新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

弁理士はどういうときに独立しようと思うのか

独立のきっかけってのはもちろん人それぞれではあるのですが、
大体自分の知る限りでは、という流れはあります。
独立が向いているから独立するわけではないのですよね。
最初から独立志向で、ってのも多いようで案外多くはありません。

どうして独立しようと思ったか?ってのは、前職をやめようと思うからです。
独立するが先にあって、そのために辞めるっていう順序の
人は実はそんなに多くもないんですよ。
辞めることを最初に考えて、それから独立、って人の方が多い気がします。

まあ辞める理由は人それぞれですよね。
自分は前の職場がそんなに嫌でもなかったですが、
そこでの展望がなくなって、じゃあ転職か独立か?
の選択肢の中で独立を選びました。そんなもんです。

だからまあ案外独立の際、みなさん容易周到ではないですよね。
自分は独立準備に1年以上かけましたが、
大体バタバタってやめて、それから独立の用意を整えます。
在職中に用意を進めた方がいいんですけどね。
職場から離れることに頭がいっぱいで、独立後のことは
後回しの方が案外多い気がします。

だから独立を決めたって話を聞くことも多いのですが、
独立タイプの人間が多いかというとそんなでもないです。
この人独立したらきっとうまくいくだろうなあなんて人は
案外独立しません。得てして職場とも折り合いがついてたりします。
そんな中で独立という選択肢が頭をよぎっても、案外保守的な
考えが頭を縛ります。弁理士は他士業と比べても保守的ですし。

そういう意味で、どっちに転ぶか分からんなあ、って雰囲気の方が
多分一番多い感じなのですが、中には独立すべきではない感じの
方もたまに見かけたりします。やっぱりうまくいってなかったりします。
どうも辞めたいが先行して、転職しても自信がないから独立、
というパターンっぽいんですよね。

それで何とかなるのか、というと何とかなっている人の方が多いです。
多分この仕事は独立する上でかなり有利な資格なのでしょう。
他の仕事はそうもいかないですから。
まあ独立っていうと構えてしまいますが、案外その程度でもあります。

今独立する気がない皆さんも、何かのきっかけでやっぱり独立、
ってなることは十分にあり得ますので、
情報は集めておいた方がよいかも知れません。

若者の知財離れ

弁理士試験の受験生が減り、特許事務所への若い人の応募が減っています。
こういうのが若者のなんとか離れとして取り上げられていますが、
知財業界についても例外ではなさそうです。

まあこの辺の話は別に昨日今日始まったことでもなんでもなくて、
知財業界を目指すというのは、その仕事そのものに憧れをもって、
などということはおよそありえず、待遇が良いと思うから来た訳です。
弁理士試験の合格者を急増させた結果、待遇面の水準低下を
起こした今、若者が知財を目指さなくなるというのは
なりゆきとしてはまあ自然です。
そして同じ話になりますが、他士業にも同様の流れが出ていて、
志願者の数はどこも減っているようです。
難関資格を受かったにもかかわらず、収入も増えず、
勤め人を続けるだけなら何のための難関資格って話ですよね。

それはともかく、世の中全般に若者がいろんなものから
離れているようで、それではいったいどこに行っているのか?
という話もあるのですが、少子化ですから若い世代の数自体が
減っているという面もあります。

自分が思うところでは、若い人と、もう少し上の世代で、
そこまで感覚が違ってきているとは思わないのですよね。
「若い人が減ってきている」という業界に、じゃあ自分が若いころ
であればその条件で入るかというと、入らないでしょうと。
単純に条件が悪くなっているだけないんじゃないですかね。

世の中が構造変化を起こして、必要以上に過大評価されていたものが、
必要性そのものが失われてしまって、一斉に人が引いていく、
というのはいろんな分野で起きているのではないかなと思います。

世の中全体として、「若者向け」「高齢者向け」というものの
境目が少なくなっているような感じもします。
若者にとって魅力があるものってのは、全世代的に
魅力があるものであるのではないかなと思います。

今まではみんなそれをやっていた、ってものもあったりしますが、
それって単に同調圧力で縛ってただけなんじゃないの?
という疑問のあるものもあります。現代というのは、
そういう同調圧力の否定ということが昔よりも
肯定されている感じがします。
有無を言わず従え、というのは老害の始まりな感じですよね。
人を従わせたいなら、それなりの価値というものを
提示しなければなりません。
年下相手だからと言って、それを横着するのは甘えですよね。
まあ世の中全体が対等志向になりつつある印象です。

世の中の変化に取り残されていくことに、人は鈍感になりがちですが、
正確に見ていくと、案外合理的に変化していっている感じもします。
それなりに敏感であり続けないといけないなあと思います。

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特許事務所としての創業期が終わる

特許事務所の経営というものを通常の会社と同じとして
並べるのも多少の違和感はあるのですが、
それでも勤めていた頃とはやはり違うものがあります。
仕事を取ってこないと売り上げが成立せず、収入どころか
経費支出でマイナスというところから始まりますので、
その辺のどん底を抜けるのが第一段階になります。

しばらくして売り上げが立つようになると、利益をねん出する
ということが大事になり、安定的なサービスの提供を
できるようにするための体制に移行していきます。
その一方で、独立したての頃の感覚は変わりませんし、
依頼が一時的に亡くなったりすると、
もう終わりかななどとそんなことも思ったりします。
勤めに戻ることも頭から離れないのですね。

創業期ってどこまでがそうなのかというのも
なかなか定義しづらいのですが、創業したての頃が
過去の話になっていく頃が創業期の終わりなのでは
ないのかなとそんな風に思っています。
だとすると、今自分は創業期を終えたのかなと感じています。

独立したては居室にスペースがなく、
物もらってもうれしくはないので、
独立しましたとの案内などはどこにも送っていません。
それでも独立当初にもらったもの、買ったものが
居室やうちの部屋にあったりするのですが、
それがこないだもらったもの、という感覚だったのが、
そういえばあれずっとそのままになっているね、
というそんな印象に変わっていきます。
どんなふうに、独立した頃も過去の話になりました。

もちろん売り上げがなくなることもあり得るのですが、
それはつい前までは、いつでもなくなってしまうのでは
なかろうかと思っていたのが、今は何とかなるのではと
妙に楽天的になってくるのですね。
そういう気持ちの変化には、もちろん根拠などありません。
創業期が終わるというのはそういうことなのかもしれません。

今は、日々追われる仕事をこなしていくという日々に
なっているのですが、もうちょっと次の目標、というものを
立てていく必要があります。ただ立てても、そこに自分を
駆り立てていくものがなくてはならないので、
そういう目標を探すのは、じっくり考える必要があります。

ただそれも、「独立する」というのに比べると何となく
弱い感じがします。モチベーションが低下気味になっている
感じもありますので、そういうものを見つけていくのが、
今の段階に必要なことなのかもしれません。

まあ勤めていても、そこでの目標探しというのは重要ですよね。
裁量性の高い勤め人と比べれば、たぶん今の状況は
そんなには違わないのではないかなと思っています。

内閣支持率は景況指数の関数

3連休ということであまりアクセス数が増えない時期なので、
あまりそういうのを気にしないような内容ということで、
政治と経済情勢についてまとめてみます。

報道関係では、蓮舫代表の国籍問題とか、森友学園
加計学園とかあまりよくわからない批判報道が行われ、
それと前後して、内閣支持率が下がったりしています。
個別の事案についてはいいのか悪いのかわかりませんが、
数字的なものは単純化して考えることが可能です。

内閣支持率というものは、景況指数の関数です。
景気動向以外で、内閣への支持動向が変わるということは
ありません。森友や加計という話は、因果関係としては
逆の話で、景気上昇が頭打ちを迎えて、
内閣への支持がしぼみ始めた結果として出てきたものです。

見た目にわかりやすいのは株価ですが、
株価のうねりというのは、正弦関数のように単純な
波形を形成します。底からうねって天井を付け、
そしていずれ大底へ向かうというものです。
それと連動して景気も底から天井へと向かいます。
この景気動向内閣支持率は大体連動します。

安倍政権の支持率が高かったのは、景況感の加速時期と
重なったためです。過去の例では、小泉政権の時と同様です。
郵政選挙の後あたりが景気加速時期になり、これと共に
支持率が増大しました。この後、株価がライブドアショック
をはじめとしたピークアウトを起こす時期に
第一次安倍政権になり、景況感の一服感と共に、
内閣支持が大きく落ち込むことになりました。
現在の状況はその頃と重なるように思います。

もっと前だと、小渕政権の時期が景況感の加速時期で、
亡くなった森政権になった頃、ITバブル崩壊となり、
合わせて森政権が異常に叩かれます。
小渕氏がなくなった頃も、ドコモ株が何とかと、
よくわからないバッシング記事が出始めていました。
景気の踊り場に達すると、支持の拡大に一服感が出て、
それを見越したマスコミが批判記事を書くのです。

景気を上げるためには基本的には金融緩和をこれでもかと
続けることが必須になります。
じゃあ金融を緩和し続けるとどうなるかというと、
実体を伴わないバブル的な景気になります。
景気の低迷期を脱するときには、すべての人がその恩恵を
受けることになるので、その時の政治家は高い評価を
受けることになります。
しかし低迷期を脱した後の景気加速期になると、
膨張した資本の大半は一握りの人に集中するから、
支持よりもやっかみの方が大きくなるのですね。

80年代バブルが一番典型的ですが、損失補てんだ、
住専だ、というのは利益の分配を受けない
一般庶民からの批判として出てきます。
ITバブルの時だってそうでしたし、
2006年頃のライブドアショックの頃も
マネーゲーム批判が出ました。

つまりある一定の時期を超えると、景気の拡大は
むしろ一般庶民の批判の種になるのです。
これは第1次安倍政権のころもそうでしたし、
多分現政権の支持率の低下もそれが原因とみています。

その結果としてどうなるかというと、金融引き締めに
回るのですね。今はもう懲りているのでならないでしょうけど、
かつて、「銀行を懲らしめろ」という世論のもと、
そういう政策が数多くとられてきました。

こういう状況を見ると、景況感的には一服の時期に
来ているのではないかなあとも思われますが、
以前のような経済政策の失敗はしてほしくない、
とも思います。安倍政権の間は大丈夫な気はしますが、
はずみで政権を打倒して、新政権がおかしな政策を取る、
というのはあんまり少なくもないですよね。

うちみたいな零細は景気変動のあおりをダイレクトに食らうので、
政策の失敗というのは何としても避けてほしいところです。

弁理士試験の選択科目試験まであと10日

弁理士試験の一連のサイクルは、短答試験と論文試験で
一旦切れるのですが、4月に願書を出して、5月に短答試験、
と長丁場が続いた後に、必須科目が終わると
弁理士試験界隈的には試験がいったん終わった空気になります。

必須科目の試験が終わってから選択科目までの過渡期 - 弁理士うめざわブログ

長丁場の終盤ということで集中力も切れやすいのですが、
夏に入り暑くなるのも合わせてそんな雰囲気ですから、
選択科目の受験生はモチベーションが落ちやすくなります。
しかも試験会場に行っても、何となく緊張感が他の試験より
低めな感じがするんですよね。

けど弁理士試験の科目の中でどれが一番大事かと言うと、
やはり選択科目ではないかと思われます。
一旦受かってしまうと永久資格ですから、
その分の負担がかなり減ります。
必須が先に受かってしまうと、口述受験の残数カウントが
必須合格段階から始まりますから、
できれば選択科目の方を先に受かりたいんですよね。

しかし試験科目について情報も少ないですし、
模試なんてのもありません。手探り状態なので、
苦手な人は何回も落ちるようです。

自分は選択科目は1回で受かったのですが、
苦手な方に聞くと、計算問題が鬼門なのだそうです。
幾つかある枝門の最初の問題で計算間違いを
してしまうと、あとすべて共倒れのようで、
それが嫌で理系だけど著作権をあえて選択、
という話も結構あります。

やっぱり選択科目を落とすのが一番痛いので、
この時期は腹くくって頑張ってほしいです。