新宿の弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士の専門は果たしてブランディングになるのか

弁理士というのは専門家ですので、そこからさらに専門特化していくことは
一般的には良しとされていますし、弁理士ですと紹介して相手が
理解しているときには、専門は?という話になることが多いです。

その一方で、小さな特許事務所だったり、あるいは独立開業したような場合、
オールラウンドに色んなことができることが求められます。
依頼内容は多岐にわたりますので、何でもできますという方が、
仕事の少ない独立当初の場合ですと売り上げに直結してきます。

となると自分はオールラウンドにやりますというところに戻ってくるのですが、
自己紹介するときには自分の専門、自分は何を得意とするかを
語らないといけなかったりするのですよね。
オールマイティにこなせる人というのもそんなに多くないと思うのですが、
そのような解答というのは一般的に求められておらず、
判で押したように何を得意としていますか?という問いになります。

自分を売り出すときにはブランディングというものがこれからの時代必要になります。
そういうときに自分のセールスポイントを一言で言うと?のようなことが
必要な気がしてくるのですが、実際のところ依頼人は専門特化についての
知識が少ないことが多かったりします。意外と依頼人はこれ文系の仕事と
思っているケースすらあります。じゃあなんで依頼するのかというと、
信頼できてちゃんと仕事をやってくれるよね、という程度のことが
確認できればそれで十分だったりします。得体のしれない、おかしなことを
言う人に依頼を出したくないだけなのです。

そういう訳で依頼人が仕事の依頼を出すとき、この仕事はこの専門の人、
こっちの仕事はこっちの専門の人、という出し方をすることは多くありません。
とりあえずあなたみんなやってよ、という感じで来ます。

こういう流れで考えたときに自分のブランディングを考えると混乱してきます。
自分は何でもやります。しかし専門はこれです。というのはなんだか矛盾しているのです。
この矛盾を解消するには、専門でもってブランディングすることから脱却すること
が必要なのかもしれません。

まあ例えば筋肉体操に出た弁護士がいるのですが、その人は筋肉とコスプレにより
自己アピールをしています。それでいてキャリアにも触れるという形で
信頼性を担保し、親しみやすさのブランディングをしている訳です。
私は親しみやすいです、敷居が低いですといっても自分で言うなということ
ですので、やはりアピールする何かがあった方がそこは伝わりやすい訳です。
ただそれも記号の1つに過ぎませんし、別に筋肉がある人に依頼を出したい訳
でもありません。多面的な自己表現ができればよく、そこはかつては営業マンの
主戦場でしたが、今は新型コロナウイルスの時代です。対面でなく
ウェブ上でも伝わるアピールというものを模索する必要があるのでしょう。
ではそのアピールは何か、というのは個々人の個性の強さを強調していく
時代になっていくのかなあと思っています。