弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士はどんな時に独立しようと思うのか

まず自分の場合なんですが、最初に独立したいと思ったのは、
スクウェアで働いていた時ですね。
もう20年以上前の話です。

取引先の個人弁理士事務所の先生と親しくなり、
話を聞いていくうちに、将来弁理士資格を取って
独立するのってよいなあとそんなことを思い、
そこで弁理士試験の勉強を始めました。

大体きっかけとしては、今やってる仕事しんどいなとか、
会社辞めたいなとか、そんなうしろ向きの動機が
一番多いのではないかという気がします。

結局勉強して受からなくて、その後特許事務所を
転々としたのですが、最後の特許事務所で一念発起して、
弁理士試験に合格しました。
ただその時点では、勤務弁理士も悪くはないなと、
そんな風に思っていました。

ただ、前職の特許事務所の風向きが悪くなり、
(結局その特許事務所なくなりました)
転職か独立かを検討したところ、
ある程度の年になっていい待遇で雇用もあまりないし、
逆に年齢的にこれが最後のチャンスかとも思ったことから、
独立に踏ん切りました。

要するに、まず独立ありきではないのですよね。
これが他士業だと勤務するために資格を取る、
というのではなく、まず資格を取って独立するんだ、
という目的で資格を取ることが多い印象を受けます。

実際のとこ、文系弁理士の方ってのは他の資格と天秤にかけて
弁理士を選択することが多いです。
その結果満を持して独立する人が、理系に比べて多い気はします。

じゃあ理系はというと、いろんな人の話を聞いた印象ですが、
独立するために資格を取って実務経験を積む、
という方向性の方にあったことはありません。
実務経験を積み、弁理士資格を取った状態で、
例えば勤務している特許事務所と折り合わないなどの、
将来選択を考える機会があって、それで初めて独立する、
という人が、会った限りではほとんどでした。

まあ大体が突発的なわけです。

独立するなら計画的にやった方が良いかなあとは思うのですが、
業界的に独立される方はそこまで計画的ではなく、
大体が突発的な傾向があるので、独立を考えている方は、
大体そんなもんだよと思ってもらえれば。