新宿の弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

アフターコロナは再び下積みの時代に戻り、士業人気は戻る

終身雇用制の時代が本格的に終わりつつあり、そんな中、若い世代にとって
目指すべき道はどこか、というのは昔に比べて混沌としています。
私の世代から考えると目まぐるしく変わっていますが、
それはおそらく自分の上から見たときの自分の世代の
変化の度合いともしかすると同様なのかもしれません。

もうすっかりいい年になった自分からすると、若い世代というのは
だいぶ年が離れてしまった一方で、時代をけん引し、時代の空気を
作るのは若い世代です。彼らは今どんなことを考えているのでしょうか。

昔に比べるとキャリア形成が真剣に考えられている
ようにおもいます。思えば私が新卒の頃はまだ終身雇用制でしたので、
会社で頑張って出世するのが第一で、その次にはプライベートが重視され、
キャリアを考える人は少数派だった気がします。

一方でアラフォー世代もキャリア重視であるとは考えます。
しかしながら、キャリアの考え方が、今の若い人はアラフォー世代とも
また違うような気がします。どのような違いがあるのか、
その辺を未来予測と共に考えてみたいと思います。

結論から言うと、今の若い人はhackability、報酬の即時性を求める傾向
にあるように思います。要するに下積みはあまり好きではない、
しかし努力をしたら直ちに成果を出したいという気質が強いように思います。

例えばですが、最近士業の人気が下がってきたと言われています。
我々からすると弁理士志望者が減ってきているのが見て取れますが、
他士業においても同様です。

これどういうことかというと、難関国家資格を頑張って勉強して、
その割には高額報酬ではないし、直ちにその待遇を得られるわけではない、
というあたりなのかなと考えています。

この辺の報酬の即時性という観点から考えると、士業では公認会計士
一番リターンの期待値が高そうに見えるのですが、
そう考えると、かつての不人気から今は士業の中では一番人気に見えます。

この報酬の即時性というのはどういうことかというと、2つの理由が考えられます。

1)好景気が続いたから

景気が良ければ当然待遇がいい方向に行きます。
どこが景気がいいかというと起業関係が一番バブルな感じがあります。
ただまあもらえる報酬の期待値は自ずと収れんされます。
そうなると直ちに対価が得られるものを求めるようになりますね。
これ、行動経済学のマシュマロ実験で示されている話です。
やっぱりすぐほしい訳です。

2)インターネットの性質

インターネットというのは検索すればすぐに答えが出る世界です。
インターネットに慣れ親しむほどに、即時回答を求めるようになります。
若いからというよりも、ネットへの常駐性に比例する印象があります。
もちろん若ければ若いほどインターネットへの依存度は高いです。

ただネットで出てくるものというのは、ある程度傾向があります。
ネットを見ればすぐ出てくるもの、ネットには出てこないものがあります。
そんな中で、出てくるものの方が答えは早いですので、
即時回答が出てくるものを求める傾向は出てきます。


ただしかしみんなが手っ取り早いものを求めれば、その世界は一気に渋滞します。
アフィリエイトというのはインターネット時代には人気のある稼ぎ方ですが、
みんながそこに殺到して、今や儲かるのが難しい世界になっています。
アフィリエイトに限らず、みんながゴールラッシュを狙っていて、
そこにあっという間に押し寄せる現象が出てきています。
youtuberも儲かると思ったらもう人があふれています。


手っ取り早いものを求める時代の傾向と、逆に手っ取り早く儲からない時代の傾向
この辺に今後の世の中の予測というものが出てくるように思います。

今逆に、手っ取り早く成果を求めず、大きく積み上げてみたら、それが
逆に大きな成果物となっている傾向がみられるようです。
まあもちろん何でも対価が出てくるわけではなく、そこはギャンブル要素もあります。

世のなかってのは逆に回っていくものですので、むしろ下積みをすることで、
今度は逆に近道になってくる時代が来るのではないかなという気がします。

まあその辺かこれから不景気が来るという面もありますし、
下積みが顧みられるようになれば、再び知財ブームが来るのでは、
という感じはあります。そうなると士業もまた人気が出てくるでしょう。
まあそこは不況産業という面もあります。

いずれにしても競争ですので、頑張っていかないといけません。

新宿西口地下の「メトロ食堂街」が2020年9月30日で閉館

弊所は新宿にあり特許事務所ですので、
新宿駅自体にあまり行くことはないとはいえ、
新宿にある店にはある程度馴染みがあります。

そんな中「メトロ食堂街」が2020年9月30日で閉館
というニュースが入ってきました。
駅の地下に入っているごちゃごちゃした飲食店街です。
あそこで自分が食べることはほとんどなかったですが、
いつも混んでいるなあという印象はありました。
有名どころでは、墨繪パンのチョコレートパン
が目立っていましたが、センタービルに新店舗ができて、
とうとう多店舗展開かなみたいに思っていたのですが、
閉鎖のあおりを受けての移転だったのですね。

とはいえ、変化の大きい新宿で結構長くあそこで
やっていたような気はします。
そんなお店も終わる時期が来るのですね。

弁理士資格は多くの人にとって名称独占資格になりつつある

弁理士資格の位置づけって何だろうと思ったとき、
他の隣接資格から考えてみるという視点があります。
弁理士はいわゆる業務独占資格で8士業の1つになります。

ならこの資格の中で近い業務があるのではないかと思ったとき、
一見すると司法書士が近い感じがあります。
確かに顧問を受けないのが一般的であること、
案件ごとに行政書類を作成するところは似ています。

ただ司法書士って勤務している間はあくまで補助者で、
丁稚奉公期間という感じはありますよね。
つまり一定期間を経過したら独立するのが一般的
という感じがあります。
で、勤務期間は給与は安く、独立して収入を確保する感じです。
あまり独立志向でなくなった弁理士とはこの辺対照的です。

比較的独立志向でないと言えば公認会計士が近そうです。
監査法人に勤務するのが一般的ですね。
ただこれも監査法人業務は公認会計士資格が必須です。
同じように大手特許事務所勤務する場合、弁理士資格を持たず
弁理士業務に近いことをやっている人もいます。
この辺が弁理士業界に独特の部分です。

色んな事を漠然と考えていくと、弁理士業務でありながら、
弁理士資格が必須ではないのではないかという議論が
昔からされています。最近では弁理士の数も増え、
弁理士会でも特許技術者は補助者に過ぎないことを明確に
することを求めていますが、長年の慣行には反しています。

実際のところ国家資格を有する以上自分の名前で
手続きをするということを目的とした資格ですが、
ここ20年くらいに受かった弁理士は独立志向ではなく、
特許事務所に勤務していたり、最近では知財部が人気です。

これって弁理士業務独占資格を活用していないわけですので、
自分は弁理士業務ではないのではないかと思っていました。

ただ、目線を変えると、名称独占資格というのがあります。
中小企業診断士技術士がその代表例です。
資格名を名乗るにはその資格が必須ですが、業務独占領域を
特に持っていない資格です。

50代以下のある程度弁理士が脚光を浴びるようになってから
受けるようになった人は、弁理士資格を取ることで
評価の足しにしたいという人が多いのではないでしょうか。
というのは名称独占資格的位置づけになりつつあるのかな、
という感じがします。

専権性に価値を求めないのは少し寂しい気持ちはありますが、
勤務指向の今の時代の潮流なのかもしれない一方、
専権性の価値を求める人が減っていることが弁理士の価値を
下げているのかなとそんな風にも思いました。

コロナ倒産と特許事務所の景気

新型コロナウイルスの蔓延により不況の訪れが語られるようになってきています。
コロナ倒産が406社あったとの事で、特に飲食・宿泊の割合が高いようです。
廃業検討中の中小企業は27万社で、その内半数は1年以内を希望とされています。
これは、現在358万社の中小企業の7%に該当します。

全般的にコロナ下でもIT系は強く、それ以外特に飲食宿泊衣料、
といったあたりが弱いと言われているようで、その辺のお客様
からのご依頼はなくなってきております。
また、在宅勤務に移行している関係上、業務が滞っている企業も多いと
思いますので、その辺も含めて業績は悪いところの方が多いのでしょう。

さて特許事務所の景気ですが、まず弊所では平常通りです。
他の特許事務所の状況についてですが、個別に聞いた限りだと
平常通りの印象です。他の特許事務所であふれた仕事が
うちに回ってきたりなんかもあるようですので、
知財業界の景気は現在のところ平常通りなのではないか、
という予測が成り立ちます。

依頼が来ている限りは業務を止めているという話は聞きませんので、
依頼が来ていて、業務が流れていれば今のところ業績は悪化しないのでしょう。

とはいえ、知財業界の景気は1年遅れ程度で来るのではないかと語られています。
予算が翌年減らされて発注が減るという見込みからです。
業績が良くなって知財予算が配備されるからご依頼を受けるからで、
どうしても世のなかの景気の影響はこれから出てこないわけにはいかないでしょう。

まあこつこつとやっていくだけの状況です。

おじさん弁理士、若手弁理士の境界線

私はおっさんと呼ばれる年齢になって久しいのですが、
弁理士業界全般は非常に平均年齢が高く、40代でも特段
年齢は高い方ではありません。The中堅という感じでございます。

ではいつ頃から人はおっさんであり、中堅になるのか、
ということですが、あまり部下が付く人も多い業界ではないので、
自分はいつまでも若者という感覚のまま年を取ってしまう
傾向にある感じはするのであります。

自分としては、人は35歳辺りからおじさんになるのではないか
と思っております。ここは個人差があると共に、
何についておじさんと呼ぶのかという面もあります。
見た目についてはいつまでも若い人もいれば
若くして老けてしまう人も少なくありません。
一方で、自分はもう若者ではないのだ、というニュアンスで
自分はもうおじさんだから、という人も少なくなく、
ニュアンスについては様々であります。

業界的な若手という感覚であれば、30代までは若手である感じはあります。
大体20代のうちにこの業界に来る人も多数派ではないので、
それからキャリア形成していくうちに40歳になります。
しかもキャリア形成自体に時間がかかるというこの業界特有の
部分もあります。あと経験が長い方が基本的には良いという傾向から、
高齢でもこの仕事を続ける方は少なくありません。
まあ全般的に年寄り業界という中では、30代、39歳までは
若手でよいのかなという感じはあります。

もちろん気持ちはいつまでも若くあり続けることが重要な感じはあります。
取り扱う技術、ツール等なんかはその都度アップデートしていかないと
いけません。新しい知識を学び続けないとついていけなくなる
業界でもあります。
若い面の良さと経験を積んでいくことのメリットを両方とも
維持していかないといけないなあと思う今日この頃です。