ダイエットサプリ、怪しいFX自動売買ツール。
「なぜ何度も買ってしまう人がいるのか」と疑問に思ったことはないだろうか。
答えはシンプルだ。
人は結果ではなく、期待の快感を買っている。
ギャンブル依存と同じ構造で、
「次こそは成功するかもしれない」という予感が消えない。
本能に直結し、ドーパミンが大量に分泌されると、
理性では「怪しい」と思っても、行動が止まらない。
時代が変わっても、こうして同じようなものが売れ続ける。
――コピーとマーケティングの本質
マーケティングやコピーライティングには、時代が変わっても揺るがない「原理原則」がある。まず理解すべきなのは人間の脳の構造と行動原理だ。
まず「当たり前の事実」から説明すること
自分の言いたいことを伝えるとき、いきなり主張から入るのは悪手。
疑いようもない事実から始めること。
誰も否定できない常識や事実を土台にすることで、
読み手は心の中で無意識に同意を重ねていく。
こうして疑念を生まない空気を先に作るのだ。
広告の鉄則は、
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1広告につき、伝えるメッセージは1つ
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余計な情報はすべて削る
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最小の文字数で、最大の効果を出す
フォーカスを失った瞬間、広告はただのノイズになる。
人は「見ない・信じない・行動しない」
ここで重要な現実を直視しよう。
顧客の基本スタンスは
見ない、信じない、行動しない。
あなたが渾身の思いで書いたコピーも、
「読まれているようで、ほとんど読まれていない」。
驚くほど、何も伝わっていないのが現実だ。
だから「繰り返す」
一度で伝わると思うのは、作り手の幻想だ。
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文章内で
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表現を変えながら
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同じメッセージを
最低3回は繰り返す。
コピーの訴求にも複利がかかる。
3回以上触れて、ようやく「自分ごと」になり、人は行動する。
欲を掻き立てたいなら、角度を変えて、何度でも同じことを言い切れ。
「アホでもわかる」を何度も言う強さ
難しい理屈はいらない。
大衆を動かすのに必要なのは、実はとても単純だ。
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甘い言葉を
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何度も言う
これだけで、人は動く。
「簡単です!」
「すぐできます!」
「ほら、すごいでしょ!」
これをしつこいほど繰り返すだけで、
美容、健康、フィットネス、IT、査定、マッチング、ゲーム……
あらゆるジャンルで通用する。
人はどんな分野でも、
甘い言葉に弱く、面倒なことが嫌い。
だからこそ、マーケティングの本質は今も昔も変わらない。