すき家の件から考える現代求人事情
すき家で「パワーアップ工事中」とかいって
人が集まらないからか、そのまま店舗が閉まったままに
なっている事例が世間を賑わせていますが、
すき家に限らず、飲食関係は人材の採用が
極めて厳しくなっているようです。
時給1200円とかその辺が標準、というのもバブルの頃並です。
そしてそれは景気が良くなっているからという理由ではないようです。
人口ピラミッドを見れば一目瞭然なので、wikipediaのを
そのまま貼り付けてみますが、飲食というのは主にフリーターに
支えられていて、そのフリーターって普通は二十歳前後ですよね。
その辺の人口が大幅に減ってしまっていることが原因のようです。
団塊jrの40前後をピークとして、二十歳過ぎの大卒当たりの人口が
その6割くらいのようです。これは単純にフリーター数が6割になる
ということではなく、一般の人は普通に就職しますし、
基幹産業から人材が吸収されていきます。
その人材の吸収量はピーク時と大して変わらないはずなので、
昔100万いて50万吸収されて残り50万、だったのが
60万から50万吸収されて残り10万、とかなる訳です。
そりゃ人材は枯渇します。
ファストフードなんかはスタッフの年配比率が多くなって久しいですが、
そうでない場合は外国の方を採用するケースが増えています。
しかしそれも外部環境にかなり左右されます。
要するに若年層の採用に依存するのは危険な状況と思います。
そう考える中でわが弁理士業界ですが、他業界に比べて弱いとはいえ、
年齢制限を設ける例が比較的多く見られます。
まあ別にいいんですが、人口ピラミッドを考えてみる必要があります。
団塊jrの40前後をピークとして、二十歳過ぎの大卒当たりの人口が
その6割と書きましたが、40前後から35前後まで急速に人口が減って
35あたりで40歳人口の8割程度になります。
30くらいまではそのままで推移して、
30-25あたりまで急に下がり、25歳で上の数字になります。
上述のように基幹産業が人材を吸収し、特許業界はその残りという
ことになるはずなので、上述のように、単純に8割、6割とはならずに、
体感的には40歳人口に対して30-35歳人口は半分、
25歳はその半分になるはずなんでないの?と思ってます。
にもかかわらず求人のニーズは30-35歳に集中していることから、
35歳上限にしていると、なかなか思うような応募は
こないんじゃないかと思います。
うちなんかは求人打つときは年齢制限しないから、
案の定、技術の応募者は40代後半とかが来ます。
経験者限定ですけどね。
人気の大手特許事務所はある程度強気でも良いでしょうけど、
中小はそんなことやってると応募者来ないような気がします。