新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

弁理士資格の価値と断るということ

弁理士資格の価値はどこにあるかは議論に上りますが、
このブログでは結局独立開業して自分の名前で
受任して初めて価値が出るもの的な話をしました。

それはさておき、弁理士の収入=受任単価について、
どうしたら上げることができるのかという議論もあります。
これについては端的にいうと、仕事を断ること
によって上げることができます。
弁理士の価値は仕事を断ることにあるのです。

どんな商売でもそうですが、お客さんが好き好んで
高い金額を出してくることはありません。
8000円のものを7000円で売ってないかな、
と思う人はいくらでもいますが、わざわざ1万円
出す人はほとんどいないのです。
単価を上げるには、「これは1万円です」と言って、
そして「高い」と言って来たら、「あなたには売ってないよ」
と言ってあげることで初めて価格の優位性が出るのです。

一番端的に出る価格について説明しましたが、
価格に限った話ではないのです。
気に入らない客は断ってよいのです。
気に入らない客を断れるように、
集客を頑張らなければなりません。

自分の能力、実績を周知し、知名度を上げて色んな人からの
アクセスを上げる。その中から依頼が発生してきます。
その依頼の中から不都合なものを断る。
その中で自分の仕事の価値は高まっていくのです。

中には横柄な方や、下請け扱いする人も出るでしょう。
そういう人にはあなたは誰に話をしていると伝えるべきです。
弁理士が「先生」であるというのはそういうことなのです。
あなたなんて相手しなくても良いのだよ、というのが先生です。

まあほとんどの仕事上の相手に対して先生呼びを求めることは
ないのですが、先生に対する敬意を持たない相手には
それ相応の応対を致します。
まあ「先生」というのは慣れないのですが、
そういう立ち位置に立つことは時に必要なことがあります。
ただの勤め人で斬った張ったをやらない方には
この辺分からない感覚だと思いますが、
そういう感覚は必要かなと思うことはあります。

明細書英語翻訳15%オフキャンペーンのメール

まあ営業電話や営業メールの類は時々ですが入ってきます。
そんな中、明細書英語翻訳15%オフキャンペーンのご案内
という案内が入ってきました。
読んでの通り、翻訳会社からの営業メールです。

これ読んで思ったのはまずいくらからいくらに下げてるのか、
ということと、そこを前面に出さずに15%オフというのは
何か騙そうとしていないか、という感想です。
何か前にも30%オフですとか言うメールが来ました。
料金をよく聞いたら、30%オフ後でも標準レートより
高いという状況だったので何事かと返事しました。

こういう風に書いての立場に立った時はあまり魅力的に
映らないキャンペーンなのですが、自分で宣伝を打つときは、
30%オフですとか言う方が魅力的に映るのではないか、
という焦りが出てきてしまうのですね。

価格競争をする場合、お客様は、いくらになるのか、
と言うことを明確に意識して探して回るのですが、
広告打つ側からすると、少しでも魅力的な美辞麗句を
並べたてないと、競争相手に行ってしまうのではないか、
という焦りが多少なりとも出てくるのですね。
そうではないよ、ということを念頭に置きたいなあと思います。

弁理士試験の口述試験で午前の部は貧乏くじ

さて、弁理士試験も論文試験の合格発表が終わり、
合格者はいよいよ口述試験に移行いたします。
格通知と共に口述試験の日時が指定されたものと思われます。

口述試験の特徴は、筆記試験と異なり、全ての受験生が
同じ日時に受ける訳ではないという点です。
同じ問題を違う時間に受けることがあるので、秘密管理
と言う観点が、筆記試験に比べて重要になります。

日付が異なるのに同じ問題は当然出せないので、
異なる日には異なる問題が出題されます。
問題は同じ日の問題ですが、少し前は、午前と午後で
違う問題が出ていました。
例えば試験が7日間にわたり、午前と午後で問題が異なるので、
14種類のバリエーションの問題が出題されていた時期があります。

ただし、問題による有利不利のようなことが言われるように
なりましたので、今はできるだけ日数を縮めた上で、
午前午後を共通の問題にしています。
2日間とすると、問題は2問になります。

午前午後を共通にすると、秘密管理の問題が出てきます。
要するに午後の受験生が集合して拘束完了した段階で、
午前の部の受験生は解放となる訳です。
なので、午前の1番とか2番の受験生は
終わった後手持ち無沙汰になります。

ある受験生が「他の人と話してよいですか」
と聞いたところ、「ダメです」と帰ってきました。
試験前でもないので条文を見る意味もありません。
正誤判断なんてやりたくもありません。
でもなぜか、手持ち無沙汰すぎて条文を読んでいる
受験生もいたりします。
ただただ、外の東京タワーを見ながら、
時間が過ぎるのを待つだけです。
しーんとした中無言の気まずい集団が、
密室の中、同じ方向を見て座っています。
この時間は永遠のように思われます。

まあ試験の後なのでどうでもいいと言えばそれまでなのですが、
午前は朝の通勤ラッシュと重なるので、電車が混みます。
試験会場に泊まる他、タクシーを使う等の手当てを
考える人もいます。
後はまあ基本的に最初の2-3人は試験委員が慣れていません。
出来がボロボロならむしろボロが隠れるというメリットがありますが、
万全の状態で臨んでもそんなもんかと思われてしまいます。
まあ正直午後の部の方が何かとお得だよなあと思います。

それでも試験そのものに有利不利が出る訳ではないはずなので、
まあ一喜一憂ネタの1つと言う感じです。

平成31年採用の任期付職員(特許審査官)の募集開始

本ブログでは定期的に掲載していないのですけど、
基本的には毎年募集しているアレです。
任期を勤めた暁には、晴れて弁理士資格がもらえる職務です。
あとまあ審査官側の特許実務を身につけることができます。


http://www.jpo.go.jp/shoukai/saiyou/ninki_shinsakan.htm

ぱっと目につく範囲のものを抜粋します。

2. 募集人数(予定)

100名程度。

採用予定分野は以下のとおりです。
分野ア 物理・計測・分析(診断装置を含む)・光学(光学材料を含む)
分野イ 建築・土木・資源・農林水産・アミューズメント
分野ウ 機械(材料力学を含む)・制御・航空
分野エ 化学(バイオテクノロジー、薬学、材料(素材)を含む)
分野オ 電気・電子(半導体を含む)・情報・通信


3. 応募資格
以下の条件を全て満たす方とします。

原則として、理工、生物等の技術系の学士号以上の学位(注1)を取得していること

企業、大学・大学院、研究機関・施設、特許事務所等のいずれかにおける
研究開発業務経験(修士課程、博士課程を含む)(注2)
又は知的財産業務経験を通算4年以上(注3)有していること

特許法施行令第4条に規定されている審査官の資格を有していること

特許・実用新案登録の出願の審査の事務に従事した経験があること


6. 応募締切り

平成30年11月16日(金曜日)消印有効


7. 選考方法

(1)面接試験

上記1.に示した業務を遂行する能力、採用後の任期を通じた能力の向上見込み、
他の職員と協調した業務の遂行等の観点から総合的に判断します。
実施日 平成30年12月6日(木曜日)、12月7日(金曜日)及び、
12月10日(月曜日)から12月14日(金曜日)までのいずれか(夕方を予定)
 (なお、実施日において、期間内にやむを得ない事情により
受験できないことが明らかな場合はご相談下さい。)
試験会場 特許庁六本木仮庁舎(港区六本木3-2-1)

(2)採用者

最終合格者(採用者)を決定します。
最終合格発表日 平成31年1月11日(金曜日)
採用予定日 平成31年4月1日(月曜日)以降の特許庁が定める日
採用後の勤務地 特許庁六本木仮庁舎(港区六本木3-2-1)

2018年弁理士論文試験合格者数261人

平成30年(2018年)の弁理士試験論文試験合格者数が発表になりました。
標記の通り、本年度の合格者数は261人です。

平成30年度弁理士試験論文式筆記試験合格発表 | 経済産業省 特許庁
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h30_ronbun_goukaku.htm

H29年が229人、H28年が288人、H27が248人でした。
なお、H26が358人、H25が490、H24が837、H23が715、H22が822、です。
もうここ数年このくらいで推移しているようです。

あと一息ですので、もうひと踏ん張りです。
まずは口述練習会の申し込みをして、
それから一気に勉強を詰めていくほかありません。