弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

デンバープレミアム西新宿店が閉店

以前の事務所の近く西新宿7丁目にあったデンバープレミアム
というステーキハウスが、いつの間にかなくなっていました。

跡地には、豚大学新宿校舎というお店が入っているようです。
最初はこのお店の情報を入手して、それはどこにと思ったら、
デンバープレミアムの場所にできていました。
つまりデンバーがなくなったということになります。
この辺へ来る機会が減っているので、気が付きませんでした。

以前は価格の割にまあまあなステーキを出していたと思ったのですが、
牛肉の仕入れ価格が上昇したのか、徐々に肉が固くなっていきました。
まあそこは他の牛肉関連店も同じ話ではあります。

そして近くにペッパーランチができてしまったのですね。
もろに競合し、争った結果敗北した感じです。
ペッパーランチは立地が良いのですね。
角の出っ張った場所にあり、非常に目立つ立地です。
お隣のセブンイレブンも同じで、こちらも繁盛しています。
近隣にいくつもセブンイレブンがあるのですが、
ペッパーランチのお隣が一番繁盛しています。
となるとペッパーランチも同様に立地が良いということで、
客の取り合いに負けた感じになるのですね。

まあペッパーランチがおいしいとはこれっぽっちも
思わないのですが、デンバーも着々と品質が低下していたので、
まあどっちもどっちであとは集客力勝負ですね。
ペッパーランチは案外女性客が入っていて、
デンバーはその意味男らしい感じではありました。

まあ栄枯盛衰というやつですが、アンチいきなりステーキ勢
としては、対抗馬の脱落を寂しく思うばかりです。

平成31年度弁理士試験受験案内

さて今年2019年も弁理士試験の案内が告知されました。
年初に告知され、申し込みを受け付け、1-3次試験を経て
最終的な合格発表が11月になされます。
そういう意味で年初から年末までのサイクルが出来上がっているのですが、
それが今年も始まろうとしております。

現時点で分かっているのは以下の通りです。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/juken-annai.html


願書は以下のとおり交付されるようです。

1.インターネットから請求する場合

平成31月2月1日(金曜日)9時00分~平成31年3月22日(金曜日)23時59分

2.郵送で請求する場合

平成31年3月1日(金曜日)~平成31年3月22日(金曜日)(必着)

宛先

〒100-8915 東京都千代田区霞が関三丁目4番3号
 特許庁総務部秘書課弁理士室試験第一班 宛て

3.直接交付を受ける場合

平成31年3月1日(金曜日)~平成31年4月5日(金曜日)9時00分~17時00分
 (行政機関の休日に該当する日及び、各経済産業局は正午12時~午後1時を除く。)

交付場所
特許庁
 〔東京都千代田区霞が関三丁目4番3号 特許庁庁舎1階〕
日本弁理士会
 〔東京都千代田区霞が関三丁目4番2号 弁理士会館〕
 〔東京都千代田区霞が関三丁目2番6号 東京倶楽部ビル14階〕 他


平成31年度と言いつつ、5月からは年号が変わるのですよね。
スケジュールを以下抜粋しましたが、詳細は元ページをご覧ください。

 


受験願書提出(12,000円分の特許印紙及び写真を受験願書に貼付け。)
3月15日(金)~ 4月5日(金)

受験票発送  5月10日(金)<予定>

短答式筆記試験  日程:5月19日(日)
場所:東京、大阪、仙台、名古屋、福岡

合格発表(短答式)6月10日(月)<予定>

論文式筆記試験(必須科目)日程:6月30日(日) 場所:東京、大阪

論文式筆記試験(選択科目)日程:7月21日(日) 場所:東京、大阪

合格発表(論文式) 9月18日(水)<予定>

口述試験 日程:10月12日(土)~10月14日(月)のいずれかの日

最終合格発表 10月31日(木)<予定>

合格証書発送 11月5日(火)<予定>

実務修習
受講申込:11月中旬~11月下旬 <予定>
受講期間:12月~平成32年3月末 <予定>

特許事務所がダメになっていく理由

弁理士が働いている特許事務所には栄枯盛衰があります。
伸びていく特許事務所がある一方、衰退するものもあります。
立ち上げて軌道に乗るものもあれば、つぶれていくところも
あります。その差は一体どこにあるのか、
というのは興味深いところがありますが、
実際の要因は個別にバラバラです。

ただ栄枯盛衰を左右する抽象的な要因は
はっきりしていて、それは、集客力と、収益力です。
この2つがしっかりかみ合ってる特許事務所は伸びますし、
うまくいっていなければ衰退していきます。

集客力があれば収益力も高そうに見えますが、
必ずしもそうとは言えません。貧乏暇なしな
特許事務所の集客力は十分にあるとは言えるでしょう。

労働集約的な業務である弁理士業務は、単位時間当たりの
売上高が小さくなると、収益力は低くなります。
一昔前の零細特許事務所は、ここを無視した業務管理を
していたため、収益力が低迷していました。
収益力が低迷すると従業員給与にダイレクトに影響します。
そしてご存知の通り衰退の一途となります。

収益力を上げるためにやることは、単価の高い仕事の模索をするとともに、
単価の低い仕事は受けないか、単価が低いなりの仕事をすることです。
伸びている特許事務所は、その点がはっきりしています。
単価の低い客に対する対応は相当シビアです。
うちはそこまでドライになり切れません。

単価が低くてもお客様は大事という特許事務所は低迷していきます。
そこで単価の低い仕事は受けないというのが原則ではあるのですが、
単価の低い仕事の大量受任という選択肢もあったりします。
沢山受けても手間は手間ですから、利益を上げようとすると、
それなりの仕事のやり方になります。
この時期に大企業から受けているノルマ案件がそういう扱いになりますね。
いい加減な仕事をいい加減に処理する、発注先も受注先も、
その辺はあうんの呼吸で動いています。
大手の大量案件がないうちにはあまり関係のない話ですが、
勤めていた頃はそんな仕事もあったなあと思い返します。

では集客力はというと、まあ誰しも思い浮かべるのは営業力で、
それはそれでまあ確かに大きいのですが、
ここでこの業界的に言われるのが、仕事の品質というやつです。
零細の場合は公報に反映されない業務がありますので、
実態を把握するのは困難なのですが、ある程度の規模については、
業界が狭いのと、専門性の高い業務であることから、
まあ公開公報を見れば多少雲行きが分かってしまいます。

だからこそ、品質管理をどうするかというのがこの業界の
結構重要な議論のネタなのですね。
皆さんここの議論は好きな方が多いです。

そこについてはいろんな意見が出るところではあるのですが、
効率と品質=収益力と集客力、というところにつながる訳です。
そのバランスをうまくコントロールできると伸びますし、
失うと沈んでいってしまうのですね。
そして品質というのは集客力の1側面でしかありませんので、
客先対応力で品質をごまかしてらっしゃるとこもあります。
そこは特許事務所ごとに戦略があります。

自分の職場はどういう環境なのか、考えてみると良いかもしれません。
目指すべきは高単価の仕事で高い集客力なのですが、
そこまでは長い道のりがあります。

特許事務所のスタッフ解雇(つまりクビ)について雑感

昨日は日本弁理士会主催の賀詞交歓会というものが開かれたので、
参加してきました。なんだかんだで私は毎年参加しております。
まあホテルオークラで開催され政治家なども招待されていますから、
それなりの内容で毎年開かれています。
見かける知人の顔ぶれは年々減っていくのですが、
賀詞交歓会ですから、それぞれ挨拶をしてきました。

その中で、独立してやっている弁理士がいましたので
色々仕事の話をしました。
その中でスタッフの解雇という話がありました。

うちの場合はせいぜい1人ですし、しかも重要な戦力なので
そんなことを考える必要はないのですが、
ある程度人を多く雇うともめ事が出たり、あとは戦力的な
問題などもあったりするようで、解雇という問題があるようです。

法的な処理については色んな手順があるようですが、
まあ実際のところ、特許事務所でスタッフをクビにする、
という問題は今ももちろんあります。あちこちで聞きます。

戦力にならなかったり、未経験なら育てきれなかったり、
あとはなんかこいつむかつくな等、組織の都合上、
人が追い出されることはあります。
特許事務所の試用期間というのはそれなりにスリリングですよね。
そこで追い出されることは、戦力として働き、
かつ組織にそれなりに従順であればそうはないですが、
やっぱり試用期間は戦々恐々とします。

大手企業だと配置転換をしたり、あとは割増退職金を
支払って、という段取りがありますが、ある程度小さく
なってくるとその辺はちょっと雑な何かがあります。
そして特許事務所は最大手級と言っても、
会社規模としてはそれなりに中小です。
大多数の特許事務所は零細規模と言って差し支えないでしょう。

それでもそれなりには大規模ですので、簡単にはクビにできず、
採用した人材を解雇することは不経済ですので、
何らかの仕事を割り当てます。

例えば、今の時期に依頼されるような、大手企業から雑に
発注された大量ノルマ案件の一部を適当に割り当てるような
仕事を多く受注しているようなので、
そういうやっつけ型の特許出願をなんとなく処理させたり、
という人員になっているようです。
そんなことをやっているうちに、その本人も「今月はこんなに
案件を処理した」という自負を持つように育ってくるようです。
大丈夫、あなたはそんなに重要な人材ではありませんよ、
と声をかけたくなりますが、そんなことすると自分にも回って
来そうなので、何も言いませんが。

まあ特許事務所というのはそんな風に、それなりに戦場ではあります。
日々是決戦、明日は我が身ですね。
そうやって生き残ってきた皆様におかれましては、
競合というよりは、敬意を持っております。
今年も始まったばかりですが、お互いやっていきましょう。

独立開業弁理士の正月明けの過ごし方

さて新年あけての第1週がようやく終わった今日、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
大体木曜あたりからもう疲れたなあという気分
になっていたのではないでしょうか。
私も例外ではなく、木曜にはすでにまったりした気分で
過ごしておりました。

まあ零細自営業ですので1月2日からある程度昨年の積み残し
などを少しずつ片づけたり、事務所の片づけをしていました。
正月明けもまあどこかに飲みに行きつつ、
それなりに仕事を片付けたりしていましたので、
この時期には疲れが出てきてしまいます。

例年1月は本業そのものは、大体年末からの案件をやる
ことが大半で、あとは税務対応とか、
雑務をやって過ごすことが多かったです。
去年で言えば事務所の引越がありました。

個人事業主としては年末で会計を締めるので、
年をあけると売り上げ0の状態から始まります。
なんか不安でじたばたしたりもするのですが、
それが悪い方に転ぶことが多かったりもしたので、
案件が収まっている時期は雑務の解消に努めるべき
なのかなと思っています。

という訳で、今は色んな事を片付けながら過ごしていますが、
ようやく第1週が終わったとそんな気分です。
大手特許事務所の皆様方は、1年1度の期末案件集中時期
に入ると思いますので、心して過ごされたいと思います。
体が大事ですのでお体を大事にして。

ブラックな記事の後はこんな感じでまとめてみました。