弁理士うめざわブログ

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この時期の弁理士試験口述対策の考え方

さて弁理士試験も最後の口述試験の初日まであと10日になりました。
確か10月23日から27日までだったでしょうか。
論文の合格発表からの残り期間も半分を超えました。
多分この期間のスケジュールを考えたときに、この3連休が
一番の準備のヤマになるとの見方になったと思いますが、
それも終わってしまいました。短答ならGWの時期みたいな感じですね。
口述模試もいくつか開催されて、残りは次の週でほとんどになります。

通常ならあと仕上げなのでもうひと踏ん張りといいたいところなのですが、
仕上がり具合にばらつきがあると思います。ある程度出来てて、
模試の出来も普通かそれ以上なら、自分の決めたとおりにやるだけですが、
いまだに全然出来ていないという場合です。

口述試験はこの時期に万全の人が落ちて、全然出来ていない
という人が受かってしまったりするような試験です。
勉強していた人は模試は楽勝でしょうし、全く仕上がっていない人は
ひどい言われ様だったりしそうですが、
本番ではなぜか差がつかないようになっています。
残りの追い込みが効いているわけではないと思いますが、
ある程度の段階まで行けば後は運なので、その段階に行くまで何をすべきか。

論文合格発表まで何もしていなかったような人だと、あれもこれも
手を出してどれも身につかずというのが今の段階だと思います。
その場合私ならもう口述模試は受けません。
口頭の再現の感覚はつかめるかもしれませんが、
結局本試験の雰囲気は別物です。この辺はぶっつけ本番にして、
あとは試験前までつめこみにかけましょう。

では試験前まで何をするかというと、過去問をやりましょう。
LECのアドバンステキストや、TACの口述試験過去問があります。
これを直近3年分、読み込んで答えを見ないで再現できるようにします。
条文も条文暗唱できるようにしましょう。
結構過去問のまま出るケースがあるので、
これを取りこぼさないようにするためです。
また本試験のなんとなくの傾向をつかむためです。
大体試験官にとって思いのほかできていなかったところを翌年も出します。

そして過去問を踏まえたうえで、特定のテーマに絞って
取りこぼしのないように青本条文を読み込みます。
参考書などを使っても良いですが、量が多すぎて
追いつかないと思うんですよね。
結構変な問題も含まれていたりしますし、それを自分で
取捨選択すると、大事な問題を落としてしまったりします。
青本条文を出典ベースで自分ならやるかなあ。
意匠は過去問にかけて、あとは特許と商標を頻出テーマに絞る。
そんな感じでしょうか。

口に出す練習が出来る環境にない人は、書き取りの練習でも良いと思います。
口に出すのとの最大の違いは、条文の頭から順番に出さないといけないこと。
最初の言葉と続く言葉が大事です。それさえ注意できていれば
問答練習はそんなに必要ないと自分では思っています。

以上は一番遅れている人向けですが、この範囲を網羅していない人がいたら、
この1週間で死ぬ気でカバーするようにしてください。
あとはやるだけの時期ですね。