弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

平成30年度(2018年)弁理士試験公告

昨年の弁理士試験が全て日程終了し、年が明けたことで、
今度は新年度の弁理士試験が公告されました。
こうして年が明けて、毎年同じことが繰り返されます。
諸行無常ですね。受かるまではそんなむなしい日々が続きます。

特許庁での公告は以下の通りです。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h30_shiken-koukoku.htm

重要な注意事項は、冒頭に書かれているのですが、以下の通りです。

・・・

平成30年度弁理士試験では、受験願書の受付期間など、
以下の2点が変更となりましたので御注意ください。

受験願書等の受付期間が2週間から3週間になりました。

願書受付期間:平成30年3月16日(金曜日)から平成30年4月6日(金曜日)
郵送による受験願書請求では返信用切手が不要となりました。

・・・

4月6日と言えば、昔は願書の受け付け開始時期だった気がします。
今は受付終了時期なのですね。受験にブランクのある方は、
この辺間違えないようにしなければなりません。
弁理士試験の試験日を間違える人すらいますので、
願書の提出時期間違えなんて余裕でいるでしょう。

実務修習があることで、スケジュールがタイトになっている
というのは前から言われていました。
そこで、前倒しになっていったわけですね。

平成30年、2018年という数字を書くのに、
みなさんいまだ馴染めないと思います。
自分も正直違和感があります。
しかしそんなことを言っているうちに日々は過ぎ去って、
そして年末になっていくのですね。来年には年号も変わります。

過去記事にもいろいろ書きましたが、新年になると、
どのタイミングで何を勉強するというのは
スケジュール的におのずと決まってきます。
今だと短答試験のある人は短答対策ですね。

年が明けることで、試験まで時間がない、というのが
初めて意識されるようになります。
この時期には何をやってこの時期には何をやる、
というのがもう決まっているので、あれをやる時間
がないということが既に見えてきてしまう時期ですね。

人生の中でこういうことに没頭する時期というのは、
それはそれで重要であると思いますので、
目指される方は、頑張ってほしいなと思っています。

はれのひは商標権も侵害していた?

先日の成人式では大変痛ましい出来事が起きました。
成人式の日に晴れ着での参列を予定していたところ、
その着付けの会社が夜逃げをしてしまったとのこと。
はれのひという会社だそうですが、
これでは新成人の方の心は雨の日ですね。

まあこの記事はそれが言いたかっただけなのですが、
なにやら妙に根拠なく入金を急かすってのは、
嫌な予兆がある訳です。キャッシュフローが焦げてくると、
目先の金の確保に走りますから、これなんかやばい、
という雰囲気というものが出てくる気がします。

自分がかつて通っていた英会話スクールでも
ある日突然ドロンという事件が起きました。
年間20万円で通い放題、というコースの他に、
年間50万円支払えば、1年後に40万円返す、
というコースがありました。怪しいですね。
そして夜逃げ直前には妙にそのコースを
強く勧めるように求められていたようで、
なんか怪しいなあと思って見ていたらそれでした。
夜逃げの現場は初めて見ましたね。

銀行とかそういう方面のお金はきれいに
して高跳びしたようで、のらりくらりとかわそうと
していたようですが、最後は詐欺で立件され、
残った範囲でお金の回収となりました。
まあこれだけ大きな事件ですから、
責任者は逮捕されますね。

話を戻すと、「はれのひ」という会社が不祥事を
起こしたわけですが、同じ名前の会社が多くあり、
そこが不利益を被っているらしい、というのが
弁理士的には関心の大きいトピックですね。

jplatpatで称呼検索をしてみるといくつか見つかります。

登録4602996 晴れの日   30 宮田 麻矢
登録5046785 はれのひ   31 サントリーフラワーズ株式会社
登録5132435 ハレノヒ  43 有限会社n.o.s.productor
登録5572481 晴れの日  41 45 株式会社高橋屋
登録5615000 晴レの日  45 株式会社晴レの日

ざっとこの辺が目につきます。
他にもハレの日ワイン、晴れの日の餅、ハレノヒごはん、
などなど、「晴れの日」に連なる商標は多いようです。

この中で特に注目は高橋屋の商標ですね。
指定役務は以下の通りです。

41 写真の撮影 
45 衣服の貸与,装身具の貸与

「着付け」だけでしたら、非侵害の可能性もありますが、
業務範囲的に抵触している印象を受けますね。
侵害されたうえに、その商標のブランド価値まで棄損
されてしまったようです。

ですので、同じ名前でビジネス展開している会社があったら、
やっぱりその名前はやめさせたほうが良いと思うのですよ。
その会社が今回のように問題を起こし、そして「関係ない」
と言ったところで連想してしまいますからね。
高橋屋のサイトのトップページでは、関係ないことを
言及していますが、こうなると手の打ちようがありません。

しかし「晴れの日」というのはどうも多くの事業者が
選択したくなる商標のようです。こういうネーミングと
言うのはあります。イメージを抽象化したときに、
必然的に選んでしまう名前ってのはありますよね。

そういうのってのは早めに商標権を抑えておいた方が
良いと思うのです。今回は高橋屋は権利取得のみで
差し止め請求をしていなかったようですが、
「晴れの日と言えば高橋屋」という一義性を
持たせることは、ブランドの維持保全にも重要です。

また、他にも「晴れの日」という名称で
サービス提供をしている会社が結構多いようです。
そういうのってのは、「一緒にするな」と主張
したところで、名前が同じなのですから、
当然需要者は混同しますよね。
増してや問題の会社は全国展開しているのですし。
権利を持たないでの主張はちょっと弱いのではと思います。

ありきたりの名前を使い、かつ商標法上の手を打って
いないと、こういうときにブランドが棄損してしまう、
とそういう話です。
こういう大げさなことも多くはないと思いますが、
多くの会社は対応してないなということを思いました。

特許事務所の1月と仕事始め

正月休みが終わり、新年が始まりました。
毎年新年始まったと思いきや、成人の日の連休に
なるので、そこまで終わったところでようやく新年、
という雰囲気になります。今年は特にそうです。
1/4には知人と新年会をやったのですが、参加者8人のうち、
7人が1/5始業とのことで、その日出勤をしたのは
1人しかいませんでした。そういえば私の前職も
始業日は1/5でした。

それ以前の職場では1/4始業だったので、最近は1/5
始業にしているところの方が多いのかな、
という気もしたのですが、ブログのアクセス数を見た限り、
1/4と1/5のアクセス数はそんなに変わらなかったので、
1/5が多いのではという予想は、ローカルな現象だったようです。

弊所は1/5開始だったのですが、それは事務所の入っている建物
が1/4まで閉まっているからです。その間に仕事を進めて
おこうと思ったのですが、案の定うちでは進みません。
独立しても、職場の存在というのはそれなりに重要なようです。

ただまあ、うちの年初の仕事というのは、基本的に売り上げの
発生する仕事ではないのですね。いろんな雑務が目白押しです。
今日もそういう仕事をやっているうちに終わりました。
自分もスタッフも同じです。

年明けの仕事は、それに加えて積み残しの仕事です。
そういうものが結構残っています。
片づけて新年を迎えたかったですが、量的に無理でした。
その辺の仕事を進めていく感じです。
新規の仕事は大体中旬あたりからです。
といいつつ、年末に話が来た案件はさっそく進めてくれと
という話が入ってきています。

去年のブログを見直してみたら、12/29までアクセスが多く、
12/30から休みに入った模様との記事を書いていました。
そう思ってよく見ると、今年もそうですね。
となると、12/30~1/3が休みという相場なのでしょうか。

あと去年この時期はどうやら体調が悪かったようです。
思い出しました。正月に飲んだ後、なんだか体調がとなって、
それから崩したようです。その意味ではここのところの
体調管理はうまくいっているようです。
まあ疲れたら無理していないですからね。
そこは気を配っています。

正月に飲んだで思い出しましたが、そういえば、
そのタイミングでなんか頼まれごとをしていました。
まあちょっとここでは書きづらい話ですが。
あの時期ならではで、今はもう受けないだろう話です。

事務所を畳んで再就職する可能性、というのは、
独立当初からずっと残していたのですが、
こうして時がたっていくと、もうその可能性も
どんどんなくなっていきます。
今年はどうしようと考え、1年を振り返ると、
そういう心情の変化を年々感じます。
そのための基盤が本当に固まっているか、
というと怪しいところではありますが。
まあ今年も頑張っていきます。

営業電話のかかってくるパターン

営業電話がかかってくると、いらっときますよね。
これ見ている方は大半が勤務されていると思いますので、
直接取るのではなく事務スタッフの人がとることが多い
でしょうし、そこではじくケースが多いと思いますが、
独立すると直接取って一方的な話が始まるので
腹が立ちます。

独立当初にかかってくる定番は、カンパニータンク
朝日新聞マイベストプロ、つなぐサービスとか、
その辺ですね。何気に不動産とか保険はかかってきません。

勤め人の頃は適当にふざけた応答をしていました。
「0円でよければ」「借金はしない主義ですので」等。
前職では「節税ですか?私はむしろ税金払いたいですね」
等と答えている方もいました。
最近は面倒なので、気づいた時点で問答無用で
電話を切っております。

どの時点で営業だと判別するかというと、
察するに、自分のことを名乗らずに、
いきなり代表者の方いらっしゃいますか?
とか、うめざわ様いらっしゃいますか?
と聞いてくる場合は、ほぼ営業と言えそうです。
先日は、「代表者の方いらっしゃいますか」
の問いに対して、相手を確認することなく
「営業電話ですよね?」と切り返しました。
相手を確認するのも億劫なんですよね。

という感じで対応していたところ、新年早々に、
携帯に、名乗らない電話がかかってきました。
ですので、怪訝に反応したのですが、
電話回線の件での電話で、普通に用件でした。
ちゃんと最初に名乗れば良いのに。
まあこういうこともあります。

まあそのまま話を聞いてもよいのですが、
大体話の内容が一方的なんですよね。
それってどういうことなのと聞いても
答えられなかったりしますし。
もしくは、面談の日程を設定させてください、
の一点張り。だからまず電話で答えろよと。
聞いてもいいケースでも、そういう話の流れで、
もうそれはいいですという気分になります。

ちゃんとした電話応答のできる営業電話も
少ないので、これはもしかして電話営業ってのは
ありなのでは?とすら思うこともあります。
普通じゃないから切られている側面もありますので。

なお、お問い合わせの電話の場合は、電話に出た時点で
本人が出たと認識された雰囲気になることが多いです。
そうでない場合も含めて、先方の要件や事情、
会社名などから話が始まります。
会話って本来そういうもんですよね。
営業電話は門前払いされすぎてその辺の感覚が
分からなくなっているのかなと思ったりします。

2018年の抱負と現在進行中の状況

新年あけましておめでとうございます。
年末は1年を振り返ってとなりましたので、
年が明けたので、今度は今年の抱負を述べて
見ようと思います。

現在進行形のものとしては、サイトのデザイン変更です。
ウェブサイトでは、CMSというシステムがあって、
そこに記事や画像等コンテンツをアップロードすることで
全体を統合したウェブサイトを表示するものが
一番多く普及しているようです。
で、弊所で使っているCMSなのですが、
バージョンアップを終了したという告知を受けました。
ということで、ワードプレスという一番普及している
CMSに移行することになったのですが、移行に伴って、
いろんな配置が改編された状態になってしまいました。
それの再編作業を年末年始にやっていました。
他にも対外的に大きな動きがありますので、
そのタイミングに合わせて、サイトを新デザインに
切り替える予定です。

これだと抱負ではなくてただの作業報告ですので、
抱負という点で考えてみますと、もうちょっと仕事を
楽にできる体制を作っていくことが最大の目標です。
単に技術スタッフの採用という方向性もあるのですが、
上に書いたような、IT的な業務の比率が結構多いですので、
そういうスタッフをパートタイムで雇用する
というのも1つの方向性かなあと漠然と思っています。
後は何でもかんでも引き受けすぎなので、
受任業務範囲の絞り込みというのも1つの考えです。
「…はうちの専門ではないので。。。」
というのもあってもいいのかなという気はします。
やろうと思えば結構できてしまうことを、
やりすぎるのもよくないのかもしれません。
後は効率化できればよいのですが、難しいです。
まあいろんな方向性を考えてみます。

最近いかんなあと思っているのが、人と会う機会が
大幅に減っていることです。もちろんお客様とは
会うのですが、直接業務につながらないけど、
色々知見が得られる場に全然出て行っていません。
無理してそういう時間を作っても仕事が滞りますので、
仕事を楽にする部分と並行して進めようかと思います。

上に書いた「対外的に大きな動き」が
本当は一番大きな話なのですが、ちょっと今ここでは
書きづらいです。まあ今月中には公表する話ですが。

自分の中では「抱負」につながるような大きな
流れをなんとなくイメージしているのですが、
現状を整理すると、単にやることの列挙に
なってしまいます。
大きな目標がないと日々の業務はやる気が維持できなく
なってしまいますので、そこを少し構成していこうと思います。