安月給で空気が淀んでいる特許事務所は、転職回数が多い人を嫌う
世の中一般的に、転職回数が多い人は
嫌われるのではないか、という危惧が持たれています。
実際のところ転職回数が多いのはどれほどいけないのか、
というのはあまり何とも評価しづらいところがあります。
色んな話を聞いた感じだと、転職回数が多い人でもOKの
特許事務所と、そうでない特許事務所に二分されるようです。
転職回数が多い人を嫌がる職場は確実に存在します。
転職が多くても良い、と言ってもキャリアに一貫性があるのが
大前提です。全然違う職種を、あっち行ったりこっち行ったり、
と言う人が評価されることはありません。
未経験の状態で年だけ重ねたってことですからね。
キャリアを重ねつつ転職回数が増えたというのが前提です。
問題は、転職が多い人を嫌う職場は応募に値するかどうかです。
結論から言って、多くは安月給で、
下っ端はいずらい職場がほとんどです。
とある超大手特許事務所では、転職回数は1回までが採用基準
という決まりがあるそうです。そこは給料が安いそうです。
新人は忘年会でかくし芸をしなければならないそうです。
なんだか空気が淀んだ印象があります。
転職回数が少ないことを望む、というのは大体が同時に
年齢も若いことが求められています。
自動的に給料も安いという傾向になってきます。
いいように使える若いのが欲しい。大体そんな求人です。
ヒエラルキーの最下層を求めている訳です。
それは裏を返すと実力主義でもないことを意味します。
実力主義と言うのは、優秀であれば、年齢が上の人、
在籍年数が長い人、というのを飛び越えて厚遇されていく、
ということです。
優秀であればその人の属性を問わずに登用する組織なら、
逆に採用する際に若い人にこだわる必要もないですよね。
転職回数も同様です。
純血主義と言えば聞こえがいいですが、
大体が柔軟性に欠ける組織運営になっています。
明細書の書き方なんて人それぞれですが、
所長の書き方通りでないと認めない組織運営だから、
よそのスタイルを身に着けたスタッフを受け入れなかったりします。
そして、よそと比較されるのを嫌います。
転職を繰り返してきた、というのはどこもよくない職場だった、
ということですから、うちのほうが良い職場ではないか、
と言う類推が働いてもおかしくありません。
でも実際は自分のところの待遇に自信がなかったりします。
その他大勢と同様に簡単にやめられてしまう職場
なのではないかと危惧しているのですね。
処女を過度に求める童貞のような特許事務所なのでしょう。
柔軟な働き方に自信があるような特許事務所であれば、
能力面のみを重視し、他は柔軟に対応するはずです。
言いなりになりそうなスペック面を重視する、
というのはおそらくは待遇面もそこから類推できそうです。
現在の職場で、キャリア的な進展がなくなったり
居心地が悪くなったりした場合にどうするかと考えたときに、
いたずらに転職回数を増やしたくないという判断が
働くことが多いです。
ただ、転職回数が多い人を嫌がる特許事務所は
全般的に待遇面でも居心地の面でも微妙な特許事務所が多いので、
遠慮なく転職先を求めてしまって良いと思います。