弁理士として実務経験を積んだら独立のことを考える方もいると思います。
また、そこまで積んでいなくても独立を検討される方もいると思います。
まず集客が一番大事ですのでそこを考える方が多いですが、
集客後の業務のオペレーションについても考えておかなければなりません。
仕事を取って来れば何とかなるかというとそういうこともありませんし、
やっぱりお客様あってのことですから、仕事をどうさばくかの青写真が
向こうに透けて見えないとお客様も心配して依頼を出せません。
なんか専門家にお任せくださいなどということを言う人を見かけたりするのですが、
その専門家が頼りになるかが分からないから不安なのですよね。
したがって業務オペレーションを初期コストをかけないでどれだけ整えるか、
ということが大事なのですが、まずは電話をいつでもとれるようにしないといけません。
独立しましたが仕事がありません、という人に限って、
なんか事務所の電話にかけても電話に出てくれないのですよね。
まあそれだけではないのですが、客先に不安を与える要素が目につき、
それを改善する気持ちもないという方が多いように思います。
飲み営業なんかにも共通して言えることですが、結局のところ、
ここに仕事出しても何も不安がないのだよな、ということが確認されて、
そこで初めて発注になる訳です。
初顔合わせですので不安が0ということもないのですが、
その不安要素を少しでも削除することが必要で、
その不安要素が少ない代理人に仕事を依頼するわけです。
これは独立に限った話ではありません。人は大きな決定をするときには、
不安を消したいというのが最大の要素となると思います。
大手を希望されるという傾向がどの仕事にもありがちなのは、
みんなが選んでいるから不安が少ない、という判断があるからです。
自分が何を基準に初見のものを選別するかを考えればわかります。
しかし、人が自分にどんな不安を持っているかというものって
なかなか気づきにくいのですよね。
この辺の不安心理を察知する客先視点の保持というのが
独立する際に必要なことでしょうか。
電話対応などの行動ってその結果として出てくるものですし。
ただまあ分かりづらいので、場数を踏みながら少しづつ改善ですね。