弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

令和2年度弁理士試験論文合格者統計

令和2年度弁理士試験の論文試験合格者の統計が出ました。

www.jpo.go.jp

https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/document/2020/6_ron_gokaku.pdf

もう令和3年になりましたが令和2年度です。そしてもう今週は口述試験ですね。

毎年のことですが会社員の比率が常に伸び続け、特許事務所員の比率が
今年も下がっています。無職も減っています。

この影響の結果として、合格祝賀会で合格者を就職に勧誘しても、
みんな会社を辞める気がありません、って状態なので、
あまり勧誘できないという話をあちこちで聞きました。

ちょい前に士業資格試験の受験者数は増えるのでは?
という漠然とした予想をしていましたが、
合格者中の学生の比率は増えていません。
その一方で、年齢別内訳で、20代が他の年代に比べて比率が増加しています。

毎回統計情報を見ながら何かしら統計的傾向をひねり出そうと
しているのですが、どうやらある程度落ち着いてしまったので、
例年となんだかんだであまり傾向が変わりません。

思いついた範囲で色々書いてみました。

弁理士なら押さえておくべき藤原麻里菜「無駄づくり」と「考える術」

今日はちょっとした紹介なのですが、藤原麻里菜という女性芸人がいて、
主にyoutubeで有名になってるようなのです。
まあ芸人の面白さとか好き嫌いについては人によりもちろん好みは
あると思うのですが、特許分野、弁理士分野と相性が良いな
ということを思ったのでブログの方で紹介してみます。

まあ単純に動画見てもらうのが一番分かりやすいですが、
ひたすら変なものを考えて製作して公開する動画です。

www.youtube.com

www.youtube.com

無駄なものを作る、って点では明和電機なんかも連想するな
とも思いましたが、両者コラボしているようです。

何で取り上げるかというと、これ要するに「発明」をしている訳で、
発明品を取り上げて公開し、人気になっているものなので、
これは紹介しておきたいなという風に思いました。

 それで最近「考える術」という本を発行したようです。
本の内容をぱらぱら見た限り、何を考えるているかというと、
発明品を考える方法、発明の発想法を紹介している感じの
本なので、弁理士稼業においては何かの一助になるかなあと
そんな気になりました。

2020年弁理士論文試験合格者数265人

令和2年(2020年)の弁理士試験論文試験合格者数が発表になりました。
標記の通り、本年度の合格者数は265人です。

令和2年度弁理士試験論文式筆記試験合格発表 | 経済産業省 特許庁

www.jpo.go.jp

R1は279人、H30年が261人、H29年が229人、H28年が288人、H27が248人でした。
なお、H26が358人、H25が490、H24が837、H23が715、H22が822、です。
去年と同じくらいですね。

あと一息ですので、もうひと踏ん張りです。
まずは口述練習会の申し込みをして、
それから一気に勉強を詰めていくほかありません。

選挙出馬の際の立候補者説明会、事前審査と選挙準備1

実は自分、選挙出馬を検討したことがありまして、
その際に必要なことを少し列挙したいと思います。
結局出馬しなかったのは単純に準備不足で、
1ヵ月早く準備ができていたら選挙出馬していたかも?
という状態ではあります。

得票が供託金没収ラインを越える見込みがあり、
選挙に費用と時間をつぎ込みすぎるのでないのであれば、
とりあえず出馬してみるというのも選択肢では
あるのですが、出馬するのであれば
ある程度の勝算があるべきであると考えました。

さて選挙運動ですが、駅立ちして演説をし、ビラを配り、
戸別訪問をし、握手をしてまわるのが一般的な戦術です。
そういうのはいい加減古いのでは?ということは言われながらも、
ネットを使った選挙運動はいまいち効果が薄い、
ということでほかの選択肢もなくここまで続いています。

その一方でここにきてようやくネットを使った選挙運動に
効果が出る方法がぽつぽつ出てきているようなので、
それを試してみたかったというのが本音です。

まずスケジューリングが大事です。
選挙の1か月半くらい前に立候補者説明会というのが開かれ、
それから選挙の2週間前に事前審査というのがあり、
選挙の1週間前に選挙告示、そして選挙という流れです。

1)立候補者説明会ですが、そこで大量の資料が渡されます。
立候補に必要なことの説明がそこでなされます。

その際に自分はふらっと普段着で行ってしまったのですが、
新聞記者が来て、立候補予定者の写真を撮るのですね。
なので、他の人はみんなスーツで来ていました。

あと、自分以外はみんな2人組で参加していました。
陣営ごとに3人まで参加可能です。
まあ実際は1人でも大して困らないだろうなという感じですが、
一応聞き洩らさないようにということですね。

そこでもらった資料をそこで聞いた通りに書類を揃えて
告示の日に選挙管理委員会に提出するのですが、
いきなり持って行って不備があると目も当てられないので、
事前審査が行われます。そこで不備関係をチェックします。
で、事前審査を提出した陣営は正式に立候補するのだな、
ということになり、報道関係に告知されて行きます。

意外に面倒なのが供託手続きで、まず指定の法務局に行って(郵送可)、
供託に必要な情報をもらってから供託金を入金し、
それから供託の正本を受け取りに行きます(郵送可)。

郵送可なので、郵送にしても良いのですが、供託は事前審査の前までに
終らせておく必要があるのが原則で、立候補の有無を直前まで
迷っているケースだと、郵送2回は間に合わない可能性があります。
なので片方又は両方法務局に行く可能性があります。
立候補者説明会の直後に郵送すると良いですね。

さて具体的な選挙戦術を含めて色々書こうと思いましたが、
既に量が増えてしまいましたので、続きは次回に書きます。

法律事務所も結構なブラックなとこはある

このブログでは特許事務所のブラック状況についても語ってきましたが、
こういう士業の世界ってどこもそんな変わらんだろうと思っていたところ、
法律事務所では以下のような闇の世界が存在するという話があります。

 

 

年々問題は少なくなってきているとはいえ、士業の世界というのは
徒弟制度的な側面もあることから、どうしてもパワハラな職場
というものが世の中に存在しがちな問題があります。

それでも、ここはパワハラ事務所、ここはそうでない事務所、
というのが最初から分かっていればよいのですが、
なかなか外から見て分かりづらいのですよね。

ということで、大きな組織なら問題も起こりづらいだろう、
ということで未経験者は大手特許事務所に入るのが
比較的無難な傾向にあると思われます。

ただ、某ブラック特許事務所で面接を受けた経験から、
ブラック特許事務所というのは面接の段階で
既にブラックな雰囲気を漂わせています。
そこを面接の場であぶり出す戦術が必要になりますね。
なのですが、未経験者のうちは、単純に情報が不足している上、
面接の場で相手を探るような態度も取りづらいことから、
なかなか区別することは難しいです。

経験を積んでしまえばこっちのものという面もありますから、
そういうものだという割りきりと共に泳いでいくことも必要でしょう。