弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

インフルエンサーとは何であり、なる方法は

ブログなんかやっていると一体これは何のために
やっているのだろうとか時々思います。
そんな中で、ネットの世界で何かをやっている人は、
何やら「インフルエンサーマーケティング」とか、
そういうものを提唱しているらしいのですね。

まあ考えてみれば、このブログにはアクセス数はあった
としても、別にそれは人の行動や思考に
何も影響は与えていない感じです。
なんとなく気になる記事が上がってくるので、
なんとなくクリックして読んでみて戻るを押す。
それだけのものに過ぎず、
さほどの求心力はこのブログにはなさげです。

ウェブ記事を書いて、それが人の行動に影響を与える、
というのは、単に記事を書いてそれを面白いね、
と言うだけではダメのようで、インフルエンサーとやら
になるのが最近の流行りなんだそうです。

ただ、ネットで見つけた人間に影響を与えられる、
というのもなかなか滅多なことではないですよね。
自分に影響を与えるような人と言うのは、
それなりに実世界で接点がある人です。
最初のきっかけはネットのこともあったりしますが、
きっかけの段階ではそこまで影響受けませんよね。
なので、非常に限られた人間なんだろうなあと思います。

さてここでそれってどんな人なのか調べてみても、
あまり出てこないばかりが、検索で出てきた人も
いまいちよく知らない人だったりします。
と思いながらちょっと考えてみました。

インフルエンサ―=影響を与える人とは
どんな人かというと、その支持する人から見たときに
「こんな風になりたい」と思うような人のようです。
その「こんな風になりたい」と思う人を見て、
「じゃあどうやればなれるのか」という話を
人は受け入れていくという仕組みのようです。
こうやればあんなふうになるんだと思うから、
その人から影響を受けていくわけなのですね。

インスタグラムってのを自分はやったことが
ないのですが、どうやら仕組みとしては、
可愛らしい写真などをたくさん投稿していく人がいます。
そういう風になりたいとフォローして見ていく人
たちがたくさんいる。それがインフルエンサ―
と言うもののようです。
可愛い服とか、アクセサリーとか、行ってみたお店とか、
メイクとか、そういうものを見て、憧れ、
そして真似しようという行為のようです。

これがツイッターになると、写真もアップしますが、
基本的には文字によりますので、アプローチが違います。
どっちかというと男性的で、なりたい何者かに
なっている人がいて、そのための道筋らしきもの
を示している人がインフルエンサ―である、
という印象です。

インスタグラムの場合だと、単純に「可愛い」
なのだと思いますが、ツイッターはまた違う世界です。
特に目につくのは、インターネットでビジネスをして、
不労所得を得たいなあとか、自由と金を得たい
という欲望があってそれを獲得している人の
立場からインフルエンサーになっている感じですね。

与沢翼という人を目にしたとき、なんだこれは、
というのが一般的な感想だったと思うのですが、
人の欲望を直接的に喚起するというのが
インフルエンサーとしては一番単純な仕組みですので、
そういう商売だったんだなと、仕組みが見えてくると
そういう感想になっていきます。

人間「ああなりたい」と思うときに、
「でもなんかしんどそう」ってのが見えると、
やっぱり自分はいいかなみたいになります。

なので、人を煽ろうとしたとき、どうしてもいいところだけ
焚き付けて、厳しい部分はある程度隠すような
そんな形にならざるを得ないですよね。
インフルエンサーと言うのは、もしかするとその人の
本当の姿ではないのかもしれません。
まあそれを言ってしまうと芸能人なんかも同じですし、
芸能人になっていくというステップなのかもしれません。

それはさておいて、今の自分に、人から見て
「ああいう風になりたい」って何かはあるんですかね。
何かそういうものはないような気がしますね。
特に弁理士同士だと、そこまで一目置かれている人って
居そうで案外いないですよね。お偉いさん見ても、
あれくらいお金が欲しいなと思うだけで、
憧れの人的な要素は特に持っていない感じです。

自分の中でそういうインフルエンサー的なものは何かないか
色々考えてみましたが、どうにも見つかりそうにありません。
暇なときにもう少し考えてみようと思います。

弁理士とインフルエンサー - 新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

弁理士試験口述試験直前期の過ごし方

弁理士試験の最後の山場、口述試験を今週末に控えます。
合格者数も減っていますし、口述落ちの数もかなり抑えられていますので、
一昔前に比べるともうそういう話題もそれほど需要はない
ような気がしますが、当の受験生にとっては今も昔も変わりません。

確か今日あたりで会派の口述練習会は終わりだったような気がします。
自分は当時口述本試験の前日に会派の練習会に参加しましたが、
通常そういうスケジューリングはあまりやらないようです。

さあどうするといったところで、もうあまりやれることもありません。
口述練習会の場馴れというのも、重要なようでそんなに数必要
でもないですし、勉強はある程度しました、
練習会にも参加しました、という状況ですと、
もちろんやっていない勉強の知識の積み増しは役に立ちますが、
どっちかっていうとコンディションを整える時期ですね。

過去問レベルの勉強が足りていない方は、過去問くらいは
潰しておいてください、ということになります。
思いもかけず受かった方はどんな年にもいますので、
最低限ということになると、いつの年も過去問対応となります。

変にゆったりと過ごすのも妙に緊張感が抜けてしまいますし、
この時期にマイナーな知識に目を通すのも、ほかの知識が
抜けてしまいそうで、なんだか不安です。
練習会もある程度参加された方は、あまり数増やしても
仕方ありません。やることあんまりないんですね。
やることないので、とりあえず過去問をもう一度つぶしなおすとか、
結局そんな感じの過ごし方になると思います。
まあ問題集そのものよりも出典に戻って青本を直接読む、
というのもよいかもしれません。
あとは条文暗唱のチェックですね。
知識に不確かな部分も多いでしょうから、そういうのを
思い出すたびに1つ1つチェック、という方が一番多いかと思います。

根詰め過ぎず、しかし緊張感を途切れさせない程度に、
程よく勉強をする時期ということになると思います。

当特許事務所の繁忙期と閑散期

一時期はこの手元の仕事を一体どうしようかと思っていたのが、
ようやく目処がついてきたのを見ながら、業務量の波と言うのは
当然のことながらあるのだなということを思っています。
もうそろそろ独立して3年という頃ですから、
シーズナリティも見えてきます。

最初の頃は、連休時期の前の駆け込み需要的な
ものが多いと思っていました。今は、ある程度季節的な
ものもあるのかなと思うようになってきました。
うちの場合は大手企業からというのが基本的にはありませんから、
年度末の駆け込み需要という案件はありません。
ですが、年度末、年末時期と言うのは
目安になるようで、その時期の前や後に依頼が来る
傾向はあるような気がします。

ざっくりいうと、夏場6~9月頃に仕事が来て、
秋の10~11月に細ってくる傾向がここ数年
あるように思います。今はお問い合わせはありますが、
新規案件が大量にある感じではなく、
少しずつこれまでの滞貨分を掃いている状況です。
ちょっと落ち着きたいので、しばらくはこんなで
いいかなと思っています。

で、年末に入る12月から年度末の3月にかけて
依頼が来る感じです。この時期に確定申告もあるので、
忙しい感じは今年も去年もありました。
そして4-5月に細っていくという流れです。

こういうのをある程度把握しておかないと、
忙しいときは忙しくていやになっていく一方で、
仕事が細ったときに今度は妙に不安に駆られます。
目先に追われ、受任の仕方について基準があいまいになって、
それで繁忙期に余計な負担を抱え込むことになります。

なんか今暇みたいにな話になりましたが、
ようやくいろんなことが片付く、という時間が
できつつあるだけであって、待たせている案件が
残っている状況には変わりがありません。
売り上げ目標的には大体予定通りになりつつあるので、
年内、あとは流していければという今日この頃です。

弁理士試験から合格発表、弁理士登録までの日程スケジュール

弁護士の受験日程と、登録までの流れを調べようと思ったとき、
これと言ってまとまっているのがなくて分かりにくいなと
思ったので、弁理士についても調べてみると、
これもやっぱり分かりにくいかもと思いました。

特に修習があって結局登録はいつになるのか、
というあたりがどの資格も分かりにくいですよね。
同業の方には当然今更ではあるのですが、
検索流入で来た人にも、一応分かるような流れを示します。


4月上旬  弁理士試験の願書受付です。今年は3月から始まりましたが、
     例年4月入ってからすぐくらいです。

5月第4週日曜  1次試験です。マークシート式で、特許法、実用新案法、
     意匠法、商標法、著作権法不正競争防止法、各種条約が科目です。
6月第1-2週  1次試験の合格発表

7月第1週   2次試験必須科目
7月第4週   2次試験選択科目(選択免除の方が多いです)
9月第4週   2次試験合格発表、2次試験は論文科目です。

10月中旬   3次試験、口頭試問です。
11月上旬   最終合格発表

ここまでは割とよく見つかりますが、この後です。

11月下旬   実務修習の受け付け締切
    合格通知と共に申込書が届くので、ここはかなりタイトです。
12月中旬   修習テキストが届き、開校式(出席不要)

通常、年末年始の間に膨大な量の課題をこなします。
試験が終わったのにまだ勉強が忙しいという状況です。
年末年始にやらないと、年明けてからさらに死にます。

1月下旬から2月 実務修習の集合実習
ここで再提出に追われたりします。
そして3月にようやく解放されます。

弁理士登録は、3月最終週辺りから受付で、
4月の新年度に入ったところで、弁理士会役員会で承認されて、
無事登録になる、というのが最速です。

ただし、4月に急いで登録をする、と言う人ばかりでもないので、
登録は7月あたりまでばらばらとされていきます。
7月を終えたあたりから数はめっきり減ります。

特に昔は合格発表=直ちに登録だったので、
ここにタイムラグがあるということにいまいち認知されていません。
弁理士の場合、11月合格発表の後、登録は翌年4月~となっています。

独立開業と開業後の仕事の入り方と特許調査

独立してからどのくらいで仕事が来るかというと、
それは人によってばらつきがあるようです。
横目でちらちらとみていると、半年もたたないうちに
仕事があふれているような人なんかもいて、
なんだかすごいなと思ったりします。

自分はというと、半年過ぎから問い合わせが増え始め、
1年経過前あたりから売り上げが立ち始めました。
大体こんな感じが一番多いのではなかろうかと思います。

最初は分母の数が多い商標関係から仕事が入り始めますが、
最終的には特許の方が売り上げ的には大きくなります。

明確な戦略を持って開業して、特定の業務を中心に
受注をしている人を除いて、普通に独立開業した場合には、
特に最初のお客様は、特許性がはっきりしないような
案件を持ってきます。

勤務弁理士の頃は、大抵は大手企業からの依頼で
明細書を書いている方が多いと思います。
そういう案件って依頼者の方で特許調査をして、
ここで特許になる、という目星を付けた上で
もってくるのですよね。

しかし、個人事業者や会社立ち上げ当初の
お客様はそうではありません。
だから依頼を受けた段階での特許調査の能力、
というのが結構大事になります。
明細書を書く能力だけではおそらく片手落ちで、
ある程度事前調査で判別してあげられないと、
特許成立にならず、気まずい状況になります。
しかし案外特許調査についてスキルを磨く、
という機会は多くなかったりしますよね。
明細書作成経験を積んだ後、サーチメインの仕事を
行ってからの独立もルートとしてはありかなと思います。

業務経験にバリエーションがある方が、
独立してからの業務受任にも幅が出ます。
私も独立直前の職場ではある程度何でも屋的に
色んなことをやるようにしていました。
それが独立してから効いているなあと思っています。

まあ明細書を書く仕事の部分で、とことん専門性を
追求していくのも1つの考え方としてはあります。
自分もこれは書けないなあというような案件が
結構ありますので、そういうのに強みがあると
それは独立時に役に立つでしょう。
結局よそで引き受けてくれない仕事から回ってきますので。

まあ色んな強みの出し方がありますので、
その点を考えながらキャリアを積むのがよいと思います。