弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

仕事納めと今年の反省

明日から官公庁の休日に入るので、一般的にはもう今日が仕事納めという人が多いのではと思われます。うちの事務所はというと、事務所の建物が今日の昼から1/4までしまってしまうので、電話に出るとかそういう仕事はその間はお休みです。メール対応や実際の案…

年末年始に向けて弁理士試験受験生が考えておくべきこと

弁理士試験については、結局こういうのって似たような話の繰り返しにはなるのですが、繰り返すことで伝わる話もあると思うので自分の見解をまとめてみます。 ここ数年合格者数が激減しているのでもちろん難易度の揺り戻しはあるのでしょうけど、ヴェテ受験生…

ブログ記事がネガティブになっていきがちな理由

ブログの記事としてネガティブなことを書かない、とルール化している人いう人は結構いるようなのですが、確かにその根拠はもっともかと思います。 知っている人ならいいけど、多くの場合ブログを見るのは知らない人ですから、記事の内容を見て、この人はこう…

特許翻訳はもう稼げなくなってきている

特許関連業務と言えば明細書を書いたりといった権利化業務がメインとなりますが、外国出願の場合には翻訳業務というものがあります。知財業務の収益性という点では、確かにどの業務も昔より儲からなくなってきていますが、一番顕著なのは翻訳周りだと思われ…

弁理士会が弁理士に対して出している求人

特許・知的財産関連の中途採用の求人と言えば、求人媒体で出ている一般的な弁理士・特許技術者に対する求人や、任期付き審査官の求人があります。 そういう一般的な知財業務の求人以外にも、特許庁では非常勤や臨時任用職員などをときどき募集していますし、…

ペッパーランチ小滝橋通店は、フレッシュネスバーガーの跡地(西新宿7丁目)

当特許事務所は西新宿7丁目にあり、この近くには長いことフレッシュネスバーガーがありました。そんなには利用しなかったのですが、たまに長居したいときは利用することもありました。 ただそういう「いつもすいているから利用しやすい」という場所は繁盛し…

いつも急募の特許事務所はブラック

年末から年を開けると1年の中で一番転職が多い時期になります。求人もこの時期から目ぼしいのが増えてきますね。独立していて、もう転職などしない自分にとっても、なんとなく気になって色々目に留まってしまいます。意外といい求人もあったりするのですよ…

法律事務所のデメリット=健康保険が自腹

いきなりなんの反省もないネガティブ記事を繰り返します。世の中そんなもんです。 一昔前に比べて「特許事務所」に比べて「法律事務所」の存在感が増しています。いわゆる明細書を書いて特許を取得するだけの旧来型の仕事から、幅広い仕事を受けるニーズが広…

ブログで少し反省していること

今年全般、ブログを一応更新していたものの、全般に忙しく頻度も内容も落とし気味にしてました。10-11月頃になって、仕事が忙しくなかったことで、ブログの更新頻度が戻ってきた中で、一年のうちで一番ブログのアクセス数が伸びるのもあいまって若干悪乗り気…

弁理士の未来は漆黒の闇のように真っ暗

弁理士の未来は明るいのかそれとも暗いのか、ということはいろんな議論があると思いますが、思い切って標記のように書いてみました。まあ言い過ぎですね。それは正直分かっています。 ではこれからの弁理士はどうなっていくと思いますか、と聞くと千差万別な…

独立が向いていない弁理士

弁理士が独立して一応生活を成立させられる稼ぎを得られるか、というと、どっちかというとその程度なら何とかなる人の方が多いかなとは思います。自分は独立して2年、どうやら何とかなったような気がします。 じゃあ誰でもうまくいくかと言うと、才能とか言…

なぜ大手特許事務所の弁理士は育たないか

ちょっと盛り気味煽り気味なタイトル付けになりましたが、元ネタは「これってIT業界も全く同じじゃねえ?あるいは何故デカイ店のコックは育たないか」という記事です。リンクを下に張ります。 http://blogs.itmedia.co.jp/magic/2012/09/it-9d7a.html 元記事…

流行語大賞にプロ野球関連が選ばれやすい理由

もう年末という時期になると今年を振り返る行事も増えていく中で、流行語大賞なんてものがあります。所詮一企業がやっているもので公的なものではないのですが、こういうものに対するニーズが高いのか、毎年注目されて現在に至ります。 今年はどれかと思いき…

元々技術系でない人が明細書作成担当者になるには

昔ならとりあえず採用してお前明細書書いてみろ、ってのが多くの特許事務所でありましたが、今は入口が絞られてある程度難しくなっています。 技術がわからないなら商標、というのは昔なら通用していましたが、今は商標担当というのもなかなか採用してもらえ…

中卒高卒の最終合格者数は0-平成28年度弁理士試験最終合格者統計

弁理士試験の最終合格者統計の発表を記事として載せ忘れていたのですが、今回ちょうど良いタイミングがあったので、遅ればせながら掲載いたします。以下が平成28年度弁理士試験最終合格者統計です http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h28toukei/…

ウルトラの母はなぜアイドルのような髪型なのか

だいぶ前なのですが、ファミリーマートの宣伝POPかなんかでウルトラマンファミリーが使われてたんですね。一昔前の人気番組の登場人物がこういう形で思い出したように使われるケースが増えてきているのですが、やはり昔ということもあって、デザイン的な古さ…

依頼案件が突然減りだすと焦る

独立してから半年くらいは全然売り上げが上がらなくて、もうこれどうしようという感じでしたが、それ以降は、まあ食ってはいけるかな、という程度には依頼をお受けすることができ、あまり暇という状況はありませんでした。 それから独立してから2年という時…

バーガーキングのクーポン攻勢

うちの特許事務所の割と近くにバーガーキングがあって割とそこによく行っています。マクドナルドはそもそも好きでもないのですが、それ以上に近くにないということから、バーガーキングによく足を運びます。まあハンバーガーショップというのは食事をする場…

TPPは発効しなくても、交渉が終結したこと自体に意味がある

TPP交渉については本当にメリットがあるのか、一方的に何かを押し付けられるのではないか、という疑念をはらみながらも進み続け、ようやく締結の道筋が立ったというところでトランプ氏が大統領になることですべてがご破算になりそうと、そんな報道がなされて…

思わせぶりなブログタイトル

ブログをやっている人はタイトルを考えるということをどれほど重要視しているのだろうか…ということは前々から疑問だった一方で、最近のブログはタイトルの決定にそれなりに気を使っているものも増えてきました。それでも実際は少数派かなあと思います。 そ…

弁理士になれば年収が2倍

我ながらひどい釣りタイトルを考えてしまった…のですが、あながち間違いでもないかもしれないので、その辺書いてみました。弁理士の年収に関する記事は検索件数も多く、したがって流入アクセス数も多いのです。弁理士は高年収らしい、というのとでも最近は景…

平成29年度口述自主ゼミガイダンス-弁理士試験口述落ち対策

平成28年弁理士試験合格発表から10日が経ちました。合格した人は合格した人の今後のステップに進まなければならない一方、不合格者も今後の1年間の過ごし方を考えなければなりません。口述試験に受からなかった方の勉強会がこの時期に結成されるので、その…

召喚魔法が特許になったという話と背景

当ブログへのアクセスを見ると見慣れないサイトからのリンクが張ってあって、これはなんだろうと思ったところ、どうもゲームと特許に興味がある方のまとめサイト的なものがあって、そこからのアクセスが増えていたようです。なのでちょっとゲーム特許という…

つなぐサービスの営業電話

自分で事務所もってるといろんなとこからかかってきますよね。中でも一番しつこいのが表題の「つなぐサービス」の営業電話です。なんか営業代行のサービスらしいのですが、営業代行ってのは本質的にあまり有用であるとは思えないのですね。 商品というのはつ…

日本弁理士会事務局正職員の採用・求人(大阪)

次の記事何書こうと思って弁理士会のサイトをのぞいてみたところ、正職員の求人・採用の募集があったようなので、せっかくなのでこのブログにも転載してみます。 http://www.jpaa.or.jp/pdf/saiyou20161108.pdf …ただ、今回のはよく見ると大阪の募集です。通…

SNS等でいかに情報を発信していくか

インターネットで情報を発信しようと思ったときに情報の発信手段媒体というのは現在では案外多く、それをどう使っていくかという問題があります。常に最新の媒体がもてはやされる傾向があると思うのですが、現実の有効性はまた違うと思います。 自分はブログ…

大手特許事務所がタレント集団化しない理由

弁理士に限らずこれからの専門職は独自性を持ってある意味タレント集団化しないといけない、というお題目的な話があります。特許事務所というのはそうなりにくい側面があります。 これが医者だと、例えばある特殊な症状に対して診察する能力とか、手術経験な…

弁理士試験に受かったら転職の季節

今年ももう、今月と来月だけなので、転職するとすれば今から活動して、内定取ったタイミングで退職の意思表示をすれば、年末のボーナスをもらっての転職というちょうどいいタイミングになります。転職というのはなぜか知らないけど、年末年始か、年度初め、…

最終合格者数は296人(平成28年度弁理士試験)

2016年度弁理士試験は、最終合格者数が296人となりました。昨年の合格者数319人、一昨年の合格者数385人から減少しました。 細かくは計算していませんが、口述試験の合格率はかなり高い数字ということになっているようです。制度としてはだんだん安定してき…

この仕事はなぜそれをやってるかってのが結構大事

もう今週は弁理士試験の最終合格発表ですね。ブログ記事的にはいろんな話題が思いついたのですが、こういう静粛に時を待つ状況の時の話題というのはあまり変なのもどうかということでこの仕事をまじめにどう考えるか、的なものの方がふさわしい感じがしたの…