所員の定着傾向は特許事務所によってばらつきがあり、
どれくらい定着するかは応募するにあたって重要な要素でしょう。
人がころころやめる特許事務所に応募したくはないですからね。
ただ、定着率の高い特許事務所の人に聞く限り、
給料が高いかと言うと、「安い」と言います。
定時で帰れるかと言うと、残業が慢性化してることもあります。
多分それ以外の要素で不満をきちんと除去しているのと、
その結果として人が辞めることが常態化していないのでしょうね。
辞めるほどの不満かというとそこまででもないのに、
立て続けに人が辞めると言うことがあります。
その事務所に長く勤めることに価値を見出せない雰囲気がない、
言い換えるとこれ以上働いた場合の展望が見出せない場合。
その上で、「こんなとこ長く勤めても仕方ないよね」という
雰囲気が所員の間に充満している場合にありがちです。
弁理士だから、特許技術者だから、というのはないですかね。
弁理士の方がすぱっと辞めてしまうかもしれません。
こういう特許事務所では面白いことに、転々とした人ほど
その後辞めることを躊躇すると言うことです。
得てして採用の際に好まれる、転職歴の浅い人ほど
見切りを早くつけてしまう。
あとまあ、若い人ほどすぐやめる。年いっている人は留まりますね。
だから長期的な定着率を求めるなら年配の人を取ればいいのに、
若い人をとって、育ったころに辞められると、
そういう特許事務所もありますね。特許業界の広島カープ的な。
採用の際に相性を見たほうが良いと思いますが、得てして画一的ですね。
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さて人が辞める特許事務所の類型です。2つあって、
1つは、1年以内、または1年前後で人が辞める事務所です。
いわゆるブラック特許事務所ですね。いやあ怖いですね。
都内某所に、人をごっそりとって、半年ごろにごっそり辞める
特許事務所があると聞きました。
試用期間中の解雇が結構な割合の事務所もあります。
情報収集必要だと思うんですが、みなさん割と軽率に転職しますね。
さてもう1つ。こっちが業界的には重要な問題ではないでしょうか。
2-3年くらいで人が辞めていくケース。
言い換えると中堅層が育っていない事務所。
入ったばかりはどこでもみんな必死で馴染もうとしますよね。
採用選抜が機能してて、ブラックでなければそれなりに育てます。
事務所の要求する数字が出せるようになって来て、さてそれから。
こういう人材って、正直どこの特許事務所でも欲しいでしょ?
という状況になる訳です。採用時年齢が低ければなおさら。
必死に仕事を覚えることに一巡して、職場にも不満が出てくるころです。
一方でなかなか適切なキャリアパスを提示できない。
幹部登用できればいいですが、そうでないケースが大半。
その結果どうなるか?
十分に処遇されている幹部連中と、1-3年程度の若手弁理士・技術者で
構成される特許事務所が出来るわけです。
もっともこれは経営者側の課題です。応募者はそんなこと考えなくて良い。
2-3年キャリアを積んで、そこからステップアップすればよいのです。
もちろんその職場に嵌ればそのまま居続ければよい。
ここを手当てできていない特許事務所は非常に多いですね。
業界全体の課題だと思います。
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