弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

平成31年採用の任期付職員(特許審査官)の募集開始

本ブログでは定期的に掲載していないのですけど、
基本的には毎年募集しているアレです。
任期を勤めた暁には、晴れて弁理士資格がもらえる職務です。
あとまあ審査官側の特許実務を身につけることができます。


http://www.jpo.go.jp/shoukai/saiyou/ninki_shinsakan.htm

ぱっと目につく範囲のものを抜粋します。

2. 募集人数(予定)

100名程度。

採用予定分野は以下のとおりです。
分野ア 物理・計測・分析(診断装置を含む)・光学(光学材料を含む)
分野イ 建築・土木・資源・農林水産・アミューズメント
分野ウ 機械(材料力学を含む)・制御・航空
分野エ 化学(バイオテクノロジー、薬学、材料(素材)を含む)
分野オ 電気・電子(半導体を含む)・情報・通信


3. 応募資格
以下の条件を全て満たす方とします。

原則として、理工、生物等の技術系の学士号以上の学位(注1)を取得していること

企業、大学・大学院、研究機関・施設、特許事務所等のいずれかにおける
研究開発業務経験(修士課程、博士課程を含む)(注2)
又は知的財産業務経験を通算4年以上(注3)有していること

特許法施行令第4条に規定されている審査官の資格を有していること

特許・実用新案登録の出願の審査の事務に従事した経験があること


6. 応募締切り

平成30年11月16日(金曜日)消印有効


7. 選考方法

(1)面接試験

上記1.に示した業務を遂行する能力、採用後の任期を通じた能力の向上見込み、
他の職員と協調した業務の遂行等の観点から総合的に判断します。
実施日 平成30年12月6日(木曜日)、12月7日(金曜日)及び、
12月10日(月曜日)から12月14日(金曜日)までのいずれか(夕方を予定)
 (なお、実施日において、期間内にやむを得ない事情により
受験できないことが明らかな場合はご相談下さい。)
試験会場 特許庁六本木仮庁舎(港区六本木3-2-1)

(2)採用者

最終合格者(採用者)を決定します。
最終合格発表日 平成31年1月11日(金曜日)
採用予定日 平成31年4月1日(月曜日)以降の特許庁が定める日
採用後の勤務地 特許庁六本木仮庁舎(港区六本木3-2-1)

2018年弁理士論文試験合格者数261人

平成30年(2018年)の弁理士試験論文試験合格者数が発表になりました。
標記の通り、本年度の合格者数は261人です。

平成30年度弁理士試験論文式筆記試験合格発表 | 経済産業省 特許庁
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h30_ronbun_goukaku.htm

H29年が229人、H28年が288人、H27が248人でした。
なお、H26が358人、H25が490、H24が837、H23が715、H22が822、です。
もうここ数年このくらいで推移しているようです。

あと一息ですので、もうひと踏ん張りです。
まずは口述練習会の申し込みをして、
それから一気に勉強を詰めていくほかありません。

先生は敬語の最上級の1つ

弁理士になると少し考えるものに先生呼び問題があります。
先生と呼ぶ人を推奨する人、呼ぶのを嫌がる人、
色々いまして、自分はというとどっちでもいい派です。

うめざわ先生、うめざわさん、または同期にうめちゃんと
呼ぶ人もいますが、その辺は割とどうでもよいです。
さすがに初対面のお客さんに「ところでうめちゃんさー」
と言われたらさすがにびっくりしますが。

その辺は過去記事にそういうのを書いております。
http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/12/26/052600
委員会で「どころで先生、あの件は・・・」と言われたとき、
相手の名前を忘れたときにこの呼び方は便利だなと思いました。

さてこの「先生」というのは本来どういう相手に使うのか、
というときに、限定列挙ではない気がするのですね。
学校の先生やらは、あくまで例示列挙に過ぎず、
ではどういう相手に使うのかというと、敬意の高い相手です。
ということは、敬語の最上級になりますね。

さてそしたら敬語ってどんな時に使うのでしょうか。
敬語は敬意を持った相手に対して使われるのでしょうか。
あんまり敬意とは直接の相関がないような気がします。

あなたが一番尊敬する人は誰ですか?と聞いたときに、
両親と答える人は多いですが、両親に敬語使わないですよね。
また、すごく一目置いている人ではあっても、身近すぎる
人に対して敬語を使わないことは多いと思います。

一方で、初対面の人に対して敬語は使いますが、
それは敬意という概念とは違うような気がしますよね。

さて、敬語が使われる一番適切な場面はどこでしょう。
会社の先輩や、部活の先輩ですね。
そこまで偉い人ではないような気がします。
うんと偉い人は、逆にフレンドリーでもいい気もします。

自分が一応出している結論としては、馴れ馴れしい応対を
するのが僭越な相手にして使う言葉、ということになります。
先輩とかってそもそも1つしか年齢が違わないわけで、
放っておくとなあなあの関係になる訳です。
そこを「生意気な態度は取っていません」という意思表示の
ために使っている言葉ということになります。

そう考えると、お客さんとの関係も同様になりますね。
礼儀をもってあなたに接しますよ、という意思表示が必要です。
特に初対面ですからね。ということで、初対面の人への
敬語というのはそういう理由で使われるわけです。

先生、というのはその延長線上に出てくる話かなあと思います。
気安くするな、という関係性の相手には先生と呼ばせるわけです。
まあ日常の人間関係だとそういう場面もないですけどね。
ただお客さんによってはそういう距離感が生じることもあります。
気軽に要件を申し付けられても困ることもあるのです。

あと数日で弁理士試験の合格発表になります。
もうすぐ先生と呼ばれる関係になるのですよ、
という無理やりなまとめで、記事との関係付けとしておきます。

弁理士論文試験の合格発表1週間前

この間までの暑さはすっかり遠のいていき、
もうすっかり秋の気候になっていきました。
暑さ寒さも彼岸までと言いますので、これからは
日々涼しくなっていくばかりなのだなあと思います。
こうやって日々日の長さが短くなっていく時期に
弁理士試験、論文試験の合格発表が近づいていきます。
もう大体1週間前と言う時期になりました。

合否は気になると思いますが、この時期は合否のことを考えずに
口述試験対策をひたすら進めていく時期だと思います。
ひと頃ほどの難しさはなくなりましたが、
ちゃんと受験対策をしようとした場合、論文試験の合格発表後からの
準備では基本的に間に合わないくらいの勉強量が必要になります。
合否を見てからでは遅いですので、この時期は受験対策の
ピークの時期になっているはずだと思います。

自分の頃はと言うと、短答、必須、選択とあり、
中でも必須はほとんど準備もせずにぶっつけ本番でした。
割と出来た感触はありながらもやきもきするのが嫌だなあ
ということであまりその後の勉強に身が入らず、挙句の果てに
論文試験の合格発表時期には旅行に出かけてしまっていました。

それでまさかの合格の後、急いで勉強したのですが、
論文もそんなに用意せずに受かってしまった上に
口述対策もろくにしていない状況だったので、
口述練習会はもう散々でした。
多分全受験生の中で、下位10%以下だったのでは
というくらいの準備不足で試験に臨む羽目になりました。

でどうだったかと言うと、本試験ってのはよく分からないもので、
結構紙一重のところまで行ったのです。
3科目とも何も答えられずに終わるのでは?と思っていたのですが、
商標法であと1問できていたら多分合格というところだったのです。
それも基本問題で、あとちょっと青本読んでれば、と言うレベルです。

世の中どうせ無理だよ、と言うことは案外多くなく、その場になって
もう少しやってれば、となるのはもったいないので、
せめてこの時期くらいは騙されたと思って勉強に集中しておくべきです。
受かってなくても論文試験、そしていずれ受ける口述試験
役に立つはずですから。
受験生にとってはまだまだ頑張らなければならない時期です。

独立開業した弁理士への仕事は増えていくのか

独立した後ってまず仕事を確保することができるのか、
という懸念が当然あります。短期的に確保できても、
継続的に確保できるのか、という懸念もまたあります。
多くなくてもいいから、ある程度の頻度で
依頼をいただけるお客様がいたらいいな、
と言うことを多くの独立事業者は考えます。

うちの事務所はと言うと、もちろん一度ご依頼をいただいた
お客様から再度仕事をいただくケースもあるのですが、
基本的にはスポットであり、継続的に仕事をいただける、
という関係性にはありません。

そんなんで仕事は増えていくのか、と言うことを聞かれるのですが、
実際のところ受任業務量は増えていくのですね。謎に。
最近は別に営業活動らしきことはしていません。
じゃあ以前はしてたかと言うと以前も特段やってないです。
なのですが、ある時期から謎にご依頼をいただけるようになりました。
そんなの継続性ないじゃないかと思われるのですが、
なんとなく仕事は入り続けていくので、なんだかそれが
当たり前のようになっていきます。

勤務弁理士・特許技術者の頃だと、同じお客様から
継続的に頂いたお仕事をこなしていくという形なのですが、
基本的に今は毎回違うお客様です。
識別番号の通知書も頻繁に届きます。

勤めていると、頻繁に頂けるお客様の数を
営業努力により増やしていく印象なのですが、
現在のところそう言う感じではないのですね。
初見のお客様から次々にご依頼をいただいている感じです。
なぜ選ばれたのかは分かりません。
お聞きすることもありますが、お客様によって理由はまちまちです。

まあ今は景気が良いのだろうなあと言う結論になったりします。
いつまでそれが続くかは分かりませんが。