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商標登録件数は上田育弘氏が4件でベストライセンスが2件

上田育弘・ベストライセンス株式会社絡みでの検索件数が
ここにきて急増しました。多分六花亭製菓株式会社の件の
連想でそうなったのだなと思い至りましたが、
これからもちょくちょくそんなアクセスが集まりそうなので、
この際改めて話を書いてみます。

先に出願する=先に商標権を確保された、
と言う風にどうしても理解されがちなのですが、
出願したからと言ってただちに商標登録になるのではなく、
半年程度の審査期間を経たのちに、設定登録料を払って、
そこで初めて商標登録になります。

最小料金単位である1区分で商標権を発生させようとすると、
出願のときに12000円、登録のときに16400円(5年)
が最低限必要になります。このお金を払わないと
商標権は発生しないのです。

上田育弘・ベストライセンス株式会社は、9割以上の出願については
びた一文払わずに、膨大な商標登録出願を繰り返しているので、
ほとんどは当然のことながら商標登録になっていません。
とは言っても実際に権利になっているものも
なくはないであろうと思い、特許庁jplatpatに
検索して調べてみました。

その結果が表題の通りで、
商標権者上田育弘で、なんとわずか4件。

1  登録5519241 Anytime,Anyone,Anywhere 41 上田 育弘
2  登録5533680 紙・電子ハイブリッド 41 上田 育弘
3  登録5550141 PAPER-ELECTRON・HYBRID 41 上田 育弘
4  登録5610323 Best Friend 41 45

そしてベストライセンス株式会社ではわずかに2件です。

1  登録5730449 SMART 04 ベストライセンス株式会社
2  登録5730450 WEARABLE 12 39 ベストライセンス株式会社


検索結果は、出願中のものも含むので、当然のことながら
これよりかなりおおくなるのですが、思ったより少ないです。
係属しなくなった出願はデータベースから随時検索されない
ようになっていますので、増える一方で減って、となっています。
しかしながら、これだけ騒ぎを起こしておきながら、
実際に料金を払って登録にしたのはわずかにこれだけなのです。

それにしても、上記商標を登録しようと選択したのは
何がきっかけなんでしょうね。謎は深まるばかりです。