弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

TOEICと日本人と韓国人

もともと英語の検定試験は英検があって、留学用にTOEFLがあったところ、
英語の検定試験のニーズとしてそれは不十分と言うことで
日本の官庁主導で新たな検定試験としてTOEICがつくられました。
そしてこの試験の主要な受験者は日本人と韓国人で、
両者でほとんどを占める、ということが知られています。

そして今ではTOEICの点数が何点、というのが英語力の評価に
広く用いられるようになってきたのですが、単純に英語力を上げれば
点数も上がる、と言うものでもないようです。
英語力が高いほど点数はもちろん上がるのですが、
点数を上げるだけなら遠回りな英語力向上よりも、
TOEIC対策に力を入れた方が良いと言うことが言われています。

この辺は一度簡単に記事としてまとめたことがあります。

弁理士のためのTOEIC対策
さて本題に戻ると、TOEICの点数を上げなければならない、
という状況は韓国においてはより切実であると言われています。
就職や昇進に、日本でも必要と言われていますが、
韓国ではより切実に必要と言われ、TOEIC対策はより多くの人の
関心事になってきていると聞きました。

その結果、事実関係はあまりよく分からないのですが、
韓国人のTOEICの平均点は日本よりも高い的な話があります。

日本語と韓国語は言語構造的には同等であると言われ、
英語を勉強することの困難さはほとんど同じと思われます。
そして、実際のところ英語力自体がその分だけ高いかと言われると、
それはどうなんだろという気がします。

あとまあ個人的な感想なのですが、韓国人は日本人に比べて、
目標到達のために直接的な手段をとる傾向がある気がします。
サムスンだったら日本から技術を持ってきて利益を上げればとか、

週間ダイヤモンドのサムスン特集
あと整形関係もよく知られていますね。
TOEICTOEIC自体の点数を上げれば?となるのかなと。

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そういう想定でネットで色々調べていたら、「TOEIC攻略法」が、
韓国ではかなり発達していると、そういう話がありました。
最近韓国人著者のTOEIC対策本が書店で多く販売されています。
その多くは韓国でベストセラーとなったものの翻訳とのことです。

ではそもそもTOEIC攻略法とはどんなものか?
ひたすらTOEICの試験問題に即した問題を解き続けるということのようです。
そして、ここで取り組む問題を再現性の高いものにすること。

英語力と一言で言ってもその範囲は多岐にわたります。
その全部を総合的に高めるのは確かに好ましいものですが、
TOEICに関わる英語力のみを高めた方が点数への貢献は上がります。
韓国ものはその再現性への忠実さが極めて高いと言うことのようです。
弁理士試験であれば、短答の問題を繰り返し解くことが大事
と言う話に似ていますね。

書店に行くとTOEIC模試の本とかおいてありますが、
ああいうのは担当者で分担してTOEICの試験を受け、
その再現を作ることから始めるという話です。
韓国ではその再現をそのまま販売してETSからクレームがついたとか
そういう話もあったらしいです。
日本では再現性へのこだわりをそこまで見せているところの方が
少数派です。まだまだ英語力を上げることで高得点を取りたい。
そういう正統派の努力が多数派なのかなと。
日本の電機メーカーが独自製品を作ることで
利益を上げようとしているように。

何が良いとは言えないのですが、
一応自分が把握した範囲をまとめてみました。

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