新宿の弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

特許事務所とテレワーク・リモートワーク

新型コロナウイルスの蔓延下、テレワークに移行した特許事務所も多く、
また求人にもテレワーク可能であるということをアピールしている
特許事務所も数多く見られます。
ただ実際のところテレワークはどこまで可能なのでしょうか。

テレワーク可能という業務の中心は、特許の権利化業務です。
明細書の作成、中間処理、翻訳、これらの技術部門の業務は
昔から在宅で業務が可能です。家で案文を作成して、
後は暗号処理をして事務所に納品すれば、
事務所に出勤する必要はありません。

問題は面談が必要な場合ですが、これもオンライン会議が普及していますので、
例えばskype等で面談して、これをベースにして原稿作成に移行すれば
良い訳です。特許事務所のテレワークというのはこういう感じです。

で、特許事務はと言うとまちまちで、基本的には皆さん出勤しているのでは
ないでしょうか。1つは発送というものがありますし、対顧客のセキュリティ
という観点で、何か送るものがあるときに自宅からリモートでやるのか、
事務所にいる事務をいったん挟むのか、というのは考え方が出ると思います。

レビュー関係は紙に赤い印をつけてチェックというのも伝統的ですし、
そういう体制であると、特許事務スタッフが在宅勤務というのは、
ちょっと難しいのかなという印象を受けます。
事務所によってはすべて電子化、オンライン化で対応していたりして、
すると在宅でVPNなんかを使って特許事務も可能ではあるかもしれませんが、
あまり主流ではない気がします。

ここまでは権利化業務を中心に話をしましたが、
コンサルティング的な業務を挟む場合はどうなるんでしょうね。
例えば権利化なんかでも、依頼書まで来ていないような案件を、
リエゾン的な役割を果たしつつ依頼案件につなげる場合、
現場に行かないといけないですよね。

侵害非侵害とか、権利化のポートフォリオの相談とか、
まあオンライン会議でも可能ですが、対面なり現場に行って
そういうのをやっていくイメージです。

定型的な業務はリモート可能ですが、これから弁理士業務を幅広く
広げていく上において、ちょっとこの状況が続いていくのは、
他業界に比べればましではありますが、いろいろ困ることも出てきますね。

不要不急の外出を避けつつ、早く収束に近づいてほしいと願うばかりです。