当たり前を発明しようと言って全く発明してない件
今日のはいつにも増してどうでもいい話題なのですが。
なんか一時期若いベンチャー企業の社長が満面の笑みを
浮かべている広告がありましたよね。
どんな内容だったか忘れてしまいましたが。
ビジネスは簡単だとかそんな感じの。
リブセンスという会社
結局起業はやるかやらないかだし、そこの戦略と、時流にうまく
乗れるかどうかだから成功した人はああ胆力があったんだな
とは思いますが、あんまりそれ以上の感想をもつことはありません。
それはさておき、ヤフーかなんかのネット広告にこんな記事がありました。
「あたりまえを、発明しよう。」
弁理士としてはこんなネタ振りをされるとちょっと気になりますよね。
どこの会社かと思ってクリックしたら上のリブセンスという会社でした。
あたりまえだったら29条2項違反じゃないかとか、
でも発明だったら2条1項の要件を満たしていれば
別に進歩性なくてもいいのかとか、
一旦無駄なことが脳裏をよぎりながら
でも発明してるんだったら特許出願しているはずだよなと
そんな思いで特許庁電子図書館を調べてみました。
そして出願件数
・・・ゼロ。
いや別に発明したからといって特許出願してなくてもいいと思うんですよ。
事業戦略との兼ね合いで出願しないなんて普通にあります。
でもゼロはないんじゃないかと。
リブセンスのトップページ開いたら、社名よりも目立つところに、
「あたりまえを、発明しよう。」
なんて書かれているわけですよ。
それなら象徴的でも1件くらい出しましょうよ。
そういう無駄なことを考えたある夏の日でした。