弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

平成31年度口述自主ゼミガイダンス-弁理士試験口述落ち対策

平成30年弁理士試験合格発表からしばらく経ちました。
合格した人は合格した人の今後のステップに進まなければならない一方、
不合格者も今後の1年間の過ごし方を考えなければなりません。
口述試験に受からなかった方の勉強会がこの時期に結成されるので、
そのアナウンスを掲載いたします。

弁理士試験の自主勉強会の案内になります。
口述試験が残念な結果になってしまった方、
論文試験の必須科目を合格したものの、
選択試験が残念な結果になってしまった方、
を対象に、口述試験の自主勉強会を開催いたします。

以下、案内文です。

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H30合格会のメンバーが無事に全員合格いたしました!
来年度の告知もすでに開始したそうなので、
身近に似たような境遇の受験生がおりましたら、
下記のホームページをご案内いただければ幸いです。

https://www.kokuchpro.com/event/67e7828bdd4ce0fc69ed6d2ef6fb3d9a/

今年度弁理士試験の口述試験または論文試験(選択)に
残念ながら合格できなかった方を対象とした自主ゼミです。

定期的に仲間同士で口述練習をすることで、
口頭試問に慣れると共に、条文の理解も
深まることによるものであると考えます。

皆様の参加をお待ちしております。

日時:2018年12月01日(11:00~12:00頃)
開催場所:銀座区民館(東京都中央区銀座4-13-17 銀座区民館)

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過去掲載分は以下の通り

http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/11/15/234217

http://patintl.hatenablog.com/entry/2013/11/15/152950

趣旨は同じなので参加を検討される方は読んでみてください。


口述ゼミというのはこれに限らず今では色々とあります。
口述試験の不合格者が激増した頃、受験機関も
参入が増えました。
まあ一度は受かったのだから自分たちで勉強できるだろう、
ということと対象者が昔は非常に少なかったので、
それ以前はこういう勉強会に集って勉強してきており、
これが今も続いているのが標記の勉強会です。

業界最安値で料金表示してみたらひどい目にあった

弁理士に限ったことではないのですけれど、独立開業する際に、
どのような価格にするかというのは悩みどころになります。
高い料金ではお客様は来ないし、安すぎても自分の収入になりません。
しかしながら受任業務が増えないと事務所を継続していけない、
というジレンマとの兼ね合いが生じてきます。
自分やスタッフの業務の習熟度合いによる効率も
そこには加味されます。

上記の状況による適正価格というのが自ずと形成されてくる
ことになるのですが、適正価格としてはじき出したものが
業界最安値になってしまうということもあります。
また、独立したてでとにかく仕事が欲しいから、
できるだけ安く価格を設定するということもあり得ます。
そういうのを狙ってくるお客様もいたりします。

ただ、価格を目いっぱい安くすると変な客が来てしまう、
ということを言う先輩弁理士もいたりします。
そこは実際のところどうなんだろうということは
色々思ったりしました。

業界最安値で価格を出すと、多くはちゃんとしたお客様です。
価格が安いのだから、相手に手数をかけさせてはよくない、
ということをきちんと心得ているお客様は多いです。
しかしながら、とにかく安く、それでいてわがまま放題、
という方が、通常価格で提示をしている案件と比べて、
かなり多くなってしまう傾向があるのも事実です。

仕事が欲しかったときに、お客様からも価格交渉をしてきて、
どうも向こうでかなり用意するという状況で受けたら、
実際のところすごい手間がかかった案件がありました。
また受けたが最後、早くしろ早くしろ、とやたら差し込んでくる
方もいました。こういうのって安い料金で提示した場合の
お客様がほとんどです。料金を高めにしている案件
については、理不尽なことをおっしゃる方はほとんどいません。

厄介そうな相談者は、相談の段階ではじくようにはしていますが、
なかなかはじききれるものではありません。
ただし、そういうときほど、安値で受けていた方であることが多いです。

そうはいっても仕事がない、というケースも当然あり得ますので、
色んな兼ね合いのもとで価格が決まっていくことになります。
値決めは経営の重要な決定事項です。

弁理士試験に合格後はFacebookに登録した方がよい

弁理士試験に合格された方は、その後さまざまな祝賀会に出て、
その喜びをかみしめているのではないかと思います。
さて、各種祝賀会に出ると、大量の名刺交換をする機会が
出てくるものと思います。そして受け取った方の顔と名前は、
なかなか覚えられません。もちろん何度も会う方の方が
多いでしょうから、そのうち徐々に覚えていくものと思います。

こういうときに役に立つのがFacebookでして、私が受かった時は
登録していなかったのですが、どうも周りを見るとそういう
やり取りをしている方が多いようで、追って登録するようにしました。

この時期、表面的というか、そんなに頻繁に会ったり話したり
するわけではないが、それなりに面識がある人、
というのがものすごく増えてくるのですね。
そういうのって、維持していかないと速攻で忘れるのですが、
いかんせん数が多いというのもあります。
会って名刺交換した後でfacebookの友達としてどんどん登録しておくと、
その辺の交友関係が、その場で登録した以上には深まる、
という面も出てきます。
1-3回しか会って話してなくても、それなりに良く知った関係の
ような気がお互いに出てくるのですね。

Facebookというのはこういう薄い関係に対して非常に効果的ですので、
薄い関係が爆発的に広がりがちなこの時期にやってみると
良いのではないかと思います。
まあそれが広がってどうするのかといわれると答えには困りますが。

 

弁理士試験合格者260人の内訳(平成30年度弁理士試験最終合格者統計)

2018年度弁理士試験は、最終合格者数が260人、
というのは合格発表の通りなのですが、
去年あたりから最終合格者の内訳情報も同日発表となっています。

特許庁の公表データがこちらです。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/pdf/h30_saisyu_goukakusha.pdf
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/index.html

合格発表と同時公表のデータについては既に書いたのですが、
さらに詳細なデータが、平成30年度弁理士試験最終合格者統計
として改めて公表になりました。

合格者数が、296人、255人、と来て、今年260人で下げ止まったのが
最大のポイントなのですが、関連する様々なデータの変動も
落ち着きを見せた感じがあります。

その中で注目されるのが、受験回数、短答合格回数、が
初回の人がいずれも大きく数を増やしている点です。
試験問題あんまり見てないですが、知識の蓄積よりも、
その人の基礎能力的なものの比重が高く、
できる人ならすぐ勉強してすぐ受かるような性質の
試験という要素が大きくなったのですね。
言い換えれば試験そのものは去年より易化したといえるかもしれません。
受験者数そのものは1割ほど減っていますからね。

試験は難化はしたとはいえ、2000年代初期ほどの難易度ではなさそうで、
口述試験ももう簡単に通しており、人数的にも日本弁理士会
求めていた数字に近くなってきております。
受験者減は、各国家資格に共通している現象なので、いまさらという部分です。
色んな意味で正常化してきているなあという感想を持ちました。
この資格、仕事を本当に目指したい人にとっては、
あきらめるほどの状況にはなっていないと思いますので、
また来年目指される方は頑張ってほしいと思います。

すし久兵衛がオークラ提訴 「片隅に追いやられた」

神谷町にあるホテルオークラ東京と言えば日本弁理士会
催事関係でおなじみの場所です。
そこで出店している久兵衛と言えば、会活動に頻繁に
顔を出していれば、その寿司を口にした方も多いでしょう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181112-00000071-asahi-soci

これがこのようなトラブル事件とのこと。
まあ思わず目には留まりますよね。
ただまあ某集まりで出てくるあれについては、
そこまで高級店のレベルに達しているほどのものは
出ていないような気も・・・というのもありますので、
人気など勘案して、こういう扱いになったのかもしれません。

基本的にはオークラ側が決める話かなあという気がしますので、
分が悪い気はしますので、いつまでも中で出店し続ける、
というのはあんまり得策ではないのでしょう。
だから何という感じなのですが、なじみのある場所なので、
ちょっと気になりましたという話です。