新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

消費税増税と特許業界の景気動向の見通し

安部内閣が消費税を8%に増税する方針を固めました。
先の記事で記事の選択は数字にこだわりますとか言いながら、
早速こんな誰も興味ないことを記事にしてしまうのですが、
今後の自分の仕事や未来に対する見通しに、影響が小さくない
と思ったのでまとめてみたい気持ちになりました。

(前提)
前提として、特許業界ってずっと一般的な景気動向全然関係なかったんですよ。
95年ごろの円高ショックだろうが、98年ごろの金融危機だろうが、
03年ごろのITバブル崩壊後の景気後退だろうが、
世間的には景気が話題にされ、それにより財布の紐のしまり具合は
個人的に影響したかもしれませんが、それで受注が左右された
という話は聞きませんでした。

それが一変したのが先のリーマンショックです。
取引が縮小されたり切られたり、単価の切り下げが相次ぎました。
私の職場も例外ではなかったです。そうなると転職市場にも影響あるし、
採用側も過剰人員を抱えたくありません。新規開拓も競合過多になります。
独立しようにもこの時期は厳しかったはずです。

もちろん「うちは関係なかった」という話もあります。
特許業界の場合、受注量は供給能力で上限になるという点が
顕著だからです。マンパワー以上の売り上げは立ちません。
供給能力を大幅に超える需要があったとして、それが急減しても、
急減した結果が供給能力を依然として超える量あったとしたら
あんまり影響を感じないでしょう、要するに顧客をがっちりと
つかんでいる場合ですね。そして規模を拡大していないということです。

そういう会社でも先のリーマンショックを越える景気縮小があると
売り上げれない会社も必死に営業するし、競争が激化して、
いつ需要が供給能力を下回るか分かりません。
その意味で、リーマンショック以降、特許業界においても景気動向は
関係するようになったと、そういう認識を持っています。

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(影響)
じゃあどのくらい景気の波による影響があるかというと、
景気の波が小さいなら、この業界には大して影響がありません。
リーマンショック並にあるかということです。

消費税導入は、87年4月、そして増税が97年4月です。
消費税導入後2ヶ月で竹下内閣は倒れています。
そして10月にブラックマンデー、円高も並行していました。
消費税増税については今も語られる橋本政権、
デフレ不況を引き起こし、その年秋にアジア金融危機
翌年は山一倒産など社会不安が一気に高まった年です。
橋本元総理は「チクショー」とか言って退陣しました。
なんかそれマクロ的な話で消費税関係ないんじゃないの?
って話もありますが、所得税などと違って消費税はマクロ的な政策です。
金融政策と同様の波及効果をもたらすと考えています。
金利の上げ下げと同じようなもんだと思います。
アベノミクスだって金融緩和だけであれだけの効果を出してるわけです。
消費税増税はあれより影響大きいでしょう。

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(計算)
例えば原価100万円の商品があってそこに付加価値を乗せて、
200万で売れたとします。GDPというのは国内総生産なので、
こうした付加価値の総和によって得られます。
一方で消費税は、この差分の100万円にかかります。
200万に対して税金がかかり、原価の100万に対して還元されます。
・・・と話を単純化してしまうと、消費税というのは消費にかかるんですが、
GDPに対して直接かかると言う話になります。
GDPから5%とりあげるということです。
これを8%に上げるということは、GDPが3%減少するということです。
これを考えたとき、ええっ?と思いましたが、現在のGDPの伸び率見通しが
+1.5%くらいですが、ネットで調べた研究所とかの見通しでも
消費税増税の影響により、GDP-1.5%くらいに
景気後退するというものがあります。ずいぶんざっくり出したつもりですが、
専門家の見通しとそんなに差がないということです。
デフレが解消しないのに景気後退確実の政策を出すって。
これじゃデフレがますます加速するのでは、としか思えません。
財政出動で解消しようとの目論見ですが、増税と同額の財政出動でも
マイナスの効果が大きいでしょう。そんな効果のある財政出動なら
最初からやっとけばいいだけのことです。

(見通し)
そんな感じで、87年、97年の株価あたりの指標を見ておけば予測はできます。
4月に増税開始で、10月に下振れすると言うものです。
3月までに駆け込み需要がきて、4月にばたっときますね。
その辺の累積が決算の形に出るのが9-10月と言うことです。
秋ごろ底打ちして、2月あたりまで底練りするというのが
一般的な景気指標の傾向じゃないでしょうか。

株なら売りですね。アベノミクスも来年春に終了です。
ていうか、「アベノミクスって結局なんだったの(笑)?」
となっているというのが私の予想です。
内閣支持率は下がって次の選挙で政権交代でしょうが、
そんなことは正直どうでもよく、業界に影響するほどの不景気かです。

まず、2013年内から2014.3月までは大して影響がないと思います。
2014.4月に予算が配分され切れば、特許業界的には2014年中も影響ないかもしれません。
しかし秋には予算削減などされることもあるかもしれません。
本格的な影響は、その翌年の予算あたりかも、という気がします。
中小だと機動的に予算が決まるので、来年度早々から影響あるかもしれませんね。
この波が小さければ、意識するほどの影響はないかもしれません。
けど景気拡大期が一旦一巡した感じもするので、結構影響大きいと思うんですよね。
リーマンショック並みのが来そうに思います。
とりあえず来年は守りの年かな、というのが自分の予測です。

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