弁理士うめざわブログ

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この時期の口述試験(弁理士)対策

さて弁理士試験も必須の論文試験が終わり、大半の選択科目がない人は、
ここで一息というタイミングと思われます。
その一方で、各受験機関は、これからは口述対策の時期だと
そういう煽りをはじめているような、そんな時期です。

そもそも選択科目も終わっていないのだから、始めないと間に合わない、
という時期ではまだないかと思われますが、先日書いたように
8月末までに目を通した範囲がおそらく合否を決めると思われるので、
今のうちから勉強を開始することはもちろん大事と思われます。

ただ、「勉強しろしろ」ならそれはいいんですが、
その誘導が「わが講座、ゼミへ」なんですよねえ。

自分で勉強していくモチベーションは下がる一方だと思うので、
モチベーション維持のためにそういうとこに通うのは良いと思います。
ただゼミに通うのが必須かというと自分はそんな風には思いません。

もちろんゼミの内容次第ではあると思うんですが、
大体は無造作に受験生に当てて問答練習したりするんですよね。
口述落ちの人はもうこれからなんでも対応していかないとだめですが、
論文受験組にそんなことは無意味以外の何者でもないです。
口述対策は基本独学でよい勉強です。今までずっとそうだったんですから。
口述は要するにこの時期勉強しているか否か以上のことは求められません。
口頭練習は9月後半以降に取り組めばそれで十分でしょう。

じゃあ勉強って何やるのとなりますが、条文、青本、過去問です。
それ何て短答式試験という感じですが、口述試験も同じです。
2-3年分の過去問の問題解答を読み込んで、
対応する条文、青本の趣旨を頭に入れておきましょう。
条文中心の勉強からは少し離れてますし、趣旨も出ないとそれで終わりです。
過去問から出題パターンを類推しながらこの辺も読んどこうみたいな、
読み込み型の勉強をやっているうちに9月半ばになります。
そしてそういう勉強で十分と思われます。それ以上の部分は多分運です。

あんまり受験機関は口述対応のノウハウを持っているように思われないので、
むやみにお金を払う必要はないと思っています。