弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士、特許技術者、士業はうつでも務まるのか

友人が「うつでも起業で生きていく」という本を出版したのですが、
(下記、アフィはやってません)

www.kawade.co.jpこれを受けて、じゃあ弁理士業務ってうつでもできるの?
という考察をしてみました。

そもそもうつだと何ができないかというと、
どうやら、仕事ができる日とできない日の差が激しいようです。
という意味だと、特許明細書を書く仕事はだいたい従量型報酬
ですので、やれる日に頑張ればよく、やれる日に頑張れる人
であれば、明細書を書き上げればよく、務まりそうな気がします。

この視点で言えば、例えば朝起きれない、普通に会社で働けない、
発達障害だ、とかそういう人にも当てはまり、この仕事は
そういう人でもできるという感じがします。

ただそこで問題なのは、ちゃんと明細書が書けるようになるか、
という修業期間の問題です。この仕事は修業期間をいかに乗り切るか、
というのが一番のネックですので、そこが一番重要になります。

最初は特許事務所で働かなければなりません。
ただ割と朝は自由な職場も多いです。

そして最初は何を書いていいかもわかりません。
ただそれは最初はどんな人も同じです。
手ごろな案件を渡されながら、少しづつ慣れていきます。

ある程度原稿を書きだすと、そこで修正の嵐になります。
そこが結構きついことが多く、うつの人には精神的に
厳しいことも多いかもしれません。
うつでなくても、ここを乗り切るのが一番大変です。

優しい上司ならいいですが、自分は行くとこ行くとこで
それなりに厳しく、「なんでここ間違うんだ」みたいな
詰められ方を何度も受けました。
それが早いとこでも1年、まあ大体3年くらい続きます。
まあここのところが厳しいのですね。

この辺って多分士業全般近いところがあると思いますね。
司法書士でも税理士でも、やっぱり下積み期間があって、
そこを抜けるまでが大変なのだと思います。

しかしそこも相性ですので、合うところで修業を積み、
そこで居心地よければずっと働く、若しくは他で仕事をもらう、
合わなければ合うところで仕事を覚える、
そんな感じの業界になると思います。

仕事さえできるようになればつとまります。
が、それまでが、ですよね。経験重視系の職場の常です。