新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

パナソニックと日立の弁理士数が多い理由

もっと世間に割れてるネタかと思いきや、意外と認知
されていないようなのでこの辺の話題も少し書いてみます。
日本で一番規模の多い特許事務所は志賀国際特許事務所ですが、
弁理士数が一番多いのは表記の企業です。

企業弁理士と言えば昔はIBM対日立だったんですよね。
日立は弁理士試験のための長期休暇とか昔は取れて、
そういう形で弁理士資格取得を推奨していました。
ちなみに今はそんな制度はとっくになくなっています。
とにかく2社で弁理士数を競ってた時代があったそうです。

一方パナソニックは、知財畑では後発です。
知財で痛い目にあった経験から中途で人をかき集めました。
そのときになぜか採用条件として弁理士有資格者を
優遇したので、そういう人が集まりました。
似たような状況はソニーでもありますね。

で、表記の設問に戻りますが、なぜ弁理士数が多いか?というと、
弁理士試験に受かった人の登録料と会費を会社が負担するから。
そんだけの話です。

大手企業の知財部は数百人のスタッフを擁しています。
そして大方優秀なので、弁理士試験を目指し、悉く受かってます。
言ってしまえば今の試験制度はそのレベルなのですが、
しかしながら、弁理士資格など要らんという会社が多いのです。
つまり登録料や維持費を払ってくれません。
そういう会社は有資格者が多くても弁理士が少なかったり、
またインセンティブがないから目指すのをやめたりします。

しかしながら上記の会社は、知財スタッフの数がとにかく多く、
その多くが軒並み資格取得をした上で、それに対して会社が
お金を払ってくれるから弁理士数が多くなるという仕組みです。

ちなみに企業は弁理士資格そのものを評価対象にはしないと、
そういうことをはっきり言うとこが多いですね。
にもかかわらず、今は特許事務所より企業のほうが良いと、
そういう時代になってしまっています。

ついでにいうと、こういう会社は基本内製ではないと聞いてます。
外部の事務所に目いっぱい単価を叩いて発注しているのが現状です。
内製する会社ってむしろ弁理士少ないと思うんですよね。
だって企業勤務なら弁理士でも弁理士でなくても同じだから。