弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

つなぐサービスの営業電話

自分で事務所もってるといろんなとこからかかってきますよね。
中でも一番しつこいのが表題の「つなぐサービス」の営業電話です。
なんか営業代行のサービスらしいのですが、営業代行ってのは
本質的にあまり有用であるとは思えないのですね。

商品というのはつまるところ商品内容と価格です。
圧倒的に商品力があるのならば、営業はほどほどでも
客の方から集まってきます。そのほどほどってのは、
商品を理解しているところがやるべきで、代行会社が入ると
なんだかおかしなことになることが予想されます。

そして価格です。間に人が入るってのはその必然性が明確な場合
に限られるべきで、人を挟めば挟むほどコスト要因になります。
自分はと言うと、できるだけそういうファクターは落として、
可能な限り低価格で提供したほうが良いと考えます。

そうやっていくと、営業代行ってのはよほど明確に
ビジネスパートナーになりうる人材でなければ
あまり効果があるものでもないだろうと予想できます。
きちんとこちらを理解している場合にのみ存在価値がありますね。

少なくとも何回も営業電話をかけてくるようなのはお断りです。
なにやらつなぐサービスとかもう何回かけてきてるんだ
って思うのですが、こういう考えなしのサービスってのは
いつまでも続くんですねえ。

日本弁理士会事務局正職員の採用・求人(大阪)

次の記事何書こうと思って弁理士会のサイトをのぞいてみたところ、
正職員の求人・採用の募集があったようなので、
せっかくなのでこのブログにも転載してみます。

http://www.jpaa.or.jp/pdf/saiyou20161108.pdf

…ただ、今回のはよく見ると大阪の募集です。
通常は東京虎ノ門の募集なのですが。

募集はそれなりにあるようなのですが、案外目に留まることは
多くないようです。昔の記事にも載せましたが、
ハローワークに出してたりすることもあるようです。
待遇面も職務面もいろんな意味で公務員的な環境なので、
公務員が人気となっている昨今においては
求職する人にとっては悪くない環境なのではという気がします。
新卒でなくても入れて、経験自体は求められない職ですしね。
年齢制限は厳しめですが。

SNS等でいかに情報を発信していくか

インターネットで情報を発信しようと思ったときに
情報の発信手段媒体というのは現在では案外多く、
それをどう使っていくかという問題があります。
常に最新の媒体がもてはやされる傾向があると
思うのですが、現実の有効性はまた違うと思います。

自分はブログとCMS(ワードプレスとか)で十分
と考えており、SNSってのは一般人の情報発信には
あまり向いてないような気がするのです。

そもそもの経緯を辿ると、本来のサイトの原型は
htmlを用いたホームページ、ウェブサイトです。
それではhtmlが分からない人には情報発信が
難しい、ということでブログが生まれました。

その後、SNSが発達したのですが、
自分が思うのは、最新のサービスは必要なく
古くからのもので十分だと思うのですね。
新しい発信手段が出てくる背景には、
それを必要とする理由があり、その必要性がないまま
新しいものに移行する意味はないと思っています。
自分はこのブログであり、CMSを使っていますが、
それはコードレベルでウェブページを作れないからで、
文章が書けるならこれで十分と思っています。

一方で、SNSというのは文章を書くのが
苦手な人のために発達したものと考えています。
ツイッターというのは文字数が少ないところと、
リツイート機能に特徴があると思うのです。
フェイスブックmixiなどは、プライベート性に
フォーカスすることにより、個人的なコンテンツを
作成しやすくしたものです。
instagramは画像が対象、lineはメールの代替物です。

一方で幅広く情報を発信していくためには、
基本的には文章を書かないといけません。
それはSNSの発達過程と相反している
ように思われます。

ブログに対してフェイスブックは私信で、
という風に使い分けましたが、
ツイッターははじめて見たものの、
結局使い道が分かりませんでした。
lineも登録に際していろいろうるさい割に、
結局メール以上の使い道はないのではないかと
そんな気がしています。

まあ結局情報発信ってのはどんな文章を書くか
ってことなので、自ずと媒体も決まってくる
のではないかなとそんな風に思っています。

大手特許事務所がタレント集団化しない理由

弁理士に限らずこれからの専門職は独自性を持って
ある意味タレント集団化しないといけない、
というお題目的な話があります。
特許事務所というのはそうなりにくい側面があります。

これが医者だと、例えばある特殊な症状に対して
診察する能力とか、手術経験なんかが属人化するので
そういう意味での「著名な先生」という側面が
出てきますが、弁理士の場合ってそういう意味での
有名な先生というのはいません。
例えば「○○の分野で有名な先生」
というのはいますが、ほとんどの場合講演が得意
なだけで、実務はあんまり得意ではなさそうです。
単にパフォーマンスが得意なだけな感じがしますね。

個人特許事務所だといろんなことをやるので、
ある程度ユーティリティプレイヤーであることが
求められてきますが、じゃあ大手の特許事務所が
専門性が高まる傾向にあるかというと、本来そうなる
べきなのですが、どうもそうではなさそうです。

特許事務所の業態的に「コンフリクト」というのが
あるので、特定の技術分野についての権威、
というのが発生しにくい傾向にあります。
また大口発注先ほど知財の上流工程は企業側で
仕上げてくるので、受注側はあまりノウハウが
蓄積されません。

あとまあ「大手特許事務所」のアドバンテージ
というのが実際的には「大口発注に対応できる」のと
「事務システムが零細よりは良い」という点に
限られます。月10件発注、みたいなオーダーは、
うちみたいなとこは無理なんですよ。
そういうのをこなすことが求められているのが、
「大手特許事務所」なので、実際のところ
没個性的であることが勤務者に求められます。

また、そういう大口受注をする立場として、
窓口を一手に管理したいという要望があるので、
やり方や品質にばらつきがあるのは困るんです。
そもそもスタープレーヤーであることは
求められていません。
そういうスタープレーヤーが間違って出てしまうと、
そのお客を持って独立してしまうリスクが
出てきてしまうのですね。
大手特許事務所にそんな奴はいらないのです。
与えられたことをそつなくこなすことが大事ですね。

なので、「タレント集団」のようなものを求める
とすればそれは何かの勘違いのような気がしますね。
ありうるとすれば、少数事務所でブティック的な
態様で運営するという形になるでしょう。

弁理士試験に受かったら転職の季節

今年ももう、今月と来月だけなので、
転職するとすれば今から活動して、内定取ったタイミングで
退職の意思表示をすれば、年末のボーナスをもらっての
転職というちょうどいいタイミングになります。
転職というのはなぜか知らないけど、年末年始か、
年度初め、4月頃に多いような気がします。

そして弁理士試験の最終合格発表となりました。
受かる前は動きづらかったわけなので、
ちょうどここからが合格祝賀会と合わせての
転職活動という形となります。

かつては特許業界人と言っても弁理士とは限らず、
というより弁理士の方が圧倒的な少数派でしたが、
今は弁理士資格を持つ人の比率が高くなっています。
採用要件や待遇面で特に弁理士を優遇していない
ような職場でも、ふと見まわすと弁理士ばかりに
なったりしています。
だから、弁理士になるというこのタイミングが、
採用活動にとっても大事な時期であり、
転職のシーズンということにもなるのですね。

これから合格祝賀会に顔を出すと常連の人は
互いに顔を合わせますし、それから
実務修習も始まります。そこで知り合った同志で
転職の話というものが多く交わされるのですね。
人生の中でそういう場というものは
非常に限られています。だって普通は「転職」
なんて誰にも知られずこっそり
やるものですからね。

だからか、この間の転職は非常に多いです。
受かったことによる開放感によるものも
ありますしね。新しい環境を求めたいですし。

日々寒くなっていく中、そんな季節になっていきます。