弁理士うめざわブログ

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ゲスの極みと乙武君

こういう世情的な話題はあまりアクセス数的には良くないんだよな
と思いながらも、まあ休みですし、何となくその時の感想をまとめる
ということは時折やってみることにしています。

そう言えば不倫の話って最近のニュースで多いなとか思います。
なぜ多いかっていうと、センセーショナルな話題だから。
センセーショナルと言っても国民全体にとってという話ではなくて、
テレビの視聴者層にとってということです。

最近は昔に比べてテレビを見るということは少なくなったと思います。
そんな中でテレビを見るのってどういう層か?
色々端折ると、専業主婦層が主要な視聴者層を占めています。
専業主婦層にとってもっとも忌み嫌うべき行為が不倫であることを
考えると、テレビの主要視聴者層にとって最も訴える話題である
不倫というものが昔に比べて主要トピックになっていくわけですね。

最も深刻なニュースは人の生き死にですけど、それが遠く離れた
良くわからない世界の話だと関心も薄れます。
自分にとって他人事ではない世界での他人事ではない出来事は
人の関心を引き付けます。この辺を勘案すると、昔よりも
不倫というものがテレビ的に重要な関心事になってくるわけですね。
自分にとってはあまりにも他人事で、ふうんとしか言いようがないですが、
そういう層は得てしてテレビとか見ていないですからね。

ゲスの極みな人は、まあミュージシャンだしありがちだよねってことと、
正直よくわからない人だよねってことで、お茶の間に「良い子」で
浸透しているベッキーさんに批判が集中しました。
そして今回は乙武さんですが、どんな感じで浸透していくのか。
乙武さんもどっちかっていうとベッキーさん的な位置づけですよね。

ただ思うのが、人間そこまで欲求が抑えられないかっていうのが
疑問なんですよね。まあ欲望のまま、感性のままに生きている
ミュージシャンがそんな感じなのは前例的にもそんなもんだろう
と思われるのですが、どっちかっていうと社会的に生きている人の場合、
通常は欲望は抑制しながら生きています。
正直性欲なんかよりも、ものすごく疲れてて、朝起きたくない、
というときの寝ていたい欲求の方がはるかに大きいわけです。
それでもみなさん朝起きて出勤していますよね。
ものすごく便意を催してもその場で出したりしないですよね。
ごめんなさい、汚い話題で。

そんな中で性欲だけ突出するってのは多分別の要因があるのだと思います。
分析は端折ると、自己肯定欲求みたいなものが抑えられない
んじゃないかと思います。押えられないほどの自己肯定欲求
ってのは、裏を返すと劣等感ってことになりますよね。
それを、自分はこんなに女性をものにできるんだぞ、ってことで
解消しようとする、いわゆる補償行動なんだろうなって印象を受けます。数を求めようとする人にはそんな印象を持っています。
本当に恵まれている人ってバランスとれてる感じがしますよね。

乙武君は、あれほどの障碍にも関わらず、人生の幸福感を達成し、
そしてそのことに関して劣等感も、屈折感もなく生きている、、、
ということが多分人の感動を得たのかなとそんな風に思ってました。
が、結局のところそれは表向きのことで、屈折感はやっぱりあって、
どんなに取り繕っても本音では解消しえないものを抱えていた。
そういうものなのかなと解釈しています。
まあ健康って大事ですねと、月並みな結論です。