平成30年度弁理士試験論文受験者統計
特許庁が弁理士試験統計の発表をしています。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/index.html
毎年この時期のようなのですが、去年は掲載するのを忘れておりました。
必須と選択の論文試験の受験者数ですが、
選択科目の受験者数が去年194人、今年213人です。
必須科目が去年917人、今年1070人です。
短答試験の合格者数が変動したことが話題になりましたが、
免除持越し制度があることで、論文受験者数は
ならされています。全体として極端な変動は、
論文受験者数についてはありませんでした。
必須科目から見ていくと、受験者数は153人増えました。
なのですが、受験回数「初回」は61人から89人と、+28人。
短答試験の初回合格者自体は187人から418人と
増えているのですが、この辺の違いがよく分かりません。
短答合格統計とずれが出ているのは、出身校にもあって、
短答合格者数は、わずかに1人東大の方が多いのですが、
論文必須科目の受験者は、なんと京大87に対して
東大は76人です。京大の方が持ち越し組が多かったのでしょうか。
この辺どう見ていいかよく分からないのですが。
選択科目ですが、こちらは初受験組が大きく増えています。
大きく増えたと言っても、1割程度と言いうことは、9割程度は
前の年またはそれ以前には落ちていた、と言うことになる訳ですよね。
自分は選択科目を一発で受かりましたが、なかなか厳しい試験です。
なんだかんだで修士卒有利と言う数字がここに出ていますね。
そこで出身大学を見ると、なんと選択科目受験者では、
日大がトップです。まあ大体国立の方が修士卒が多く、
日大卒の方は学部卒の比率が高いです。
それでも総数としたときにこうしてトップに出てくると
意外感が出てきます。
だって修士卒比率が高いはずの東大が2位ですからね。
まあ傾向と言うよりは数字を見ての雑感です。
総数の変動が収まってきましたので、今年の雰囲気はこんなだと、
そういう話題をしてみました。