特許出願明細書のレベルについて
特許明細書が書ける、書けない、という議論があります。
絶対評価でこれが良いかどうか、というのは人によって
評価が分かれますが、Xという明細書とYという明細書の
どちらが良いか、というものを、ランダムに抽出した2つから
比較した場合、そこまで評価は分かれないように思います。
優劣は大体客観的に評価できそうです。
が、それが合格かどうかは人によって異なります。
厳しい人と、比較的緩やかな人がいます。
厳しいのを品質が良いということも言えますが、
人が育っていかず、人材が定着しないので、
組織としては大きくなっていきません。
さて、そんな漠然と語られる特許明細書の品質ですが、
あえて分類すると大体3つくらいに分かれます。
A:非常に細かくきちんと書かれている
B:大体書けている
C:なんとなく微妙
まあ普通の区分けではあるのですが、AとBの中間とか、
BとCの中間とかってありそうですが、
あんまりないような気がします。
なんか妙にキッチリしているか、大体か、微妙か、
明細書を読んでいると大体そんな感じです。
D:書けていない、というのもありそうですが、
さすがにお客さんがOK出さないと思います。
ただ、稀に世の中に出てきますので、
目を疑うような特許がネットの黎明期に話題になったりしました。
何をもって、と言うのもやっぱり難しいのですが、
網羅すべき事項がたくさんあって、そこをどれだけ
きちんと押さえておこうと考えるかによって決まりそうです。
Aの人はなるだけ全部と考えているのでしょうね。
Bの人は7割方で来てればよいのでしょう。
Cの人はバレないようにこっそり処理パターンですね。
人の明細書を調べるときにこれはどのグレードかを頭の中で
判定していくと面白いかもしれません。
判定結果をフィードバックしていくことで、明細書の品質を
上げていくこともできるでしょう。