弁理士うめざわブログ

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カプコンがコーエーテクモゲームスを特許侵害で提訴

現状では表題の内容しか分からないのですが、
コーエーテクモの「戦国無双」に対して
カプコンの特許を侵害するものとして大阪地裁に提訴し、
8/26に第1回口頭弁論があった、とのことだけ報じられています。

弁理士としてはまずどんな特許かを知りたいわけですが、報道によると

「シリーズ化されたソフトの続編を作動させる際、前作をゲーム機に
読み込ませることで、追加のキャラクターやシナリオで遊べるシステム」

という程度しか示されておらず、肝心の特許番号がわかりません。
判決が出たわけでもないので判例データベースからも辿れないです。

ネット界隈の話題によるとカプコンからの提訴はけしからん、
との論調で、雲行き的にはカプコンがトロール的な行動に出ている、
という雰囲気になっていますが、権利範囲見ないと何も議論できません。

仕方なくカプコンの208件の特許を1つ1つ見てみましたが、
メダルゲームとか筐体系を除くと、3DCGの画像処理とか、
不正判定とか、何とも地味というか堅実な特許がほとんどで、
話題にされているような凶悪な権利範囲の特許が見当たりませんでした。

PS2あたりから係争対象にしているようなので昔の案件かなと
思うのですが、昔のプレステ2向けの特許って件数限られてるし、
その割に見つからないなあと困ってるところです。

まあコーエーも死ぬ気で無効資料探すだろうし、権利つぶれておしまい
という結果になりそうな気もしなくもないです。
特許番号が特定されたら検討してみようかと。

 

話は次回に続きます。

http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/08/30/173723

その次

http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/08/31/194614