の中で変換してああそういうことかとなったりとか。
あと、根拠条文37条とか書いておいて単一性について言及なしとか、
実に対応に困るものがあります。

こういう誤記関係は日本だけでなく米国出願にもあり、
オフィスアクション本文におやっと思うものがあったりします。
欧州のは見たことありません。中国のは和訳してくるので分かりません。

ところで米国出願ですが、オフィスアクションで引用文献表示のときに、
日本だと引用文献1、欧州だとD1とか表記しますが、
ナンバリングでなく発明者の名前を使うのが米国流ですね。
Yamada discloses ...とかTanaka discloses ...とかです。

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そんな中、発明者三河さんの文献を引用されたときの話です。
当然Mikawa discloses ..となる訳です。
が、米国人にとってはもしかしたらなじみのない語並びなのでしょう。
ここで誤記が発生してしまいました。
20ページくらいあるオフィスアクションの3ページくらいまで
正しくて、後はコピペしまくっていたらしく、誤記のまま後ろまで。
この間、Makawi discloses ..となってました。

Makawiかあ。。。マカウィです。そんな日本人ちょっといませんね。
日本人ならそういう間違いはしません。イメージだいぶ変わりますね。
しかし海を越えた遠くの国ではそういう語感で受け止めているのでしょう。
三河屋のサブちゃんも、海を越えた向こうではマカウィになってるとは
思っても見なかったでしょうね。
誤記にもお国柄。言葉の世界は奥深いです。

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