弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士試験の受験生がこの時期やっておくこと

合格発表も終わってだいぶたって、受験の話題もすっかり少なくなり、
そんなわけで業界系の記事中心になりましたが、
弁理士試験の受験勉強的には実はこの年末は結構大事です。

(2015年に向けては若干アップデートしました)
来年2015年の弁理士試験に備えてどうするか
http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/12/02/211236

 

もちろん勉強の積み重ね自体はいつの時期でも大事ですし、
1年長いとか言ってたら、次の試験まであっという間です。
そういう意味で年末も大事というのはあるのですが、
来年何の科目を受けるのか、受かる予定なのかで
スケジューリングが変わります。

口述のみの方、論文+口述の方にとっては
年末年始自体はそこまで大事でないかもしれません。
ただ一度だれるとリカバリしにくくなるので、
どこまでやる、という目標は立てておくべきかもしれません。
口述落ちの方は、どこのゼミに所属するかを決めて
年末を迎える、というのがちょうどいいかもしれません。

さて何が大事かというと、短答試験がある方です。
そして短答試験合格後にどこまでの目標を設定するかで
年末年始の過ごし方が大きく変わってきます。
短答対策に全力なのか、短答に受かってそのまま論文合格まで目指すのか。
短答試験は難化しましたし、短答に受からないと論文受けられないです。

短答合格後のことを考えないなら、勉強を本格化させるのは
年明けからで遅くないです。しかしそれはこのくらい勉強すれば
どれくらいまでできるようになる、という見通しが立っている人です。
条文の詳細以前に、4法の基本的枠組みがつかめていない人は、
試験日照準でなく、まず合否を狙える段階まで勉強することです。

選択科目がある場合は、短答と選択の合格が目標になりますね。
両方をバランスよく勉強しつつ、短答直前期には短答集中、
それから短答後に論文に注力という流れです。

必須科目の場合も同じで、今の時期は両者を組み合わせながら。
年明けどのタイミングで短答一本にしていくか
というスケジューリングをいまのうちに考えておくべきでしょう。

短答合格経験者でも2月になると焦ってくるので、
短答集中への切り替えはこの時期かそれ以前になります。
短答対策はGWまでに仕上げ、というのが一応の目安になるので、
そこからの逆算でどこまでできるか、そして何をやるか。
残りの時間で論文対策を詰め込む形になります。

限られた時間でやれることはそう多くはなくなるので、
ある程度絞り込みになりますね。
まあ自分は短答対策については、条文の読み込み中心で、
行き詰ったら短答過去問解いて、条文を確認する。
そういうことしかやりませんでした。
もっともこういう勉強って一巡してる人しかできませんが。
短答模試は受けなかったです。本試とは傾向違うんですよね。
地味に過去問をトレースしてたり。それなら過去問解けばいいやと。

スケジュール立ててくと、まず時間がないことに気づくはずです。
何が言いたいかというと、短答試験を受ける人は、
短答対策以外のことを、実はこの時期しか集中してできないのです。
そういうことをやっていく時期かなと思います。