新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

弁理士が独立開業してかかる経費と売上の目安

自分の年収をこれくらいもらうには、
どのくらい稼ぐ必要があるか、というときに一般的に
年収の3倍とか言ったりしますよね。
勤務しているときは、その辺の数字を目安に
案件をこなしていくのですが、実際どのくらい
売上ないと生活できないのか見当もつきません。

例えば勤めていた時は売り上げは2000万円でした、
として、独立してただちにそんなに売り上げる
というのはかなり難しい気がします。

顧客をもって独立するのでなければ、
最初は0からなので、売上の目安も何も
あったものではないのですが、
どのくらい売り上げられれば生活できるのかと
そんなことは思ったりしていました。

まあ正直弁理士業務の経費の内訳というのは、
人件費と家賃の比率が非常に大きいです。
人雇わないなら家賃だけになります。
自宅開業であれば、家賃も0になりえます。

人件費と家賃を引いた他の経費はと言っても、
実際のところ微々たるもんです。
事務用品も案件処理しなければ消耗しませんし、
売り上げていないのに、支出を増やすのは
気も引けてきます。

人件費と事務所家賃を0としたら、どれくらい
売り上げが有れば最低限の生活ができるかというと、
正直300万円もあれば生活できてしまうでしょう。
これは年間の数字です。自分は都心でスタートしたので、
これよりは多くなりますけど。

年間売り上げ300万円と言う場合、多分外注が半分くらい
になるのではないかと思われます。
実際のとこ150万円がお客様からの売り上げになりますね。

さらに細分化すると、半分が特許、半分が商標その他になります。
特許の出願費用を25万円としたら、年間3件。
大体そんな感じかなあと。

あとは商標を5-6件と、イレギュラー系、権利の移転とか、
外国周り、調査、警告書、その辺の仕事が謎に入ってきたりします。
それで残り半分ですね。

立ち上げ初年度の数字はそんな感じが目安になると思います。

特許を年3件なら、いろんなやり方が出てきますけど、
1人事務所弁理士とたくさん仲良くなっておくと良いです。
仕事ください、仕事ください、と言ってれば誰かくれます。
自分も専門外の仕事は人に振ったりしています。

両手で数えられるくらいの件数なら、多分それが
手っ取り早いでしょう。その中で、そのうち外注業務の
誘いもたくさん出てきます。

商標専業の独立が苦しいのは、特許と商標を組み合わせて
売上を集めるという技が使えないことと、
開業当初の外注業務が見つかりにくい点です。

ですので、独立をすると決めたら、弁理士の集まりに片っ端から
参加するのが良いと思います。そこで事務所を開いている人に
あったら、片っ端から独立の相談をするのです。
いろんな話をしてもらえるでしょうし、
親しくなって仕事を回してもらえる人もいるかもしれません。

まあそれで良いのかと言えば微妙なので、
別の戦略も練っておいた方が良いでしょう。
独立してから新しいことって案外思いつきません。

だから、独立は準備期間が重要なのです。
やっぱり1年くらいは色んな用意をしたほうが良いと思います。
最初は仕事入ってきませんが、1人暮らしなら生活費は
案外何とかなります。結婚しているとまあそれなりに大変そうですが。
けど結婚している人の方が思い切って独立している感じはします。
まあ奥さんが勤めてたりすれば違う選択肢もありますし。

弁理士の独立は支出を抑えようとすれば、
それはそれで可能ですので、そういう数字の話を書いてみました。